父ありきのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

Menu
 > 映画作品情報
 > 映画作品情報 チ行
 > 父ありきの口コミ・評価
 > (レビュー・クチコミ)

父ありき

[チチアリキ]
There Was a Father
1942年上映時間:94分
平均点:7.20 / 10(Review 15人) (点数分布表示)
公開開始日(1942-04-01)
ドラマモノクロ映画
新規登録(2003-10-07)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-12-31)【イニシャルK】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督小津安二郎
キャスト笠智衆(男優)堀川周平
佐野周二(男優)堀川良平
佐分利信(男優)黒川保太郎
坂本武(男優)平田真琴
水戸光子(女優)ふみ
日守新一(男優)内田実
河原侃二(男優)中学の先生
宮島健一(男優)会社員
三井弘次(男優)卒業生(クレジット「三井秀男」)
大山健二(男優)卒業生
葉山正雄(男優)北陸の中学生
爆弾小僧(男優)東北の工業生(クレジット「横山準」)
小藤田正一(男優)東北の工業生
奈良真養(男優)医師
永井秀明(男優)北陸の中学生
脚本小津安二郎
池田忠雄
柳井隆雄
撮影厚田雄春(「厚田雄治」名義でクレジット)
製作松竹
配給松竹
衣装斎藤耐三
編集浜村義康
録音妹尾芳三郎
その他近森眞史(4Kデジタル修復版監修)
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
(ネタバレを非表示にする)

【クチコミ・感想】

別のページへ
新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
15.《ネタバレ》 今、この映画が創られたら、賛否両論だろうな。子どもを置いて、仕事のため上京する笠智衆演じるお父さんに対して・・。この映画の創られた当時は、そんな寂しい子どもを見守る地域環境がしっかりしているから、この映画のような設定もありえたんだろう。つまり、そんな寂しい子どもたちのために、ユーモラスな映画文化を仕上げる小津さんのような監督がいる文化土壌があったから、社会が成り立ってたんだろう。
トントさん [ビデオ(邦画)] 6点(2017-02-18 14:03:50)
14.小津映画におびただしい頻度で出演する笠智衆が唯一主演として位置づけられているのが本作品。撮影中に日米が開戦するという微妙な時期であったこともあるのだろう、政府の目も無視できなかった時代だからこそこういう話の筋にならざるを得なかったのかもしれない。同じ戦時中の映画として最近鑑賞したものの中に木下惠介監督の「陸軍」(1944) というのがあったが、こちらにも笠智衆が出演しているのが印象的。当時はみている側も、撮る側も、そして制作費を出す側も誰もが「日本の父」として彼にイメージを重ねていたのだろう。さぞかし責任重大な任務だったに違いない。

大きくなった息子を演じるのは佐野周二。もう何本ぐらい彼の出演作を観たことになるのだろうとざっと数えてみると6~7本になるらしい、最近はその彼の実の息子、関口宏の顔よりも彼の顔の印象の方がすっかり強くなった(笑) 彼の印象が急に強くなったのは木下作品の「お嬢さん乾杯!」(1949) での三枚目的演技であったが、本作は若干物静かな優等生息子を粛々と演じている。ある意味少し異質な役どころに感じる。

なんという釣り方なのだろうか、二人が川辺で同じリズムで竿を操るシーンが強く心に焼き付いている。「浮草物語」でも同じく父と息子の情景として繰り返し現れたためなおさらのことだ。小津はあの適度な距離感と反復動作をなにゆえあの間尺で撮りたかったのか、訊けるものなら訊いてみたい。

なによりも驚くのは彼ら二人が実年齢8歳の歳の差で親子を見事に演じきっていたこと。そして終盤では水戸光子に再会できてさらに満たされた。
keiさん [映画館(邦画)] 7点(2014-04-21 10:46:17)
13.あんまりにもファザコンすぎないかと思っていたら題名を思い出して納得。家族、社会、日常的、普遍的なものを様式化することでその壮厳さを描いている。
michellさん [DVD(邦画)] 8点(2014-03-11 21:50:40)
12.絶妙の編集と、その編集を支える演出のすばらしさ。
keijiさん [DVD(邦画)] 7点(2014-02-23 09:02:44)
11.静かだが実に細やかに進む物語、音声は所々聞き取れなくても展開はよくわかる小津監督らしい映画だ。ここで登場するのは父と息子、教師と生徒、卒業生などほとんど男ばかり、原節子らの女優陣が出てくる他の映画とは少し雰囲気が違うが、情感はほぼ同じ。物語の展開が早いのとあっさりしすぎがやや気になるが・・・。親子二人の釣り姿、同時に動く竿が印象的。
ESPERANZAさん [DVD(邦画)] 7点(2013-10-17 05:55:34)
10.父親と息子の関係を描いた内容で、小津らしい情緒を感じさせてくれる作品に。
古い映画なので映像が悪いのは致し方ないが、セリフが聞き取りづらいのはとても残念。
それでも日本語がとてもきれいで、優しい父親とそんな父親を尊敬する息子の姿とともに、
ホッとするような安心感を与えてくれる。時代の流れや背景もしっかり描けていて、
父子のちょっとしたミニ大河ドラマといった印象の作品だった。
MAHITOさん [DVD(邦画)] 5点(2012-02-25 08:24:13)
9.小津作品を年代順に観てきたが、本作でかなりの「完成」を感じた。
小津スタイルが確立された頃のような気がした。

音声の劣化が酷く、まともに視聴できる状態でないのが悲しい。

しかしながら、笠智衆の演技が抜群に良い。
小津サイレント時代の常連俳優、坂本武も脇で良い味を出していた。
にじばぶさん [ビデオ(邦画)] 7点(2008-02-02 22:05:36)
8.これほど魂の美しさを実感する映画は滅多ない。フィルムの状態が良くないので音声の聞き取りには苦労させられるが、それでも尚ラストは涙無くしては観られなかった。何気ない場面にも丁寧に盛り込まれる味わい深さ。その中でも印象深いのは、父親が仏壇へ手を合わす息子に向け暖かい眼差しを送るシーン。息子の成長を心の底から喜んでいる表情に胸打たれた。
丹羽飄逸さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2007-01-19 20:02:05)(良:1票)
7.小津安二郎監督作品、それは、私にとっては欠かすことの出来ない俳優、理想の父親像でもある笠智衆という俳優の存在あってこそ、笠智衆さん無くして小津作品を語れない。少なくとも私にとっての小津作品、私にとっての笠智衆という俳優はそういう存在なのであります。ですから、当然、この作品も私は観たいと思って、借りてきて昨日、観ました。感想としてはやはり良かったです。小津監督の作品はほとんどカメラを動かすことなどせず、台詞にしても無駄な台詞はほとんどない。俳優の演技とそれを映し出すカメラワーク、構図とでも言うべきか?見事に決まっていて、静かであることがこれだけの良いショットを捉える事が出来るのだと思います。例えば釣りのシーンが良い例で、親子でただ釣りをしているだけなのに父と子、二人の思っていること、言いたいことが映像として台詞などなくても聞こえてくる感じがします。やはりこういった事、ひとつだけでも小津監督の映画には今の映画にはなかなか見られない。ないものがある。良い映画っていうのはそういうものではと思うのであります。とにかく小津作品は観れば観る程、はまるものがあります。
青観さん [ビデオ(邦画)] 8点(2006-02-28 20:39:22)(良:1票)
6.15年ほどの時の経過を映像のみで見せていきます。「○年後」という字幕も無ければナレーションも無い。例えば、場面が変わって、ひっきりなしに動く機械がアップで映し出される。時が経ち、場所は東京へと移ったことを、そのなんでもないカット(ショット?)で解からせてしまう。列車の映像も物語の舞台の移動に有効に使われ、全てのカットが余韻はあるけど無駄の無いものとなっている。 後年の小津の作品で「自分ひとりで成長した気になって、、」と愚痴る親の描写があったが、こちらはタイトル通りストレートに「親があっての子供」そして「この親ありてこの子あり」を映し出す。親と息子をはなればなれとすることで、より克明に「父ありき」を描いている。小津にとっての理想の父親像、理想の家族像を見たような気がする。
R&Aさん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-20 17:03:56)(良:1票)
5.この時代、父が息子に伝えたのは、遺伝子よりも生き様・死に様であった。
wunderlichさん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-05 23:00:59)
4.映像はかなり悪いし、音声はまともに聞ける状態ではない、これが非常に痛い。物語は父子物であり「一人息子」より面白く、ラストもあっけなく終わってしまうが、それが却って無常感を醸し出しておりとてもよい。
亜流派 十五郎さん 7点(2004-08-25 22:51:48)
3.ロシアで別の版のフィルムが発見されたらしい。音声は日本に残っているフィルムよりもかなりいいらしい。この作品はまだ30代にして既に老成しているかのような小津の父-息子観、死生観がうかがえる。また、この時期に厚田氏のカメラもほぼ完成。
藤村さん 8点(2004-02-13 13:40:00)
2.《ネタバレ》 6年前の「一人息子」(母と息子)と対をなすような父と息子の愛情もの。どちらも息子のために親は懸命に働いて生き、息子は親を思うというものだが、こちらのほうが好き。この父は教師時代、自分の直接責任ではないが生徒を死なせたことで教師を辞め、子供の学資のために一人離れて働く。立派に教師として成長した息子と1週間すごしているときに突然死んでしまう。このいまわの際に父は「お父さんは一生懸命生きてきた、悲しむことはない」と満足そうに死んでいく。人生を子供のために生きて悔いない姿は印象的で、黒澤の「生きる」の志村喬の姿に重なって感動的だった。残念なことに映像状態がとても悪く、特にセリフは半分以上も聞き取れなかった。ここだけはと思った臨終の言葉は幸いにもなんとか聞き取れたので良かった。これは字幕をつけるかシナリオでもないと評価ははばかられるが、笠さんの父親が感動的だったのでとりあえずこの点数。
キリコさん 8点(2004-01-10 12:53:52)
1.まず音声の劣化がかなりきつい。聞き取り能力がないからいつもの5倍くらい音高くしても聞きとりにくい・・・。見終わった後耳やばい。しゃべりかたが妙に丁寧なのがおもしろい。
バカ王子さん 7点(2004-01-08 14:34:24)
別のページへ
新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 15人
平均点数 7.20点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
516.67%
616.67%
7853.33%
8426.67%
916.67%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 4.00点 Review1人
5 感泣評価 6.00点 Review1人
chart

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS