4.私にとっては絶対にはずせない名作なんですが、レビュー少ないですね。残念。
医療過誤やドクター・ハラスメントがホットな話題である今、医師の人間性やモラルに関心の高い人は多いでしょうから、そういう人にはぜひ見ていただきたいです。
米国の大病院の雰囲気、手術や診察の様子、さまざまな医師たちといった、ディテールも興味をそそります。
オーソドックスな美人女優、エリザベス・パーキンスがすごく印象的な役で出てきますが、主人公と安易に恋愛なんかに陥らないところが、大人のテイスト。
ウィリアム・ハートはひいきにしてる俳優の一人ですが、中でもこれはベスト2くらいに気に入ってます。
ラストの少し手前、屋上のシーンが私は好き。
鮮やかに迎えるラストは意外とさわやかです。
関係がよくなかった夫婦が、夫の病気を通じて変わっていく様子にも、ぐっときました。
社会派映画なのかそうでないのかというあたり、軸足がブレているように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、医師を等身大の人間として描いている点に好感が持てます。