19.《ネタバレ》 アメリカンニューシネマの微かな香りのする作品。多種多様な映画が存在する中でこの作品はうもれてしまうかもしれないが、この香りを感じ取れればなかなかの一品だ。いつの時代にも通用する映画だが、もしかするとブルース・ウイルスゆえに固定概念が強すぎせいなのか。「ガントレット」と構図は一緒だが、「バニシング・ポイント」や「コンドル」のテイストが練りこまれている。リチャード・ドナー起用はそのためかもしれない。アクションの派手さや奇抜な演出が作品の善し悪しと思われる昨今だが、既にやり尽くしたあたりのジャンルの隙間を狙った優れた作品だと思う。 【やしき】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-04-13 03:26:54) (良:1票) |
《改行表示》18.《ネタバレ》 これといって目を引くアクションや派手なドンパチはないけれど、きっちり緊迫感を保つ巧みな演出と、ブルース・ウィリス×デイビッド・モースというコンビの妙で、最後まで一気に魅せられます。 ニューヨークの街中の16ブロックという限られたフィールドをタイムリミットまでに、とテンポ良く進む物語が良いし、なんといってもアクションスターのオーラを消したブルース・ウィリスが演じるくたびれた刑事は、なんだかとてもセクシーで私の好み。どストライク。 今どきのサスペンスなら、モス・デフ演じるエディが実は一番の悪人で…なんて捻ったオチもありがちですが、そうはならない後味の良さもいい。 思いがけず「いい映画見つけちゃった♪」と鼻歌がでる1本でした。 【poppo】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-05-23 16:51:24) (良:1票) |
17.地味だけど好きです。脚本がしっかりして伏線も無理なくきっちり回収されてます。ブルースウィリスのややメタボな老けっぷりもいいです。 【丸に梅鉢】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-12-10 23:58:26) |
16.私の考える「いい映画、いい主役」って、こういう感じだなあ、と思う1作。テンポよく展開が予想を裏切ってくれて面白かったし、「あれ、これこそダイハードの続編じゃん?」と思うシーン多々あれど、ちゃんと一線は画していて、さすがはリチャード・ドナーです。ブルース・ウィリスは、ちゃんとくたびれたオッチャンを演じきってるけど、やり過ぎてないとこがほんとにオトコマエ。(オレってやるだろ?的自意識が全然見えない!だからむしろカッコイイ!)デビッド・モースも、今まで観た演技の中で一番よかったかも。いつの間にここまでうまくなったんでしょ! ところでこれ、CSで見るまで知らなかったので、あまりヒットしなかったんでしょうね。惜しいなあ。 【おばちゃん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-01-08 23:20:29) (良:1票) |
15.ブルース・ウィリスの見事な役作りもあって、冒頭から惹き込まれる作品ですね。ストーリー的には結構オーソドックス。でも、敢えて「16ブロック」という閉鎖された空間の中で展開することにより、緊迫感と臨場感が演出されてます。予備知識なしで観ましたけれど、これは期待を超えてくれました。説明不十分とのご意見も散見されますけれど、私はこの程度にシンプルで逆に良かったかなって思いますね。佳作です。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-09-23 06:04:31) (良:1票) |
14.《ネタバレ》 護送途中で酒屋に立ち寄るダメダメぶり刑事も良く似合うブルース・ウィリス良かったです!予告編を見たときは お爺さんに見えて最初わかりませんでした(笑)エディ役もフランク役も良かったし、内容もハラハラして16ブロックがじれったい!! 【うさぎ大福】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-09-15 12:38:43) |
13.《ネタバレ》 やはり職人監督。ドナーの手にかかれば、何でもない16ブロックという距離が、映画の面白さとなってこんなにも昇華されるなんて。証人を裁判所へ送り届けるだけの簡単な仕事。その任をまかされた初老の刑事、ブルース・ウイリス。俳優というのはどんな役にも化けるものだが、今作のブルースは特にいいです。何だかやる気のない、けだるい、体もキレのない、言葉は悪いがもっさりとした印象で始まるのですが、物語が進むに連れ徐々に、カッコ良く見えてきます。証人とも最初は、会話もなく、ムスッとしていたのに、段々人間らしさとして色がついてくるような、そんな展開が画面に集中させてくれます。あんだけ人がいても、誰も2人のことは知らないし、知ることもありません。孤独であることも、あの雑踏が演出しているみたいで、ぐっと来ます。バスや救急車、テープレコーダーの使い方も、ベタなのかも分りませんが、自分には非常に上手くみせているなと思いました。監督との相性というのか、ドナーの作るものには妙な安心感がありますね。俳優の使い方もうまいですし。 【映画小僧】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-08-06 14:11:51) (良:2票) |
《改行表示》12.地味な分、期待しないで観たら面白かった。 主演の3人のお芝居は安心して観れました。特典映像のリチャード・ドナー、一時期のドン・シーゲルみたいなポジションで、職人さんて感じでした~ 【声ヒツジ】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-24 11:20:14) |
11.《ネタバレ》 あまり期待していなかったけど意外や意外、楽しめました。ブルース・ウイルスはダイハード4があるのにこの映画も手を抜くことなくよく頑張りました。モス・デフのおしゃべりキャラは嫌いですが、寡黙なブルースとの対比ということでこのような設定になったんでしょう。デヴィッド・モースは存在感のあるいい役者だな~。ブルースと対手として申し分なし。話としては定番ですが、純粋に楽しめる作品です。 【たこすけ】さん [DVD(吹替)] 8点(2007-07-22 14:23:09) (良:2票) |
|
10.《ネタバレ》 定番のストーリーが見え隠れしてたので期待が小さかった分だけに驚いた。16ブロック先への移送。十分に楽しませていただいた。 【あるまーぬ】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-07-22 11:08:41) |
9.映画のネタ的には、ナンボでも派手にできそうな、例えばナンボでもガントレってしまえそうな(笑)テーマですが、それを手堅く人間ドラマ風に仕上げたのがかえって新鮮、おーこりゃ現代版西部劇だなーとすら思えちゃう。どっかの田舎町でロケでもしてドハデなアクション映画にするのではなく、敢えて舞台はニューヨークの雑踏、人、人、人の海の中を彷徨う男たちの人間模様。各シーンに込められた力は、派手さはなくとも、ドナー作品きってのものではないでしょうか。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-08 19:13:04) (良:1票) |
8.《ネタバレ》 酒びたりで過去に汚点を持つ刑事が、過去の自分を精算して正義感を取り戻すという、一見目新しさの感じられない話も、敢えて無駄な脚色やエピソードを減らし、スケール感も抑えたこの作品では見事良作にまとめる事ができたと思います。「リーサルウェポン」のリチャード・ドナーと「ダイハード」のブルース・ウィリスのコンビなので、派手な作品を予想して観るとちょっと違和感を覚えますが、悪徳刑事仲間との決別、護送する囚人との友情に加え、警察の中にいる内通者の存在にドキドキもさせられ、見所が沢山あります。DVDに収録されていた別エンディングは非常に切ないので、本編どおりのオチは綺麗すぎる感もありますが個人的には好きです。しかしデヴィット・モースって凄く目が優しいのにこんな役が多いですねー・・・。あと妹の存在は、逃げられた女房的な感覚を一瞬、観客に騙す為だけにあったのかな?後半、バスを乗っ取った後、もう一盛り上がりあれば更に興奮できたのですが、それを差し引いても中々のヒット作だと思います。哀愁漂うブルースの見事な表情と役作りに8点献上。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-05-13 13:27:09) (良:1票) |
7.ここ最近のR・ドナーの仕事に”彼も老いたか”と思っていたが、これまた老け役に挑んだB・ウィリス共々実に良い仕事をしてくれた。主人公に自分の姿を重ねたか、実に味わい深い作品となった。脇役のD・モースもめちゃくちゃ上手い。拾い物な感じの一本。おススメ。 【GO】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-02-12 16:33:09) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 主人公の刑事ジャックが仕事に疲れ、人生に疲れ、酒びたりの日々、全く持ってブルース・ウィルスにぴったりな役ではありませんか。ド派手なアクションは無いが物語的に魅せてくれる。自分が過去に行った不誠実な行いを仕事のためとはいえ自分自身が許せないでいた、そこへ証人エディを裁判所へ送り届ける任務、かつての自分を葬る絶好の機会、「ウワ~最後はどうなるんだろう~」と思っていたが、うん、納得の結末でした。出所してきたジャックの顔が何となく嬉しそうに見えましたもん。もう一つのエンディングも悪くは無いんですが、チョット悲しすぎる感じがしましたね!それと、エディのナゾかけ、「あんたがバスの運転手だとして〈中略〉一人しか乗せられない・・・」とゆうやつ、見事な回答だったね! 【みんてん】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-02-06 13:30:01) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 なかなかいいじゃないですか!予告編をみる限りではアクションだけの映画かなとあまり期待をせずに見たのですが、いい意味で期待を裏切られました。寡黙なブルース・ウィりスとは好対照に、変な訛り(だと思うのですが・・・)で喋りまくっていたモス・デフが非常にいい味を出していたと思います。ラストの手紙のシーンではほろりときました。アクションだけでなくドラマとしても楽しめる映画でした。 【ポテト】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-02-05 22:38:50) (良:1票) |
4.R・ドナーとB・ウイリスとの初のコラボレーションは、二人の新たな代表作と呼べるに相応しい作品となった。共にアクション映画で今の地位を築いてきた二人だけに、その拘りには並々ならぬものを感じさせる。本作は「48時間」や「ミッドナイト・ラン」といった“80年代アクション”の流れを汲むものであり、シチュエーションに至っては、まさに「ガントレット」そのものと言ってもいい。昔から、アクション映画に於ける“コンビものにハズレ無し”と謳われる通り、本作もその例に漏れず見事なコンビネーションぶりを発揮していて、アクロバティックで荒唐無稽さがウケる昨今、確りと地に足が着いた大人のアクション映画として、近年出色の作品だと言える。“僅か2時間足らずの内に人間は変われるか?”という裏テーマが内包されている脚本は、単なる友情や連帯感といったものを超えた、視点の新しさを感じさせ、 それをアクションに絡ませていく語り口の巧さは絶妙であり、またテンポの良さと研ぎ澄まされた編集の見事さなど、まったく無駄と言うものが無い。それに応えるべく、三者三様の役作りの卓抜さは、お見事と言う他ないが、世界一運の悪い男を演らせたら、やはりこの人、B・ウイリス!歩き方からその風体まで、ほとんど特殊メイクと言ってもいい程の凝りようで“決してジョン・マクレーンであってはならない!”と自らを言い聞かせているように見える。しかし充血したその眼がひとたび鋭くなった瞬間の凄みと迫力は、まさしくアクション俳優としての本領発揮の瞬間として、あたかも歌舞伎の大見得を切るようなイメージで迫り、大向こうを唸らされるものがある。相手を出し抜き、次々と難局を切り抜けていく頭脳戦も、かつて敏腕刑事として鳴らした裏付けがあればこその説得力を生み出しているが、同僚でありながら敵役でもあるD・モースは、善人なのか悪人なのか蓋を開けてみないと分らない程、人間味を滲ませながら両極端を演じ分けられる数少ない俳優で、彼なくしてはここまでの濃密なドラマとはならなかったのではないか。執拗に追う者と追われる者とのバランスが程良く描き分けられ、また群集との絡ませ方など、ロケーション効果も実に鮮やかだ。それにしてもR・ドナー、御歳七十を過ぎてまだこれ程の余力(?)が残っていたとは、もはや脱帽せざるを得ない。 【ドラえもん】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-01-28 16:24:36) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 他の方が書いておられましたが、出張先の夜、時間が空いたのでふらっと見に行ったら予想以上に良かった!という作品。「16ブロック先の裁判所に証人を護送するだけのはずが・・・」という宣伝文句だけは知っていたので、てっきり時限アクション・サスペンスものかと思っていたら、どうしてどうして。ホロリときちゃいました。モス・デフ演じる証人が冒頭に何気なく問うなぞなぞが終わりのほうでいい具合に効いてくる。その伏線が良かった。見終わって監督がリチャード・ドナーと知ってまたびっくり。 【MASS】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-01-04 16:33:05) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 ブルース・ウィリスの腹に注目。ベルトの上に贅肉が乗っかっちゃってる・・・。これを見た瞬間、この映画は面白いに違いないと思った。彼と、彼の「元」同僚たちは、その存在だけで20年にも及ぶキャリアと汚職にまみれた暗部を映し出す。彼らからニューヨークという場所の一端を感じ取れる。また同時にニューヨークは彼らをごく自然に画面の中へと収めているように思う。屋上、室内、地下と毛細血管のように張り巡らされた建築物の間と、息の詰まりそうな程溢れかえる人、人、人の間で行われる追走劇。街の細部を知り尽くした彼らの押しと引きのリズム構築の見事さ。そして圧巻はやはりバスでのやり取りだろう。まんまと逃げるブルース・ウィリスとブチ切れるデヴィット・モースという最良の構図を迎えるまでの時間の密度はかなり凄い。「護送される奴が、実はイイ奴」という不変のパターンにも見事にやられる。最初はよーしゃべるウザったい奴だと思っていたが、中国人のおっさんのところで着替えをした辺りから涙腺を緩めるようなことばっかりしやがって・・・負けました。女っ気がほとんどないのが不入りの一因か?妹、良かったんだけどね・・・ 【Qfwfq】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-11-04 04:31:05) (良:2票) |
1.面白かったです。ちょっと画面がカチャカチャ、グラグラしてて「あれ、今ピストル撃ったの誰?今登場人物はどっちの方向に向かってるの?」と思う所も多々あったのだけれど、限られた時間・空間の中で繰り広げられる濃密で人間臭い、そしてドラマチックな物語。ある意味「アクション映画+O・ヘンリー」って感じ?あのバス内のシーンは感動的でした。ちなみに僕はこれ、ちゃんと情報誌で映画館と上映時間をチェックして観に行ったのだけれど、ホントだったら2~3時間くらい時間が空いた時、「映画でも観て時間潰すか」って感じでフラッと映画館に入って観るのが良いと思う。ちょっとお仕事に疲れちゃった営業の人なんかに特にオススメ。元気出るよ。 【ぐるぐる】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-10-31 19:25:57) (良:1票) |