1.《ネタバレ》 親に虐待され、納屋で獣同然に育てられた少女が、近所の兄妹と偶然知り合い、彼らとのふれあいによって、少しずつ人間性を取り戻して行くという話なんだけど、主人公アリス役のパトリシア・アークエットが、もう、むちゃくちゃいい!かわいい!これまでは、そんなに気にならない女優さんだったんだけど、この作品のアリス役には本当に魅入られてしまった。赤ちゃんなんかもそうなんだろうけど、あれだけ、あけっぴろげに自分の素直な感情を出されると、それがこっちに伝染しちゃうような、そんな魅力が、この役にはあった。あれだけ正直に「行かないでほしい」と言われると「はい、行きません、あなたのそばにいます」と、思わず言っちゃいそうな気がするなあ・・。パトリシア・アークエットの、あの何となく野暮ったいような体形(すみません!)も、なんだか、すごくかわいらしく見えてきて、「がんばれ・・」と言いたくなっちゃう。兄妹の父親役もよかった。はじめは、アル中のたんなるガサツな親父か・・と思ってたんだけど、だんだん深みのある優しい人間性が見えてきて、デリケートな表現の仕方だなあ・・と思った。やっぱ、監督が女性だからだろうか?とにかく、この作品は、パトリシア・アークエットに尽きる!兄を見つめる、あの素直であどけない恋の表情は、本当に魅力的だった!