186.チャップリンの勇気と決意に感動。とてもじゃないが僕はこの作品に低い点は付けられませんでした。 【キリン】さん [DVD(字幕)] 10点(2013-08-10 15:02:00) |
185.《ネタバレ》 美術の細かさに驚く。最初の大砲の細かい美意識の高さ。素晴らしい。地球儀を飛び跳ねるシーンの美しさにも感服。チャップリンのギャグが現代に通用しているのかギリ疑問がある。彼を「誰もが知る天才的ピエロ」として捉えられない時代背景もあるのか? 最後の演説は素晴らしく感激した。いきなり違う映画が始まったようなそんな落差が驚いた。 【reitengo】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-08-09 10:25:17) |
《改行表示》184.《ネタバレ》 チャップリンの作品の中でもメッセージ性のきわめて強い作品。 二人の独裁者のいがみ合いを滑稽に描きながら、痛烈に風刺している。 かといって、そうした作品によくある堅苦しさはなく、上質のコメディとして笑わせてくれる。 ブラームスの曲に合わせて散髪をするシーンなど、ニヤッと笑える場面も多い。 ただ、最後の演説はチャップリン自身の思いが強すぎて、作品としてはキャラ設定のブレなど若干バランスを欠いた感はある。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-05-19 22:31:42) |
《改行表示》183.文句なくおもしろかった。いつものドタバタも、メッセージも。ヒロインもきれいだった(着飾ったより最初の自然体のほうが良い)。 あと15分ぐらい短くしたら完璧。 【Skycrawler】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-05-18 22:29:06) |
182.この頃にこういったメッセージの映画を作るのは凄いですよね。そして当然叩かれアメリカから出たチャップリン。個人的には彼はサイレント、しかもちょっと早回しに見える映画の方が好みなのですが、この作品も好きですよ。でもトーキーで通常スピードで見ると、ついドリフやクレイジーキャッツのコントの様に見えてしまう。いや、チャップリンの方が歴史は先に決まってるんですけどね。 【movie海馬】さん [地上波(字幕)] 7点(2013-02-22 03:09:36) |
181.メッセージは、突き詰めるほど、また純度が高まるほどに、言葉は単純化されて明確になり、かつ力強くなる。当たり前のことを当たり前に言うことこそが、最も難しく、かつ最も輝かしい。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-01-05 03:15:12) |
180.《ネタバレ》 “××”紋章のチョビヒゲ総統、言わずと知れたあのお方をパロってますね。喜劇王がボケ満載で一人二役。手厳しいがどこか抜けた総統と心優しいドジ理髪師、終盤で二人は入れ替わるけどどちらも心底憎めません。だってどちらもチャップリンですから。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-06-30 21:11:25) |
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《改行表示》178.《ネタバレ》 映画がトーキーの時代になってもサイレントにこだわり続けたチャップリン、そして「モダンタイムス」でようやくその声をあげたチャップリン、それがこの映画では堰をきったようにしゃべり強いメッセージを放つ。あの有名なラストの大演説だ。 この映画はヒトラーを皮肉り、反ナチを掲げる批判映画として捉えられているが、それだけではないだろうと思う。 「黄金狂時代」や「モダンタイムス」などに込められた批判・風刺を見ればわかるように、人間が自由に人間らしく生きる社会を彼は求め続けている。それを阻む独裁権力者を批判しているのだ。 チャップリンは、ヒンケルとうり二つのユダヤ人床屋を使って、こういっている。「世界に自由をもたらし、国境を取り除き、貪欲と憎悪を追放しよう!」と。 この強いメッセージは、今日もなお私たちが追求しなければならないものとなっていると思う。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 10点(2012-01-01 22:29:41) |
177.見て面白いというだけでなく、映画史的な価値や、チャップリン映画という枠組みの中で重要な意味のある映画です。有名な演説シーン以外は、チャップリンお得意のサイレント映画にしても面白かっただろうと思わせる、絶妙なコメディであり、社会風刺が効いています。物語がしっかり出来上がっているので、笑いで茶化しているとは思わせず、優しさと力強さを感じます。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-10-15 00:35:13) |
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《改行表示》176.歴史上の某人物をパロデった作品で、コメディーシーンの中にも、 ファシスト=独裁者への痛烈な批判を含んでいる。 主人公と独裁者の顔がそっくりという設定は、もっと早い場面で生かされると思ったのだが、 ちょっと予想と違った。本作のメインであるラストシーンは、あまりにもストレート過ぎて、 映画作品としてはどうかなという疑問もあるが、チャップリンの心の叫びを聞いているようで、 さすがにじっくりと見入ってしまった。演技じゃなくて、ほとんど素ではないだろうか。 もちろん笑えるシーンもたっぷり用意されているので、最後まで飽きることなく鑑賞できる。 チャップリンの素の面も観れる良作。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-08-09 07:19:30) |
175.高校生の時に見たときはこれはすごい映画だと圧倒されたが、歳をとってみると他のチャップリン作品より色褪せている感じがする。政治的意図が強すぎて、チャップリンが本来得意な人情の機微の描写が弱いためと思う。 【ashigara】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-07-09 15:58:00) |
174.《ネタバレ》 すごい この時代にこういう内容のものを世に出したというのがホントすごい 観終わったあと私なりに調べてみましたが ここまで皮肉られたヒトラーも観ているそうですね… 当時の世相・状況は今我々が想像もできない状況であるはずで チャップリンの先見性 そしてチャレンジ精神に感服 公開されなかったら破産する程の状況だったというのもスゴイ(fromウィキ) 最後の演説 喜劇人としての気概 一人間としての気持ち 初トーキーだからこその 肉声 でのメッセージ(本人の声初めて聴きました) いやーマジでスゴイ ワタシのような凡人にはこんな言葉でしか表現できません 一度は観た方がいい いやある意味観なきゃいけない そんな感想でゴザイマス 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 10点(2011-04-13 09:01:32) |
173.あんなにもトーキーに抵抗しパントマイム芸の優位を説いていたチャップリンが、ただ顔のアップだけでしゃべり続けること。そのことの衝撃も、広い意味での「芸」であろう。おどおどしたものが勇気を出す、という、キートンやロイドとも共通したアメリカ理想の型を使って、演説に持っていった。なにより感心するのは、このときアメリカはまだドイツと戦争していないのだ。そしてドイツは一番威勢のいいときなのだ。もしこのままドイツがヨーロッパを圧伏したら、アメリカはドイツと外交交渉によってその後の世界を探っていく可能性もあった。そのときこんな映画を作っていた作家は、困難な立場に追い込まれたことだろう。それでも発言した勇気、これは開戦後に「安心」して量産された反ナチ映画と一緒にしてはならない。この勇気の前には、作品としてどうこう言うのもはばかられ、とにかく映画史が持った偉大なフィルムであることは間違いない。ただ映画芸術史の流れで捉えると、なんか、音楽史におけるベートーヴェンの「第九」に相当するんじゃないかと思うことがある。純粋な律動を楽しむ芸術であった西洋の器楽曲、しかし第九のラストに演説のように登場する合唱で、不純な言葉=意味が入り込んできた。そしてバロック・古典派という、天上の世界を写し取って頂点に達していた音楽史は、ロマン派という作曲家個人の心の内面を歌う地上の世界に下降してくる。映画史も、このラストの演説を切り替えどきにしたように、天上のパントマイム芸から地上のセリフ芝居へと移ろっていく。もちろんそれでいいのだ、歴史とはそういう変化を受け入れ展開していくものなのだから、それでいいのだけれど、あの無垢な無声の時代がやたら懐かしくなるときも当然あるわけで。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-12-16 10:03:43) (良:1票) |
172.この時代にこのような映画を作ったチャップリンに感動。ラストシーンだけでも10点。 【akila】さん [DVD(字幕)] 10点(2010-12-12 02:01:41) |
171.《ネタバレ》 これはヒトラーの風刺という面が強すぎて、あまりコメディとして単純に楽しめるものでは無かった気がします。しかしチャップリンがこの映画を作ったことに意味があるし、当時これを作るってのはけっこう大変だったとは思いますが、最後のチャップリンの演説は心を打たれます。あれは映画の役を借りた彼自身の叫びでもあり、独裁政権への糾弾です。あれを撮りたいがためにこれを作ったんじゃないかって思うくらいの見せ場です。二人の独裁者がイスをどんどん高くしていくのは有名なシーンですが、ヒンケルが部下の勲章バッジをどんどんはぎ取っていって、最後はズボンのボタンまで外してしまうシーンも印象的です。あとは逆さまの飛行機というアイディアもとてもユーモラスですね。でもまぁラストシーンだよ、これは。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-09-12 11:21:45) |
170.多感な中学生のときに、リバイバルを映画館で見ました。楽しくて、面白くて、切なくて、整理することのできない感情が頭の中をぐるぐるとめぐりました。初見からずいぶんと月日がたちましたが、こんなに素晴らしい映画を人類の財産として持ちながら、世界のそこかしこで戦争やテロがいまだに絶え無いことに、深い悲しみを覚えます。 【ジャッカルの目】さん [映画館(字幕)] 10点(2010-08-13 14:09:50) |
169.子供心に強烈なインパクトを受けた地球儀風船シーン。今、その狂気を孕んだ恍惚とした表情に、チャップリンの言葉「人生は自由で楽しいはずであるのに、貪欲が人類を毒し、憎悪をもたらし、悲劇と流血を招いた」が重なります。その当時にその思いを全編に亘り貫き通した勇気に脱帽します。それ故に、冗長さを感じた展開が惜しいです。 |
168.ナチズム政権のピークともいえる時期にこの映画を製作したことに、チャップリンの並々ならぬ主張と勇気を感じる。コメディーとしても手を抜いておらず、チャップリンの作品の中でも極めてメッセージ性の強い娯楽作品だと思う。 【きーとん】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-07-18 00:06:46) |
《改行表示》167.《ネタバレ》 チャップリンはヒトラーと同年同月生まれで(4日しか誕生日が違わない)身長までほぼ同じだったという。本人に扮するというアイディアはそこから出てきたのかどうか知らないが、床屋との一人二役というアイディアは秀逸である。さすがにチャップリンだから笑わせる場面が多くて、いきなり敵陣に一人で侵入してしまう場面、飛行機で水を飲むシーン、デタラメなドイツ語の演説(笑)、ハンガリー舞曲第五番などなど思い返すだけでも笑える。かなり肥満した部下やこれまたお調子もののムッソリーニ(ナパローニ)と合わせてコントばかりなのだが、冷酷な部下(ゲッベルスがモデルだろう)の存在がうまく引き締めている。 が、もちろん本作は単なるコメディではなく、いささかその後の展開を考えると物語的には破綻していると思われる最後の演説が核心となる。どうしてもチャップリンはああいいたかったのだ。全世界に向かって。そして母に向かって(ハンナはチャップリンの母の名前である)。そのメッセージは極めて率直でわかりやすいので、それをどう受け取るかは、あえて論評する必要はないだろう。……ただ、チャップリン亡き後数十年経過した2010年現在いまだ世界は悲惨である。インドや中国など内面に大きな問題を抱えた国が勃興しているのはよいことでは全くない。なぜならどこかで決着をつけねばならず、その決着には流血も予想されるからだ。またルワンダ虐殺をみてもいかに我々が白人中心の人種差別から逃れられないかがよくわかる。安っぽいヒューマニズムで満足することは、もはや我々には不可能なのだ。誤解のないように書いておくと、私はチャップリンが安っぽいと言っているのではない。それを我々が安っぽく解釈してはならぬと言いたいのだ。なおチャップリンは「もしナチスの実態を知っていれば、こんな作品は作らなかった」と言っているそうだが、それを差し引いてもこれをつくった勇気はやはり称賛に値すると思う。この作品以降、チャップリンはアメリカ追放までアメリカの一部の勢力ににらまれ続けることになる。追加:上記投稿からなんと12年が経過した(ここも長寿ですねほんと)。そして「2022年現在いまだ世界は悲惨である」と付け加えなければならない。露宇戦争(勝手に命名した)は戦火の止む気配がなく原発までもが攻撃の対象となる危険も出てきた。世界は二分され、10年前に「問題を抱えた国」と指摘したインドや中国はロシア側につき、このまま第三次世界大戦に突入するという意見すらある。国内もコロナで疲弊し、ロシア制裁からくる影響を受けじり貧となっている最中に元総理が凶弾に倒れ、その後で政治とカルトとのありえない関係が明るみとなり、移民が増え格差が広がり凶悪犯罪が増えつつある。日本は、世界は本当にどうなるのだろうか(2022年9月10日)。 【空耳】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-07-15 08:00:03) (良:1票) |