12.《ネタバレ》 中学・高校と二度に渡って8mmでドラゴン映画を撮り損ねました。
中学の時は撮影場所の空き地が私有地でおまわりさんに怒られて挫折。高校の時は羽田ロケまでしたのにカメラが壊れててフィルムが回ってなくて挫折。
元々私にはドラゴン魂が無かったのですが、周囲は作りたがった、私は映画が撮れればそれで良かったのです。
そんな私ですから、この映画にはめちゃくちゃシンパシーを抱き・・・そうなモンですが、これがもう全く。
異様なハイテンション演技、馬鹿馬鹿しい物語と映像表現、始終鳴り続ける押し付けがましい音楽にウンザリ。私にとってこの映画の全ての要素はひたすらノイズでしかないような感じで「ものすごくやかましくて、ありえないほどウザい」ばかりでした。
元々食わず嫌いな園子温監督、毎回作品の内容を知るだけでゲンナリ、その発言にウンザリだったりするのですが、初めて触れたこの映画はその人となりをよく表しているようにも思えます。自分にとっては露出狂レベルで押しつけがましく大変にウザいです。そんなに大声で喚かなければ伝わらないのか?と。
大体、そこに拘りがあるのかどうかも疑問で。撮影していた8mmカメラをすぐに頻繁に下ろす表現、あれは8mmを抱えてた人間的にアリなのか?とか。
血飛沫に拘るのならば、あのやっつけ仕事レベルのCGは無いんじゃ?とか。
私の目には『キル・ビル』に影響された中二病の作った映画程度にしか映りませんでした。
『スーパーエイト』や『桐島』にはシンパシーを抱けても、これには拒絶反応しかできない、まあ、そこら辺が私の限界点なのだとは思います。
この監督の「映画」と私にとっての「映画」とは多分全く別のものなんでしょうねぇ。
友人が無理矢理貸してくれた『愛のむきだし』のDVD、ずっと見ないまま棚にあるのですが、見る機会はますます遠のいた感じ・・・