21.あまりにも哀しく、胸に迫りくる映画。敗戦後の貧しい社会情勢をリアリズム(ヴェリズモ)の手法で、見事に描ききった名作です。敗戦国、日本にもリアリズム映画の傑作があります。黒澤明「酔いどれ天使」、木下恵介「日本の悲劇」etc 【チャターBOX】さん 10点(2003-05-28 14:41:32) |
20.この頃のイタリア映画はドキュメンタリータッチのネオレアリズモが主流で、敗戦後のつめ痕を描いた数多くの名作を残しました。この作品もそのひとつで「靴みがき」「ひまわり」と並ぶ、デ・シーカの代表作にして名作中の名作です。物語りはといえば、貧困に喘ぐ中、やっと職を手に入れたものの自転車泥棒に遭い職を失ってしまう父アントーニオ。今度はこともあろうに、自分が自転車“泥棒”になってしまう。真面目な一市民が、まさに“魔”が差した瞬間を描いている。捕まえられ、息子ブルーノの目の前で群集にこづき廻される父。駆け寄り、父にしがみついて泣きじゃくるブルーノ。余りにも悲しく、身に詰まされるシーンでした。ところでこの映画、まったく救いようのないラストなのであろうか? このささいな出来事で良い教訓にもなったし、父と子の絆は終生深まるように見てとれる。この苦境を乗り越え、目覚ましい戦後復興という歴史的事実の中、逞しく生き抜くであろう父と子の姿が想像されるわけなんだが。 【光りやまねこ】さん 10点(2003-05-17 11:23:20) |
19.とても悲しいけど優しい映画。イタリアンリアリズムの真髄。 【けい】さん 10点(2003-05-04 23:27:00) |
18.こういう気分は誰しも味わったことがあるんじゃないかな。どうにかしたくてもどうにもならないこと。そういうことって結構ありますよね。夢を捨てたり、試験に落ちたり、とか。そういう人間の苦い感情をありのまま映像化したことがすごい。大抵の主人公がハンサムなやつ、正義の味方、天才君などだが、これは落ち込んだ人間に焦点を当てた素晴らしい映画。でもまあ、「雨のち晴れ」を信じましょう。 |
17.後味、悪いですか?私はそう思わなかったんですけど。なんか、ラストもすきですよ。人生の悲哀、もちろんそれは感じますけど、やはり息子との絆も描かれていて、希望のない救いのない映画とは思えなかった。名作だと思います。 【みんみん】さん 8点(2003-04-05 20:39:34) |
16.本当に考えさせられる映画。今、日本に住んでいてこの映画の切実さを真に理解しようと思っても無理だと思う。「面白い」などと軽々と言える類の映画ではないので「面白い映画を見たい」っていう人には薦められない映画。子供の表情が哀しい。 【kett】さん 7点(2003-04-03 01:39:54) |
15.ああ!なんて残酷な話なんだろう・・・戦後の混乱期とは言え、貧乏人はいつまでも報われないのか?なんで金持ちから盗まねーんだよ! 【クロマス】さん 8点(2003-02-03 20:35:40) |
14.悲劇的な内容なのにお父さんのユーモアと子供の視点で和ませ、色々な伏線があるのにそれが何の役にも立たない現実という皮肉、しかも、この親子は実際は町の電気屋と町にいたただのガキんちょだという演技経験も何も無いド素人。溺れている爺さんも、評判の占い師も何の役にはたってくれず、当たり前の用に自転車は見付からず、お父さんは明日への糧のために今度は自分が自転車を盗み、そして自分だけは捕まる。下手なドキュメントより現実というものがリアルに伝わってくる。凄い映画だと思います。 【恥部@研】さん 8点(2002-12-19 18:29:11) |
13.かなしいお話ほど心に残るんですよ・・・。何でかなあ? 【カレーライス】さん 8点(2002-11-19 13:16:33) |
12.残酷な現実を、目を背けずに真正面から描くことは、意外と簡単だと思うけど、それを多くの人が見て、心に残る作品になることは稀だと思う。その希有な例。かなり真剣に、食い入るように見ちゃいました。 【mic550】さん 10点(2002-10-20 00:11:35) |
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11.今の時代に見ても十分共感できる内容だった。この気持ちわかるなあという感じ。終わり方もけっこう好き。 |
10.でも、あのラストがあっての自転車泥棒です。不条理が行き着くところをじっと見ているのが、この映画の視線なのかなと。 【bin-go!】さん 9点(2002-09-02 17:51:52) |
9.げげ!なんてラスト!誰かこの親子を救ってくれ! 【あろえりーな】さん 6点(2002-07-05 09:03:56) |
【Haley】さん 8点(2002-03-10 19:32:27) |
7.ラストが後味わるいですねえ。でも「名作」と言われるだけはあります。 【ひよこ】さん 8点(2002-02-13 15:28:46) |
6.自転車を盗んで捕まって、袋叩きにあう父親をみている子供、林芙美子の「めし」の中にも同じようなシーンがあったと思う。嫌な気分のみが残る作品で好きじゃないけれど・・・それほど傑作なんでしょうね。 【Tomo】さん 9点(2002-01-23 22:11:21) |
5.被害者だという事が加害者になる動機にはなっても、理由には決してならないという事だろう。 【眼力王】さん 6点(2002-01-23 03:22:25) |
4.深刻な映画だけどでも誰しもこういう理不尽な目にあったことってありますよね…。 【oikawa】さん 7点(2001-11-21 14:21:54) |
3.どうしょうもなく哀しいですね。ラストにもまったく救いようがない。人間の不幸を、目をそらすことなく、じっと見つめた作品。 【まさやん】さん 9点(2001-07-10 14:34:22) |
2.すごい。完璧。でも、後味が悪すぎるので1点減点。 【プレデター】さん 9点(2001-05-18 23:29:49) |