46.製作された1940年、ポーランドでは300万人のユダヤ人絶滅計画が本格化する前、アメリカも実際の戦争には加担していない時期に、ナチスドイツの明確な「人類への犯罪行為」を痛烈に批判したその態度には感服する。確かに「理想論」と片付けることもできるであろう。実際、大国アメリカを戦争に参戦さえる世論づくりをチャップリンを狙っていたのかもしれない。しかし、現代において、仮に同じような政治状況が発生した時に、この作品以上の映画を作る事ができるだろうか?そう思うとき、この作品の偉大さを認めなくてはならなくなると思う。 【クルイベル】さん 10点(2003-08-13 10:31:23) |
45.チャップリンよ あなたのまいた映画の 種は これからも永遠に 受け継がれていくでしょう。 【午後のコーヒー】さん [映画館(字幕)] 5点(2003-08-08 02:45:04) |
44.権力者と市井の人間が入れ替わるシチュエーションコメディはよくあります。ただ、この作品は、その作られた時期を考えると、とても特別な意味を持っていると思います。皆さん書いていますが、やはり圧巻はラストの演説シーンでしょう。何度観ても、あの場面には感動します。戦争好きの世界中の指導者にかみしめて欲しいものです。 【オオカミ】さん 9点(2003-08-07 08:30:13) |
43.《ネタバレ》 ★☆兵士諸君!騙されるな!☆★アフガンやバグダッドへと発つまへに、有楽町スバル座へ行き給へ! そしてチャールズ氏の至言に、是非とも一、耳を傾け給へ!!この時代の中で、キチンと物事を観ている人びとが、キチンとこの作品を観に来ているということ。半世紀以上、63年の時を経ても猶、銀幕からのチャップリンの叫びが、現在も生き続けて(しまって)いること・・・。さまざまなことが、実感できました。今また、ファンがじわじわ増えて来ている事はウレシイ限りですが、21世紀を迎えても猶、チャールズ氏の叫びが必要とされるこの現在の世界とは、人類とは、何と進歩の無いことか・・。「文明の進化は、人びとと社会の幸福につながらなくてはならい・・・」半世紀以上前の映画であろうとも、いいものは、いいのじゃ! 『独裁者』こそ、今、最も観るべき映画であることは過言ではない!スバル座、7/18本日、次回上映は15時55分、18時55分。皆さん! 観た人もまだの人もスバル座へ!・・・一世紀分、後悔しても知りませぬぞ! |
42.こんな、すごい映画があったなんて・・・・。チャップリンってスゴイ!コメディ、エンターテイメントの原点を見たって感じ、感動しました。 【たむさん】さん 10点(2003-06-30 20:17:08) |
41.こういう映画は今の時代だからこそ必要だと思う。こいつをリメイクし、この時代のヒットラーを金正日に置き換えると良いと思う。ブッシュでも良いが・・ブッシュに置き換えるとなると相当に・・いや究極にブラックな映画になると思う。ハリウッドで作ると面白いが、まず無理だろうね。企画段階で潰されるし・・。 【ロドル】さん 10点(2003-06-24 16:45:59) |
40.ここ10年以上観てないのでラストの素晴らしい演説くらいしか覚えていないのだけど、地球人類が平和共存していく上で必要な思想を強烈に訴えている点で本作は人類の宝と言っていいと思います。 ↓以下で書いておられますが、映画館でラストに拍手が起きたのはすごい納得。私もその場に居たかった! 【じゃん++】さん [映画館(字幕)] 9点(2003-06-17 02:14:34) |
39.ナチ全盛期にこの作品が作られたことだけでも奇跡的な勇気と快挙。それもシニカル(毒を持つといってもいい)なユーモアとギャグをてんこ盛りにして・・・そして最後の演説は一転人間チャップリンの素顔になる。演説はそれこそ感動してノートに書きとめたくらいだ。独裁者をさんざんコケにして笑い飛ばし、最後に訴えたその言葉には、チャップリンの心からのメッセージの全てが詰まっている。この言葉は今もなお新鮮さを失ってはいないが、これは当時現実に戦時下にある人々へ向けての魂の呼びかけでもある。今また戦乱多発の時、これをそのまま国連で演説したら拍手喝さい、世界中に感動を与えることだろう。まさに永遠に記憶したい珠玉の言葉である。 【キリコ】さん 10点(2003-06-16 21:38:29) (良:1票) |
38.ほとんどの皆さんと同じ意見ですが…。あの時代のこの作品…。リアルタイムでの公開がなかったのは残念。(時代背景上当たり前ですが)でも、フィルムが残っていてくれただけでも感謝!「たられば」を言っても仕方ないですが、これが当時何かの形で世に出ていたら、歴史は変わっていたでしょう。映画の枠を超えた、「生きたメッセージ」です。 【YRV】さん 10点(2003-06-11 16:15:52) |
37.文句なしの10点。昔の映画にしては良い、とかそういうレベルではないですね。やはり最後の演説は鳥肌ものだし、かといって小難しい作品なわけでもない。あくまで「笑える」映画であるところがすごい。これを見て改めて人に何かを伝えるということの難しさを実感しましたよ。 【とむ】さん 10点(2003-06-03 00:53:36) (良:1票) |
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36.何故、作品を創るのか? と考えたときに、これほどスゴイ答えを持った作品は少ないのではないだろうか。人々に向けてメッセージを放ち、考えさせ、感動させる。これだけのメッセージを持ちながら、難しいところもなく、暗い映画でもない。ラストの演説は不朽であろう。 だが、主人公たちが迫害されているのに、笑って観てしまっている。なんという恐ろしい映画だろう!! 有名な地球儀のシーンなども、大笑いしながら、ふと冷水を浴びたような気分になる。そして、実際のユダヤ人迫害が、こんな生やさしいものではなかったことを知り、呆然とするしかない。 |
35.便宜上満点をつけたけど、本音を言えば、何点つけても足りないです。人類の財産みたいな映画。またこの世に戦争と言うものがあるかぎり「古く」なることを許されない映画でもあります。多くの方がいみじくも指摘されてるように、ドイツとまだ交戦状態になかったアメリカ、ナチスが猛威を振るっていたこの時代に、この映画を創られることは、アメリカにとっても困ることだった。ヒットラーは、チャップリンがこれを製作中との報を聞き激怒したといいます。何よりすごいのは、まるで神の目のようなチャップリンの視点です。ヒットラーをただ糾弾するのではなく、自分の中にある、そして人間の中にある「世界を征服したい。独裁したい」という欲望、その象徴として独裁者というものを完璧に描いているところ。歴史の結果の悪人としてのヒットラーを描いていない。引き合いに出すのも大人気ないけど、シンドラーのリストのような、テーマパークもどきのナチスの悪の単なる解説とは、天と地の差がある。また、細かい部分でのチャップリンの計算も驚嘆すべきものがあり、例えばヒンケルが執務室で、大きな地球儀の風船を、「世界は我が物」と陶然と悪魔的なバレーを一人踊るところ。地球をお尻で突き上げる皮肉もすごいが、突き上げられた地球儀が、トメニア軍のマークに重なるところ。トメニア軍のマークは×がふたつ。これはダブルクロスといい、アメリカのスラングで「ペテン師、裏切り者」の意味らしい。今はなき、淀川さんが山田洋次監督との対談で「チャップリンは、ヒューマンな人だから、すごい厳しい怖い面もある。本当に悪い奴の苛め方はすごいからね」と言われたのが実感できる。とにかくこの映画でのチャップリンの独裁者をいじめる情け容赦の無さは徹底的です。いま言ったようなことを、大爆笑の中で完璧に描いているのは、もっとすごい。現実に対する緊張感の高さもあるのでしょうが、特に冒頭の十数分のマシンガンのようなギャグの速射はどうだろう!ラストの演説の素晴らしさは言うまでも無い。中学1年の時、超満員の劇場で本作品を見たけど、ラストでその場にいた誰もが拍手したのは、後にも先にもこの映画だけ。映画館で、あんな感動的で割れるような拍手を聞いたのもこのときだけ。あれは忘れられない。 【ひろみつ】さん 10点(2003-05-24 20:37:48) (良:3票) |
34.良かったです。そりゃ、これほどの映画、誰でもそう感じるでしょう。チャップリンの映画は常に政治や体制を皮肉るものが当然多いし、それに感じ入ることも多くてすばらしいんだけど、あれほどの才能の人が、もしも全霊を傾けて、万人が楽しんで見ることの出来る楽しい娯楽映画を作ってくれていたなら、と思うところもあるのです。いつも根底に流れる暗さ、せつなさを感じますよね。それはそれでいいんだけど。 【みんみん】さん 7点(2003-04-26 14:36:39) |
33.これは批判が難しい映画だ。ヒトラーの存命中、あそこまで彼を茶化したコメディアンはチャップリン唯一人のみだったそうだ。そんな彼も戦後は赤狩りの憂き目に遭いアメリカを去ることになる。やはり最後の演説に賞賛は集まっているが、ではあの場面のまでのドタバタ劇は何だったのかと疑問に思う。コメディなら徹頭徹尾、最後までとことん皮肉で茶化して欲しかった。点数には迷ったが、やはり低い点を付けるのには畏れ多いのでこの点を。 |
32.《ネタバレ》 最後の演説が圧巻なのは今さら言うまでもないこと。痛烈な独裁者批判も見事。演説の中でくり返される下品な言葉(ドイツ語風な英語が所々聞こえる)、「フランスもフィンランドもロシアも俺のものだ」と言わんばかりの部分もある。ガ-ビッチに持ち上げられて本当に舞い上がってしまう有名な地球儀の踊り。品のない笑い。独裁者の幼稚な狂気を巧妙すぎるほどに描き出している。そして、ヒンケルと間違えられた床屋。彼は何もしていない、ただおどおどしているだけ。それで独裁者が勤まってしまうのだ。世界を我が手におさめんとする人間の卑小さが、ひたすら伝わってきた。 【アイカワ】さん 10点(2003-04-02 21:21:29) |
31.改めてコメディアンの原点の動きに脱帽。でも今の感覚で素直に見ると「わはは~!」と笑うよりは「ほほう」と感心してしまう。笑いとしての古典の宿命。 【チューン】さん 6点(2003-02-10 01:00:26) |
30.命がけの作品ですよね!全人類の平和や幸福を願う気持ちって、何年経っても変わりません。最後の演説は一生ものです。チョビ髭の偶然ってすごいわ! 【今日のわんこ】さん 9点(2003-02-08 01:50:58) |
29.20世紀全映画のマスターピース。「市民ケーン」や「陸軍」と共に、権力に命を賭けて映画作りをした点で、もう最上級でしょう。最後の演説シーンは、本当に震えがきます。ムッソリーニも出てくるし、ユダヤ迫害も描かれているし、チャップリンらしい追っかけの劇笑場面も盛りだくさんだし、まさに傑作、傑作、大傑作です。 【FOX】さん 10点(2003-02-02 23:59:31) |
28.チャップリンの中で一番好きな映画。でもナパロニの出てくる場面は長くてうざく感じる。観る時たまに飛ばしてしまうときがある。 【あっしーくん】さん 9点(2003-02-02 18:59:21) |
27.《ネタバレ》 僕の中で間違いなくチャップリンの最高傑作だと思う。笑えるシーンもあるし、考えさせられるシーンもあるし、とにかく完成度は高いとしか言えない。凄すぎ!それにラストの恋人ハンナとの再会する感動的なシーンも素晴らしすぎて文句がつけれません!20世紀の歴史に残る名シーンといっても過言ではないはずです(涙)。 【映画自体】床屋から間違えられて独裁者になったチャップリンはいい意味で堂々としていました。ラストの演説(詳しくは『心に残る名台詞』を見ていただければ分かります)を聞いて、ヒトラーの独裁していた頃が「いかに酷くて、多くのユダヤ人の人に生きるという自由を奪ったのか」を知りました。だからヒトラーのような独裁者はもう2度と現れないで欲しいと思いました。あと、どうでもいいですがチャップリンとヒトラーは同じ年の生まれなのは偶然?この事実に運命的なものを感じるのは僕だけでしょうか? 【点数】白黒なのにチャップリンは美しく輝いていました。間違いなくこういう名作は今後、10年・・・100年経っても生まれないと思います。よって躊躇なく10点をつけたいと思います。 合格! 【ピルグリム】さん 10点(2003-01-22 21:07:47) (良:1票) |