1.《ネタバレ》 前作のエンディングをリピートして始まる本作。続編というより前編・後編といった感じです。
新たに登場した「速攻型トイレ」という何が「速攻」なのか良く解らない敵が登場し、主人公と前作で蘇った神父が「神に誓って」「決して離れることのない」チームを組み戦います。お互いに共に戦うことを神に誓い宣言する訳ですが、共に戦うことは聖書にも書かれていることだと熱く語り合う二人。最早完全に理解を超えてしまいました。
更に、二人だけの力では悪魔トイレには勝てないと判断し、バチカンの教皇の力を借りようとする二人。都合良いことに教皇と神父は旧友という設定で、神父が電話で事情を話し、バチカンの協力の元で対トイレ部隊を育成するべく二人はバチカンに向かうことに。教皇はプライベートジェットを手配してくれ、「破邪便器守護符」も携えているとのことで危機感ゼロで空の旅を楽しむ二人。
しかし、そこに現れる呪いのトイレットペーパー。機内での戦いが始まり、更には悪魔の力で戦いの場は荒野へ。二人は「便記」の言葉に従いトイレの導きのままに荒野を進むのですが、謎の虫の大群、鳥の大群、蝶の大群、上空に浮かぶUFO、更には巨大なサメまで登場、まさにカオスです。
結局、神父は超能力まで発揮し、主人公は機内でまさかの機関銃乱射、どう見ても機内のトイレとは思えない広いトイレでの戦いに二人は勝利。かと思いきや「便器男」なる者の声がスマートスピーカーから流れ、飛行機は爆破されてお終い。
何なんでしょうか、これ?完全に破綻してしまいました。思えば第2作で諦めるべきでした。本作で少しは期待していたサメの登場も、一瞬のことで主人公と戦うこともありませんでした。
邦題では「ファイナル」とされていますが原題の副題は「ブラウンスネーク」、毒蛇ですね。タイトルすらも謎のままに第5弾製作中だとか。第1作を見た限りでは、回を重ねれば少しは楽しめるのではとの期待もないことはなく、結果本作まで観続けてしまいましたが、期待は空回りに終わりました。まぁ想定内ですが。もう鑑賞することはないでしょう。さようなら。