13.被告の姿を描写しないことによって、被告への感情移入をしにくくし、荒唐無稽意味深長な話し合いの「コメディー性」を際立たせて「本家」との差別化を図ったのは見事だが、いかんせん役者達の無計画なオーバーアクトは「笑いのツボ」であるはずの陪審員達の「シュールなリアリティー」を駆逐し、その芝居の甘さを「アクの強さ」だけで押されても、正直どこで笑っていいのか分からなかった。 リアリティーを失ってしまった陪審員達の話し合いは、「劇団員の楽屋のリハーサル」程度にしか見えず、評決の行方などもドタバタの中で、もうどうでも良くなった。 「本家」が偉大なる傑作なだけに、パロディーにもそれなりの完成度が求められる。 そしてその間には、まだ太平洋ほどの溝があいていたように思う。 随所に「本家」をリスペクトしたシーンも含まれてはいるが、焼け石に水だ。 日本人の滑稽さをペーソスのある笑いで描こうとしたのは分かるが、かなり消化不良。 今さら言っても遅いが、このテーマならむしろ伊丹十三監督あたりの得意分野だったのではないか。 もっと頑張れよ日本映画。 キビシ過ぎるか。 【Beretta】さん [DVD(邦画)] 4点(2022-06-12 17:13:03) (良:2票) |
12.《ネタバレ》 日本で陪審員(裁判員)制度が始まるだいぶ前に作られたことは、すごいことだと思う。 でも日本人ってこんなに変な人たちばかりかなぁ。不真面目過ぎる。最初の出前選び、必要でしょうか。それに女性の描き方がひどすぎる。人の話を聞いていない。ハンカチで遊ぶ。場違いな声を出したり笑ったりする。自分の意見が言えない。涙ぐんで黙る(女性が感情的で涙もろいことを悪いことと思わないが、ここでは蔑視してる)特にアフロヘアの女はあまりにもひどすぎる!原作者の女性蔑視が痛い。 【LOIS】さん [インターネット(字幕)] 4点(2016-12-24 21:51:34) |
11.《ネタバレ》 フールーで鑑賞。「怒れる12人」は昔みて大変感動した記憶があるのだが、昔すぎて話の細かい筋は完全に忘れてしまった。こちらはというと、途中でどんでん返しが簡単に予想できる瞬間に「ふーんそうくるのか」と思わせるぐらいで、感動というにはてんで遠い。大体ちっとも優しくなんかないし、自然さもないし、単に下手くそな芝居してるだけでどこが日本人らしいのかと言いたくなる。何より迫真性がないのが一番いただけない。こんなんだったら一時間弱しかないテレビドラマ「ジェシカおばさんの事件簿」の「陪審員はつらいもの」という回の方(やはり「怒れる12人」を意識したものだと思われる)が迫真性の上でもミステリーとしての意外性の上でも段違いに上である(フールーで見られます)。やはり古畑任三郎はコロンボには遠く及ばない。ぬるいなぁほんと。 【空耳】さん [インターネット(字幕)] 4点(2014-06-25 14:17:58) |
10.オリジナルとどうしても比べてしまう・・。 この映画とリアルな陪審員制度を比べるのは無意味。 これはあくまでコメディ映画だと思う。 どうせ笑わせるんならもっとバカやってほしかったかも。 ちょっと中途半端感が否めませんでした。 【おーる】さん [DVD(邦画)] 4点(2009-12-26 21:58:42) |
9.《ネタバレ》 始まったばかりの裁判員制度を、18年も前に先取りした映画ですが、実際の審議の場面を最初に想像してしまったせいか、どうも登場人物の個性豊か過ぎる演出に違和感をおぼえてしまいました。 【かすお】さん [DVD(邦画)] 4点(2009-08-01 21:11:44) |
8.べつに悪くはないし、ときどき笑えるシーンもあるんですが、これに限らず、私はどうも三谷某の作品が苦手。登場人物に人間味が感じられないというか、人間の感情の上っ面を模写しているだけというか、やることなすこと紋切り型というか…。一流の役者が一生懸命に泣いたり笑ったり怒ったりしているはずなのに、なぜか機械じかけの人形が無理やり人間のセリフを言わされているだけのような気がしてしまうんです。古畑しかり、新撰組しかり、この映画のトヨエツしかり…。 【眉山】さん [映画館(邦画)] 4点(2006-10-20 11:03:37) |
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7.《ネタバレ》 自分は弁護士だと言っていた豊川悦司が、実は役者だったというオチはなかなか面白かった。 【BROS.】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2006-02-12 21:29:49) |
6.三谷幸喜というとで心配していた通り、すべてでは無いがおちゃらけで人を嘗めたといった作風になっている。先ず、登場人物の性格を必要以上に造り過ぎており、全く現実味を感じない。とにかく何奴もコイツもイライラする奴らばかりで、豊川悦司に早く空気を変えてくれとどれだけ思ったことか。一番許せないのは、場の空気を読まずパフェを注文しときながら、全く手を着けない様。気になって仕方ないわ。「十二人の怒れる男」の重厚な空気とは偉い違いである。よって内容に付いては大体想像付く訳で、そのため最初から疑問が湧く。陪審員とはここまで警察や弁護士の様な推理までしなければならないのかという点、最後の最後でこれだけボロボロ疑問が出てくるという事はそれまでの質が悪かっただけではないのか。実際のマイケル裁判をみても訳が分からないし、制度については不安だらけである。結局、それについて興味を持たせたという点において評価したい。 【まさサイトー】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-11-01 05:39:47) |
5.私には合わない感じです…やっぱり理由を言わなきゃダメですか? 【クルイベル】さん 4点(2004-11-08 09:16:57) |
4.確かに日本人の性格をうまく表現していると思う。ただ、その日本人臭さ、というか、日本人の悪いところがうまく出すぎていて、それを2時間近く見ているのは正直きつかった。場面も変わらないので、飽きるし。途中から音だけ聞いていました。ビデオで良いと言うより、ラジオでもよさそうな話です。 【シュシュ】さん 4点(2004-08-05 23:07:04) |
3.前の方の何人かが書かれているように、自分も「十二人の怒れる男」に大変な思い入れがあります。一見動かしようの無い『有罪』が、少しづつ少しづつ逆転していく一分の隙もない構成に堪らない魅力を感じます。それを踏まえてこちらを観ると、簡単に有罪と無罪を行ったり来たりしています。もちろん制作者が意図的にそうしたのですが、『結局はどっちでもいいんだよね』と捉えられ、中盤以降は冷めた目で対しました。「だからパロディなんだ」と言われれば、それまでですが。 【次郎丸三郎】さん 4点(2004-07-27 17:37:05) |
2.ちょっと内容がありきたりでラストが見えやすいですね。この映画のトヨエツのセリフ回し苦手です。 【omut】さん 4点(2003-08-10 08:57:19) |
1.まずは映画でやる内容ではないな、という感想です。まず映像的には楽しめる部分は無し、会話を楽しむだけの映画まあラジオドラマで十分(人数が多すぎて無理がある?) |