13.《ネタバレ》 -Short Circuit-“漏電する”
懐かしい!眉毛のあるロボットがとても生き生きしていて、小さい頃すごく気に入っていた映画。警備隊に蜂の巣にされて泣きそうになったっけ…
あのロボット(S.A.I.N.T.というのか)、ラジコンとかパペットとかだと思うけど、ホントどうやって動かしてたんだろう?表情がとても豊か。あんなシンプルな顔なのに、やはり眉があるからか、自然に喜怒哀楽を表現出来るデザイン。
アイボとかロボホンとか、最近のプログラム・ロボット並みによく動く。しかも5台も。5台揃って挨拶するシーンなんて、なんかSF映画の表現の進化を感じさせられた。創ったシド・ミード凄い。
シンプルで分かり易いストーリーがとても良い。バッタを踏み潰して生命を理解するところなんて、子供でもわかるからこその文句なしな展開だと思う。そして登場人物に根っからの悪人が居ないのも好感が持てる。ナンバー5に置いて行かれたベンと警備員が暇潰ししてる所とか、ほのぼのしててとてもいい。
ハリウッド映画らしく銃は出てくるけど、ナンバー5が3台のロボットと戦って、破壊するのでなくプログラムを書き換えるのも可愛らしい戦い。
その戦いの結果、他のロボットも感情を持つわけでないのは、ジョン・バダムのロボットに対する考えの現れだと感じた。S.A.I.N.T.がいかに優秀なロボットであっても、プログラミングで感情や人格を作り出せるわけでなく、ナンバー5だけが落雷という偶然で誕生した、奇跡的な生命体という表現なんだろう。
だから他のS.A.I.N.T.は同じカタチしていても、三ばか大将を演じても、あくまでロボット。そんな流れから最後身代わりになったのが未登場のナンバー4かと思ったけど、あくまでスペアパーツなことから、他のロボットも全員無事なのは好感が持てる脚本。
大人になってから見ても充分面白かったよ。