16.どんなバカ映画のアホ役でも、役者さんが一生懸命に演じていて、頭が下がる思いがするのですが(笑)、いやいや変態チンピラ役だってあなどるべからず、こういう役でも一生懸命にこなしていれば、いずれはハエ人間になって巨大宇宙船を撃退するチャンスを手にする可能性だってあるワケですな。 そりゃまあ、こんな映画の主演をやっちゃったせいで、その後もこんなシリーズに出続けるハメになるスターもいるんでしょうけど。 というワケで、バラバラな邦題でお馴染みの、Death Wishシリーズ第1作。ブロンソンがエリートビジネスマンってのが、何でやねん、という感じなんですが、第1作なんだから仕方がない(という納得の仕方でよいのかどうかわからない)。妻と娘を暴漢に襲われたブロンソンが、世のすべての悪党どもを制裁すべく、銃を手に立ち上がる。フツーのオジサンがだんだんおかしくなっていく過程がちゃんと描かれていて、そういう点はまだマトモなんです第1作だから。 葬儀の場面では雪景色、狙った撮影なのかそれともたまたま撮影時に雪が積もっちゃったのか、いずれにせよ悪くないです。 ただ、まあ、何というか、ブロンソンひとりの活躍で犯罪が激減し、市民も彼に勇気を得て犯罪撃退に立ち上がり好循環、という実に乱暴で楽天的なこのオハナシ。褒められたもんではなく、やはり苦笑しながらひとり楽しむ作品かと。 映画そっちのけといった感じでさまざまな音楽を提供してるハンコックが、本作の珍品感を高めていて、影のMVPですね。 【鱗歌】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2016-05-01 09:39:38) |
15.本作がブロンソンの出演作の最高傑作とは思わないけど、昔はよくTVでやっていたこともあり、目の前に現われるワルどもを次々と撃ち殺すポール・カージーの姿は、ブロンソンと言われれば思い出す姿の1つです。続編も何作も作られており、やはり彼のハマリ役であると言えるでしょう。話としては非常に重いし、NYに帰ってきてからは夜の街をうろつき、ワルどもを処刑していくだけなのですが、面白い作品となっています。やはりブロンソンのシブい威圧感のある、その存在感があればこその作品。ただ、ブロンソンが普通の会社員のオジサンには全く見えませんが・・・。 【とらや】さん [DVD(吹替)] 6点(2011-06-03 22:37:50) |
14.《ネタバレ》 これもニューシネマに属するのだろうか?今でこそ定着した復讐モノの、ハシリのような映画なのだと思う。でも何故かニューシネマ関連の本を見ても、この映画は取り上げられていない。ラストの政治絡みで主人公がニューヨークから出て行くラストもひねりが効いていて「ハッピーエンド?」って感じで面白いのに。不思議だ。有名な映画だったので、ストーリーはある程度知っていた。最初の幸福な家庭を描いている場面で、これが壊されるのかと思うと、怖かった。実際、壊される場面は酷い。この後、主人公がポーカーフェイスすぎて、普通の生活をするのがはがゆかった。もっと無茶苦茶に暴れてもらった方がすっきりするのに。犯人が分からないので、街のチンピラをすべて敵とみなして、それ故に「アマチュア刑事」として、市民から人気が出る演出はもっと派手にやってくれても良かった。何せ、この映画は盛り上がりに欠けている。ブロンソンのクール過ぎる演技に煮えきれぬものを感じたのが正直な感想。(レビュー読んでて知ったのですが、この映画シリーズもんなんですね。主人公の怒りに火がついた程度で第1作目は良かったのかもしれない。)チンピラにゴールドブラムに似てるのがいるなぁと思ってたら、本人だったのは驚きだ。彼のあのギョロッとした目はやはり中々いるもんじゃないなぁ。 【トント】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-11-23 23:39:43) |
13.《ネタバレ》 時代を感じさせますね。映画の完成度もそれほど高いとは思えませんが、最後まで退屈せずに見れてしまいます。直接の犯人ではないのだから何も殺すことは・・と引っかかってしまい入りきれませんでした。何をしたかったのだろう?? 【東京ロッキー】さん [地上波(吹替)] 6点(2010-10-09 16:08:45) |
12.《ネタバレ》 「マンダム」って男性用化粧品メーカーの名前なんですね。「男の領域」とかいう意味があるらしい。そんな(どんなだ?)「マンダム」ブロンソン氏の『デス・ウィッシュ』シリーズの記念すべき第一作。このシリーズ、実は結構続いているようなのだが、邦題が全部違うので、どれがどれだかよく分からない。以前はよくTV放映されていたのだが、最近はあまり見かけないな。たぶん第一作がいちばん面白いんだろう、と思われる。内容は結構シリアスでハードなのに、ブロンソン氏のしもぶくれの顔を見るとつい笑っちゃうので、思ったより不快な気持ちにならずに済みました。最初の殺人の後、「お~神よ!俺は何てことを!」なんて身悶えていたのに、数日後(?)にはあっさり暴漢を撃ち殺している(笑)DVDに懐かしの日本語吹き替え版が収録されているのも嬉しい配慮だ。 【フライボーイ】さん [DVD(吹替)] 6点(2010-02-13 19:03:58) |
11.《ネタバレ》 救われない映画だ。 たとえ何人殺しても死んだ妻は戻って来ず、廃人になってしまった娘は回復しない。真犯人(ジェフ・ゴールドブラム、若い!)への復習も叶わず、無罪放免となり新たな土地へ移っても、そこにも標的になりそうな奴らばかり。 最後、指ピストルで「ニヤリ」と笑う主人公の顔に若干救われた気はするが、何とも釈然としない思いが残る。 一方、視点を変えて本作をある一人の男が自らの「野生」を確立していく映画として捉えれば、続編の内容から見ても自然な流れなのかも知れない。 【たくわん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-07-23 12:54:43) |
10.《ネタバレ》 殺しすぎ。 でも何となくわからないでもない。こういうことに巻き込まれたら自分が死んでもいいから殺してやろうと思う人もいるのかもしれない。 そういうもしかしたらあるかも、って思わせることができたところがヒットの要因なのかも。 imdbでも最近のレビューでもウケているようだけど、わかる気がする。 だってこんなめちゃくちゃなものどんな国の誰がいつの時代にみたって衝撃的でしょう。 70年代の淡々とした絵が妙に生々しいし、実際の作りよりもよくできて見える。 でもまぁ、こういう品質になっちゃったというのは何となく偶然なんでしょう。いろんな要素が折り重なっておもしろくなっちゃったみたいな。そういう味わいは貴重だ。 これはテレビで何度となく見てるけど、吹き替えのあの雰囲気もなんか異様でいい。 続編の暴れぶりもすごいと思う。ダーティハリーもそうだったけど、映画会社の都合でどんどん妙な味わいが追加されていくのもこういう映画の魅力だと思う。 【黒猫クック】さん [地上波(吹替)] 6点(2009-07-07 00:44:23) |
9.チャールズ・ブロンソンとマイケル・ウイナー監督の組み合わせ作品はいつもそこそこの完成度ですね。しかし本作は私刑ものの白眉と言ってよいと思います。荒い作りですが面白いです。まさか続編が作られるとは思いませんでしたが。あらためて見てみると、ジェフ・ゴールドブラムが出演していたのには驚きました。 【ジャッカルの目】さん [地上波(吹替)] 6点(2008-03-27 23:15:53) |
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8.《ネタバレ》 愛妻を殺され、娘を廃人にされたら、犯人を殺そうとする気持ちは理解出来ますが、 この映画のように幾ら無法者とはいえ、無差別に殺す、という発想はやはり米国的です。拳銃撲滅といっても、多分米国では絶対に不可能であることを示す映画でした。 「ツーソンではガンを持っているから夜歩ける」というセリフが発端だったような気がします。シカゴで拙宅のパーティに来た1人暮らしの女性が皆デリンジャー小型拳銃を持っていると聞いたときにはビックリした記憶が蘇りました。でも使用するのは怖い、とも云っていました。 【亜酒藍】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-03-21 22:26:10) |
7.《ネタバレ》 主人公がブロンソンだと「犯罪被害者の家族で普通の人」に見えないのが辛いですよね。見た目とオーラに迫力が有り過ぎます。決して詰まらない作品ではないのですが扱ってるテーマが重いだけにブロンソンより「弱そう」な役者を主人公にした方が良かったんじゃないかと思いました。 【AIRS】さん [地上波(吹替)] 6点(2008-01-30 20:12:31) |
6.西部劇や戦争ものの映画スターが歳をとってからの作品で上手くいった映画だと。 イーストウッドもこの方向性ですよね。おじさん撃つとすごいんです系。 共感を呼ばせる為にはこれでもかって言うシチュエーションが無いと、暴力に暴力で報復する 罪悪感を薄められないのでしょうね。でも、この頃の映画って現実とはちゃんと分離して考えてあげられる世の中だったんでOKなのだと思います。日本だって別に普通にヤクザ抗争映画見ていた時代もあったしね。それは昔の方が大人が大人の考えがきちんとあって、現実と非現実をきちんとコントロールしていた証拠とも思います。 【森のpoohさん】さん 6点(2005-01-29 17:03:56) (良:1票) |
5.う~ん復讐になっていないからカタルシスをまったく得られなかったです。ただ全編から漂う渋さとラストのかっこよさが充分に見る価値を与えてくれました。どこでも落書きのだらけのニューヨークと地元がそっくりでちょっと怖い。 【一番星☆桃太郎】さん [DVD(字幕)] 6点(2004-09-22 02:13:36) |
4.お土産にもらった銃を機内に持ち込んでもスルーしちゃうのにびっくり。当時はOKだったのだろうか???ここのレビュー見てもわかるように日米問わず皆、復讐劇は大好き。(本作品の場合、厳密には復讐ではなく、行き過ぎた正当防衛の繰り返しだが)でも、違法な英雄的行為はどこまで許されるのか?主人公はお咎めなしだったが、検事との裏取引があったので司法の裁きは受けた格好になっており、一応話しの筋は通っているのがポイントか? |
3.オープニングのビーチのシーンからは考えられない方向に話が進んだ。自分の妻、子供が悲惨な目にあったチャールズ・ブロンソンが一匹狼となり辻斬りを続ける。狼は警察に追われる立場になり、ニューヨークからシカゴへを去る。犯罪被害者・遺族のやるせなさ、法と世論の間で曖昧にことを進める警察の不甲斐なさの極地。 【スルフィスタ】さん 6点(2004-03-01 21:54:20) |
2.無表情の表情。チャールズブロンソンこそがシブイという言葉が合う人だ。前半は今にはない落ち付いた感じがあって良かったのですが、後半は銃撃の連続という単調さがありました。でも皆、悪党に対してこういう思いはあるのではないでしょうか。 【チューン】さん 6点(2003-11-13 02:05:38) |
1.今の日本の世情も、この映画にあるような殺伐としたものになってきたような気がする。チャールズブロンソンは昔、日本の男性化粧品のCMなんかに出ていたけど、今はどうしているのか。 【くるみぱぱ】さん 6点(2003-07-08 05:10:27) |