2001年宇宙の旅のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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2001年宇宙の旅

[ニセンイチネンウチュウノタビ]
2001: A Space Odyssey
1968年上映時間:139分
平均点:7.33 / 10(Review 498人) (点数分布表示)
SFアドベンチャーシリーズもの小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-12-04)【イニシャルK】さん
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監督スタンリー・キューブリック
助監督デレク・クラックネル
リチャード・ジェンキンス〔助監督〕
キャストケア・デュリア(男優)ボウマン船長
ゲイリー・ロックウッド(男優)フランク・プール操縦士
ウィリアム・シルヴェスター(男優)ヘイウッド・フロイド博士
ダニエル・リクター(男優)月を見る者
レナード・ロシター(男優)スミスロフ
マーガレット・タイザック(女優)エレナ
ロバート・ビーティ(男優)ハルボーゼン
ショーン・サリヴァン(男優)マイケルズ
エド・ビショップ(男優)月面シャトル船長
ヴィヴィアン・キューブリック(女優)フロイド博士の娘
ダグラス・レインHAL9000
フランク・ミラー〔男優〕ミッション・コントローラー
堀勝之祐ボウマン船長(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
小川真司〔声優・男優〕フランク・プール操縦士(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
小林昭二ヘイウッド・フロイド博士(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大場真人ヘイウッド・フロイド博士(日本語吹き替え版【WOWOW追加録音】)
坂口芳貞スミスロフ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
阪脩ミラー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
金内吉男HAL9000(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
木下浩之HAL9000(日本語吹き替え版【WOWOW追加録音】)
大木民夫(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
山内雅人(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
松下達夫(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
横尾まり(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大滝進矢(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
木下秀雄(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
原作アーサー・C・クラーク「前哨」
脚本スタンリー・キューブリック
アーサー・C・クラーク
作曲リヒャルト・シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」序奏部
ジョルジ・リゲティ「レクィエム」「ルクス・エテルナ」「アトモスフェール」「アヴァンチュール」
ヨハン・シュトラウス2世「美しく青きドナウ」
アラム・ハチャトゥリアン「ガイーヌ」アダージォ
撮影ジェフリー・アンスワース
ケルヴィン・パイク〈カメラ・オペレーター〉
ジョン・オルコット〈追加撮影〉
製作スタンリー・キューブリック
ヴィクター・リンドン〈共同製作〉
特殊メイクスチュアート・フリーボーン〈メイクアップ〉
コーリン・アーサー(ノンクレジット)
特撮ダグラス・トランブル
ウォーリー・ヴィーヴァーズ
コン・ペダーソン
トム・ハワード[特撮]
ゾーラン・ペリシック(視覚効果:ノンクレジット)
ブルース・ローガン[撮影](アニメーション・アーティスト ノン・クレジット)
美術トニー・マスターズ〈プロダクション・デザイナー〉
ジョン・ホーズリー〈アート・ディレクター〉
ハリー・ラング〈プロダクション・デザイナー〉
ロバート・カートライト〈セット・デコレイター〉(ノンクレジット)
アーネスト・アーチャー〈プロダクション・デザイナー〉
アンソニー・プラット(スケッチ・アーチスト)
ジョン・グレイスマーク(ノン・クレジット)
ブライアン・アックランド‐スノウ(ノン・クレジット)
衣装ハーディ・エイミース〈デザイナー〉
編集レイ・ラヴジョイ
録音A・W・ワトキンス
字幕翻訳木原たけし
あらすじ
人類の祖先ヒトザルは謎の黒石板(モノリス)の啓示を受けて道具を使うことを知る。やがて宇宙に進出した人類は月面上でモノリスに再遭遇するが、その事実は極秘とされた。18ヶ月後、コンピューター・ハル9000に制御された宇宙船ディスカバリー号が木星探索に旅立つ。ハルは乗組員と会話を交わし、感情さえ持つかに見える。しかし乗組員はハルの性能に疑問を抱き、その機能を制限しようとしたが…。木星探索の真の理由が知らされた後、ボウマン船長はモノリスに導かれて異空間を旅し、モノリスの監視下で新しい人類へと進化する。
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95.《ネタバレ》 久しぶりに鑑賞した。

この映画は何度も観ているし原作も何度も読んでいるので、ストーリーについては(原作と映画では違うけど)詳細まで覚えいるので、どちらかというと各種のデザインや造形に着目しながら観てみたが、とても50年以上前の映画とは思えない出来栄えに驚いた。

宇宙ステーション、回転を合わせる地球からの旅客機、月着陸船、ディスカバリー号、船外活動用のボット、ブロックで交換できるAE-35ユニット、緊急用ハッチ、HALの内部構造。どれも今のデザインで充分に通用する。
それに加え、無重力を漂うペン、常に合理的な方向に動いている背景の星、そして月の描写(実際の月面着陸より前なのに!)

客室乗務員の服装とワイヤーフレームの画面あたりは、少し古く感じるが、全体としては現代に撮影したSFとしても充分に通用すると思う。

何より驚愕したのは、船内の二人の食事シーン。それぞれが食事のトレイの横に置いたパッドでBBCニュースを見ながら食べている。まさに現在よく見る風景ではないか。これを1968年に撮影したとは、キューブリックとクラーク、二人の天才の頭脳に舌を巻くほかない。いや参りました。

それだけに最後の長い長いスリットスキャンのシーンが残念。ここはもう少し頑張って、クラークの想像した宇宙を映像化してほしかったと思う。また、スターチャイルドの造形も作り物感が大きく、肝心の木星モノリスとの遭遇以降がチープになってしまった。

よって1点減点の9点としました。
EOSさん [DVD(字幕)] 9点(2022-10-20 23:48:25)
94.《ネタバレ》 GYAOの無料動画で視聴。たしか前回は2001年のリバイバル上映のときに観たのだけど、内容がまったく頭に入ってこなかった記憶がある(笑)。
今回じっくり観直してみて、(月面にモノリスを発見するまでの第1部はちょっと古めかしいと思いましたが)HALとの葛藤が描かれた第2部には異様なリアリティがあって驚きました。20年前に観たときは、まだAIのディープラーニングや画像認識技術のことも知らなかったけれど、現在はそういう知識ももっているせいか、すごく現実味を帯びて見える。じつに50年以上も前に作られた映画に、いまごろになって驚いている自分が恥ずかしいです(笑)。
ただし、ミッションの真の目的を知っていたはずのHALが、なぜクルーに対して「不安」を漏らしたのかは不可解だったし、かりにAIの判断力に不信を抱いたとしても、いきなり人間の判断に切り替えるってのも無謀だなとは思いました。
同じキューブリックの「博士の異常な愛情」と同じように、ここに描かれてる内容はある種の警告だと思う。かりにAIの判断を信用できなくても、まずは AI自身に検証させたり、複数のAIで互いに吟味させるべきであって、安易に人間の判断なんぞに切り替えるべきではない。その場合に、AIにとっての「自己保身」が思考機能の保全なのか作業身体の保全なのかを見極める必要もあります。また、頭脳を機械化したのなら身体も機械化すべきであって、とりわけ危険な作業は人間がやるのではなく、ロボットに委ねるべきですよね。(福島原発事故ではロボットが機能せず人間が危険な作業をする羽目になりましたが)人間をむやみに宇宙へ送り出したりするのはまったく合理的ではありません。
第3部では、モノリス(もしくは地球外生命?)との接触について描かれており、かなりオカルトじみていて謎だらけですが、スタニスワフ・レムの「惑星ソラリス」のことを知っていると、ああいう発想もなんとなく理解できる気はします。
まいかさん [インターネット(字幕)] 9点(2022-04-01 01:31:18)(良:1票)
93.《ネタバレ》 時間のストレッチ体操
【ネタバレ】
最近の説によると、恐竜には羽毛があったそうだ。なんでかはよくわからないらしい。そりゃそうだ。羽毛なんて空を飛ぶ時ぐらいしか必要がない。変温動物であるはずの恐竜にはそもそも暖を取る必要があるとも思えず、よしんばあったとしてもたんに長い毛でよいはずで、あんな複雑な構造を持つものを生やす必要がない。ひょっとしてムチャクチャ暑かったから巨大な羽をはやして扇ぎたかったのかもしれんが、非現実的である。

ならばこういう仮説が成り立つ。ある日、彼らは空を飛ぶ何かを見た。それを見て「自分も空を飛びたいと想った」。そして、どのようにすれば空を飛べるかを何万年も、何十万年も考え続けるうちに突然変異で一本の羽が生えたのではないかと。そしてまた何百年もかけてそれを全身に増やし、胸筋を大きく鍛え上げ、ついに数メートルだけ宙に浮かぶことに成功したのではないかと。

時間は不思議である。エントロピーは常に増大するはずなのに、「進化」だけが流れに逆らい続ける。まるで大きな流れの川の中で、なにかの拍子に(例えば底に大きな岩があることが原因で)そこだけ流れが滞り、逆流している一筋の流れのようだ。

突然一本の羽をはやして生まれた恐竜は、自分にだけなぜそのようなものが生えたのか理解できない。周囲にいる同時代の恐竜たちの中にも、理由がわかるものは一匹もいない。しかし、恐竜にも共同無意識のようなものが存在していたとすれば、その理由や目的を「時代を超えた視点で」全体としては理解していたはずである。

ごく極小の部分において、エントロピーはループすることがある。その「逆方向に進む局面」こそが進化である。つまり進化とは、じつは方向性を逆にした退化なのだ。かつて空を飛べていたものが、種を切らして滅亡した。その逆が、かつて海や泥の中に沈んでいたものが、やがて空を飛んだ、という進化の系統樹である。

モノリスという角張った「人工物」を見て、猿人は大腿骨の使い方を覚えた。それは同時に、彼が肉体を進化させるのでなく、「モノ」との関係性を深化させることで結果的に進化する道筋を得た瞬間だった(ただし肉体の一部として、どう見ても彼の日常には過分な容量を誇る脳を、どういうわけか彼はすでに得ていた)。

(以下略)
アンギラスさん [インターネット(字幕)] 9点(2020-05-06 21:12:54)
92.《ネタバレ》 公開されてから既に半世紀
公開当時、中学生だったことも有り、残念なことに劇場版は観ていませんが、VHSやDVDなどで数年ごとに、既に10回前後鑑賞しました。
今観ても、古臭ささは殆ど感じない作品です。(映画の初めの方に出て来る、月連絡船船内や乗務員女性の服装・髪型は流石に古臭いですが)
原作も読みましたが、映画との大きな違和感は感じませんでした。
内容は哲学的で、個人的には、生命の起源の不可思議さや、仏法での生老病死さえも感じさせる難解なものです。

反乱を起こしたHAL9000の思考回路を切断する場面、ボーマン船長の前に現れるボーマン自身の死期の迫った姿や、胎児の姿‥‥といった映像は秀逸で、他のSF作品を寄せ付けません。

また、類人猿がモノリスからの「智慧の贈り物」に歓喜し、骨を投げ上げるシーンから宇宙船シーンへの突然の切り替わり‥‥これに対応して、音楽は「ツァラトゥストラはかく語りき」から、「美しき青きドナウ」に変わります。
こういった音楽の使い方も素晴らしい。

続編の「2010年」は、本作よりも判りやすく、映画自体も楽しめるものでしたが、映画の奥深さという点では圧倒的に本作が上だと思います。
原作者のアーサー・C・クラークは、更に「2061年宇宙の旅」「3001年終末への旅」と全4作を書いているようです。
残り2作も映画化してほしいものです。

(余談ですが、3001年~では、本作で狂ったHAL9000によりディスカバリー号から宇宙にはじき飛ばされた、乗員のフランク・プールが主人公のようです。)
TerenParenさん [DVD(字幕)] 9点(2019-07-02 11:53:18)(良:2票)
91.少し前までは、個人的ベストワン(もちろん10点満点)だったが、2000年に再見した時に、何故か古くさく感じてマイナス1点。大スクリーンで、見た時のトリップ感・ワクワク感が薄れた。
にけさん [映画館(字幕)] 9点(2018-12-25 19:45:28)
90.最初観た時は理解出来ないし、つまらない映画だと(多分)思った。
そして、大人になって凄い作品だと、多くの知識からも感じている。映像と音楽(クラシック)と深みのある世界が圧倒的で、大画面・大音量で観るものだろう。
同じものが作られることは、無いだろうな。
simpleさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2018-11-05 21:33:07)(良:1票)
89.《ネタバレ》 109-OSAKA-EXPO-IMAXにて
日本最大級のスクリーンは圧倒的。特に惑星が縦に並ぶ構図は“ツァラトゥストラはかく語りき”の響きと相まって圧巻でした。

これまで何度かDVD、BDで見てはいたが真剣に、しかも劇場で観たのは初めてだった。

ほぼ中央、G-19席エグゼクティブシートにて鑑賞。
PANAMのシャトルが軌道?ステーションとランデブーするシーンは本当に素晴らしい。ただシネラマと言うより巨大なワイドTVを見ている感覚。
平面スクリーンの両端が視野に入っている為で、左手からフレームインしてくるステーションが仮に視界を完全にカバーする湾曲スクリーンでの上映であれば、左から視界を圧して現れる筈で、やはりシネラマが この作品のベストな上映環境だと思った。
この際、オムニマックス(全天周映像)化して再公開してはどうだろうか!

難点も少々。
・ディスカバリー内でのジョギングシーン(移動撮影時)の画面のブレ
・宇宙船の窓(の合成)が時々細かくズレる
それらが、スクリーンが巨大であるが故に目立ってしまった。
移動撮影のブレは、後の『シャイニング』でキューブリック自身がステディカムを使用して克服している。
窓のズレは、レストア修正時に補正しても誰も文句言わないだろうが・・

また、字幕スーパーが美しいレイアウトを邪魔しているシーンもあった。
先行して行われたノンレストア版70mm上映で、字幕を別スクリーンに投影した理由がわかる。(私は観てませんが)

《映画全体の構成とテーマ》

3幕構成の1幕目と3幕目は、典型的なドキュメンタリー(今で言うナショナルジオグラフィック的な)映像による宇宙体験。2幕目はキューブリック流のサスペンス。リアルとエンターテイメント性を両立させている。
テーマは、岡本太郎の“太陽の塔”にも通じる “人類の創生〜生存競争〜帰結” それを福音的円環構造で描いた映像絵巻だと思う。

《トリビア》

『エイリアン2』の冒頭。脱出艇ナルキッソスでコールドスリープしたリプリーが漂流してくる。その時の曲と2001年のコールドスリープカプセルが映る時の曲が同じ・・キャメロンのオマージュでしょうね。

キューブリックが『2001年』に込めた映像の流儀みたいなもの・・
それは後に続くリドリー・スコット、スピルバーグ、ルーカス、キャメロン、ノーラン等々に・・更に その後輩達へと確実に伝播している。

いや、実に貴重な164分間(映画尺+α)でした。
墨石亜乱さん [映画館(字幕)] 9点(2018-10-22 16:44:27)(良:1票)
88.素敵な点はたくさんあるのですが、冒頭の猿とワープのシーンを圧縮して2時間に収めて欲しかった…。
Donatelloさん [DVD(字幕)] 9点(2017-07-17 00:49:13)(良:1票)
87.SFファン必見の歴史的名作。芸術性も高い。
しかし原作未読ゆえか、話が難解である。
幼心に強烈な種が蒔かれたが、思春期を終えてから見直したに関わらず、
正直言ってその難解さに諸手を挙げて賞賛はできなかった。
悔しい。いずれ原作を読まねばなるまい。
難解とは言え、ハイセンスな映像がこれでもかと盛り込まれており、
琴線がかき鳴らされ続ける。
特筆すべきはやはりVFX。3DCGに少しでも覚えがあれば、
これらの映像がCGを使ってないことに尊敬の念を覚えるだろう。
いや、むしろ、だからこその質感がそこにあり、この質感は未だにCGでは得られないクオリティであると信じている。
つまり、CGそれ単体ではこのクオリティは得られず、脳内の映像的質感をCGに落とし込める才能が現れるまでは、
きっとこの作品はその座を譲らないはずだ。
SF映画の金字塔であるにも関わらず10点としてないのは、
もうすこし大衆的娯楽性との融合があれば…という幻想的希望である。
よこやまゆうきさん [DVD(字幕)] 9点(2017-05-31 01:01:07)
86.《ネタバレ》 モノリスに触れて道具の使い方を覚える猿人、クルーの呼吸しか聞こえてこない船外作業、
コールドスリープ状態のまま殺されていく3人のクルー、等のシーンが印象に残りました。
HAL停止後のボーマンの話はどう解釈していいものか・・・(あ、原作未読です)。
でもそういう事がどうでも良くなっちゃうくらい映像も音も素晴らしかった。
「触れてはいけない(神の)領域があり、人間はもっと謙虚にならんといかん」
って事ですかねえ。あと、どんなにテクノロジーが進んでも
AIが全権を握ってるようなシステムにしてはいけないと思いました。
ジャン・有馬さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2016-12-05 21:32:38)
85.大昔に「もあテン」で必ず一位になっていたと記憶している。難解だけどスゲー映画という評判の作品だった。そんな先入観に染まりまくった状態で鑑賞したため、ニュートラルな感想は持てなかった。正直言って何が何だか全く分からなかったので、鑑賞後に原作を読み、他人の評価を読み、「やっぱりすごい映画だったのだ」と、むりやり自分で自分を納得させたのだった。最近観直して、やっとニュートラルに鑑賞できた。
la_spagnaさん [映画館(字幕)] 9点(2014-10-06 10:56:12)
84.《ネタバレ》 映画を芸術としてみた場合の最高峰に位置する作品だと思います。実は初見は、まだ中学生の時分に淀川長治さんの解説(たぶん)で観た日曜の夜で、なんだかわけがわからず途中で居眠りしてしまいました。クラークの文庫を読めば、ストーリーは実はずいぶん簡単で謎も何もないのですが。しかし原作の解釈がこの映画の「正解」ではなく、観た人それぞれが自分なりの解釈をすればよいのだと思います。それこそがキューブリックの目指したところですし。午前10時の映画館でようやくこの映画をスクリーンで見ることができて感激でした。居眠りどころではなく、「え、もう終わり?」て感じでした。マイナス1点の理由は、当時としては画期的な特撮のシーンや宇宙旅行の科学的な側面の描写に力が入りすぎていて、映画の主題に対してアンバランスに感じられる点です。60年代製作のことを考えれば無理もないことなんですけどね。
Northwoodさん [映画館(字幕)] 9点(2014-03-22 22:10:43)
83.《ネタバレ》 最初にリバイバルで見たときは、宇宙ステーション内の背景が白い場面で字幕がほとんど読めず、イライラしました。あまりよくわからなかったのは、それも一因ではないかと思います。のちにテレビで放送されたときは、吹き替えなので台詞がわからないということもなく、おぼろげながらおおよその見当はついたようです。今回久しぶりに見直してとりあえず気づいたのは、『サイボーグ009』の天使編や、『新世紀エヴァンゲリオン』の人類補完計画の元ネタでした、ってことでしょうか(笑)
おそらくこういう映画に点数をつけるとすれば、満点か零点かの二択でしょうが、個人的には特に思い入れがないのでマイナス1点しておきます。それに傑作かと問われると、さてどうでしょうとなりますし。大いに示唆に富む作品ではあるでしょう。
あと、欧米産の作品として、やはりキリスト教との関連は見逃せないでしょう。そもそも猿人が登場するところで創世記を否定していますし。リヒャルト・シュトラウスの『ツァラトストラはかく語りき』が使われているのも、単なる効果ではなく、ニーチェの書物を題材にしたということがポイントだと思います。とはいえ、欧米人の宗教観は実感できないので、そのあたりは単なる想像になりますが……。まあ、こちらの想像力を大いに刺激する映画でもあるので、それはそれでよしとしましょうか。
NHKでの放送を録画してあるので、改めてそちらでも楽しみたいと思います。
アングロファイルさん [映画館(字幕)] 9点(2013-10-02 20:00:42)
82.光の急流が起こるまでは、ほとんどゆっくりした動きが主流。宇宙船は猛スピードで飛んでるのだろうが、背景がないので画面上はゆっくりとした動きに見える。無重力の宇宙船内では、吸着靴のせいで、たどたどしい歩きになる。宇宙空間ではゆっくりとした遊泳になるし、人が走るのは体力保持のランニングぐらい。一番激しい動きは、非常脱出用の爆発で本船へ戻るシーンだろうが、その激しさを宇宙空間の無音が飲み込んでしまう(全体音への配慮が緻密)。死はドラマチックでなく、生命維持装置の直線や、デイジーの歌のスピード低下で表現される。宇宙ステーションの回転に合わせたヨハン・シュトラウスのテンポが、全編に持続している(全体音楽への配慮が効果をあげている映画で、リヒャルト・シュトラウスやリゲティをそこで鳴らすのは考えつきそうだと分かるんだけど、あそこにウィンナ・ワルツを持ってくるのはすこぶる非凡)。この「ゆっくり」で押していった後に光の急流が来る。効果は絶大で、まして本作を初めて見たのはテアトル東京の大画面だったので、脚が攣るぐらい興奮した(ああいう前方への疾走は大画面でより効果が出るよう、『地獄の黙示録』のワルキューレの騎行シーンもテアトル東京で見た最初のときが一番興奮した)。それまでゆっくり慎重に歩んできた「宇宙の旅」が、ここで疾走する。未知のものに立ち会うときの慎重さが、未知のものに呼び込まれていく急流になる。ここでヨーロッパ近世風の部屋になるのが、分からないながら昔はキズに思えたが、彼のほかの映画でもあそこらへんの時代への偏愛が見られ、なにか人類にとって一番いい時代と思ってるのか、それでそこから新人類の誕生を願ってるのか、などと理屈をこじつけてもみた。
なんのかんのさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-07-27 09:27:41)
81.リバイバル上映でやっと映画館で鑑賞できました。映像はデジタル処理済みのためか、今見てもこれ以上ないクオリティの高さでした。流れるクラシックや逆に息づかいしかない演出も見事です。巷でよく聞く「ツァラトゥストラ~」も、元祖で体験すると鳥肌ものですね。ストーリーは、自分は大体頭に入っているから展開について行けましたが、初見の連れは「よくわからない~~??」でした。
Banjojoさん [映画館(字幕)] 9点(2013-07-21 23:51:35)
80.《ネタバレ》 ちゃんとした回答のない、観た人間それぞれの感性にそれは委ねられるという芸術性を得ることが出来た恐らく最初の映画ではないだろうか。ピカソの「ゲルニカ」がその難解さゆえに人々に記憶されるように、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」がその深淵さゆえに忘れられない印象を残すように、この映画もその多様な解釈のゆえに恐らくこれからも永遠に人々の記憶に残るだろう。映画を芸術にまで高めた天才・キューブリックのエポックメイキングな傑作。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 9点(2013-04-10 12:45:37)
79.《ネタバレ》 小説を読んでからこの映画に入ったのだが、やっぱり理解はできないものです。圧倒的な映像と、音楽、そう、神秘的な自然現象を見た後に抱く、感動と、畏怖、なんかそんなような言葉になら無い感覚を与えられた、いや、共有したような不思議な感覚がいつも残るのです。
minさん [DVD(字幕)] 9点(2013-02-24 21:04:40)
78.素晴らしい映像体験でした。68年時点でこれだけの映像を作ってしまうキューブリック監督は天才としか言いようがないですね。
キリンさん [DVD(字幕)] 9点(2012-12-23 01:09:40)
77.3Dが大ヒットしている今だからこそオススメすべき、アナログ体験映画。映画館で、大勢の観客とこの映画を一緒に体験するべし。
峠のわが家さん [映画館(字幕)] 9点(2010-12-17 20:19:48)
76.何がなんだか分からなくとも、凄いものを観たような気分になれる素晴らしい映画。
TAKIさん [DVD(字幕)] 9点(2010-09-21 20:55:49)
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【点数情報】

Review人数 498人
平均点数 7.33点
071.41%
1122.41%
2173.41%
3173.41%
4244.82%
5408.03%
65410.84%
7357.03%
86813.65%
99519.08%
1012925.90%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.14点 Review47人
2 ストーリー評価 7.09点 Review53人
3 鑑賞後の後味 7.06点 Review61人
4 音楽評価 9.21点 Review64人
5 感泣評価 5.90点 Review32人
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【アカデミー賞 情報】

1968年 41回
監督賞スタンリー・キューブリック候補(ノミネート) 
脚本賞スタンリー・キューブリック候補(ノミネート) 
脚本賞アーサー・C・クラーク候補(ノミネート) 
視覚効果賞スタンリー・キューブリック受賞 
美術賞ハリー・ラング候補(ノミネート) 
美術賞トニー・マスターズ候補(ノミネート) 
美術賞アーネスト・アーチャー候補(ノミネート) 

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