自虐の詩のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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自虐の詩

[ジギャクノウタ]
Happily Ever After
2007年上映時間:115分
平均点:6.26 / 10(Review 76人) (点数分布表示)
公開開始日(2007-10-27)
ドラマラブストーリーコメディ漫画の映画化
新規登録(2007-09-26)【ジャッカルの目】さん
タイトル情報更新(2024-02-23)【イニシャルK】さん
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監督堤幸彦
演出諸鍛冶裕太(アクションコーディネーター)
キャスト中谷美紀(女優)森田幸江
阿部寛(男優)葉山イサオ
アジャ・コング(女優)熊本さん
カルーセル麻紀(女優)福本小春
西田敏行(男優)森田家康
名取裕子(女優)美和子
佐田真由美(女優)森田秋子
岡珠希(女優)中学時代の幸江
丸岡知恵(女優)中学時代の熊本さん
Mr.オクレ(男優)喫茶店店主
蛭子能収(男優)新聞販売店主
松尾スズキ(男優)中年男
遠藤憲一(男優)あさひ屋マスター
竜雷太(男優)組長
谷津勲(男優)
斉木しげる(男優)
島田洋八(男優)ポン引き
脚本植田博樹(ペンネーム「里中静流」)
音楽澤野弘之
志田博英(音楽プロデューサー)
主題歌安藤裕子「海原の月」
撮影唐沢悟
製作遠谷信幸
島本雄二
松竹(「自虐の詩」フィルムパートナーズ)
S・D・P(スターダストピクチャーズ)(「自虐の詩」フィルムパートナーズ)
ジェネオンエンタテインメント(「自虐の詩」フィルムパートナーズ)
電通(「自虐の詩」フィルムパートナーズ)
エイベックス・エンタテインメント(「自虐の詩」フィルムパートナーズ)
松竹ブロードキャスティング(「自虐の詩」フィルムパートナーズ)
製作総指揮迫本淳一
企画細野義朗
プロデューサー植田博樹
配給松竹
特撮野崎宏二(VFXスーパーバイザー)
美術相馬直樹[美術]
編集伊藤伸行
照明木村匡博
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【クチコミ・感想】

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76.《ネタバレ》 原作未読で観ました。
中学生の時のエピソードと「熊本さん」との友情には泣かされました。
再会する時も名前を呼び合うだけで、時間も空間も超えてしまえる強さを、二人の女性がつちかいながら成長したいったことに感動しました。
中学校の教室の隅にひっそりといる「こういう女子たち」を描いた作品は、これまで観たことがなかった。
必ずクラスにふたりぐらい、こういう子っているんですよね。
どうしても「松子」と比較したくなる作品ですが、
「森田・熊本」部分だけでも、この映画の価値はあると思います。
どんな時も、どんな環境でも、誰かが支えてくれていることに気づくことができれば
人は生きていけると思える。
「松子」と「ちょっと似ていて、ちょっと違う」女性映画です。
*~DVD化されて再度、鑑賞~
この映画のメッセージが最後の幸惠の「幸も不幸もない。人生は素晴らしい。」というセリフに凝縮されていることを痛感しました。
気仙沼時代にイジメられ、女子グループに駒として利用され、互いに傷つけあう中で、生涯続く「熊本さんとの友情」という「宝」を得る。
ダメ男のイサオを支え、ダメ父まで抱え、喜ばれない妊娠、更に事故にあう・・という中で知る「支えられている幸せ」。
キリスト教の「貧しきものは幸せである。天国は彼らのものである。」に通じる「足らぬ中で、足るを知る。」という心象。
まさに松竹らしい人情劇だと納得です。
グレースさん [映画館(邦画)] 8点(2007-11-01 16:35:53)(良:3票)
75.《ネタバレ》  良い話だし、感動もしたはずなのですが、どうも引っ掛かる部分がある一品でした。

 まず、主人公の内縁の夫であるイサオに感情移入出来ないというか、同性の目からすると引いちゃうものがあるんですよね。
 実質的な妻であるはずの幸江を働かせて、自分は働かない、家事もしない。
 喧嘩して警察のお世話になったり、パチンコに使う金を幸江に集ったりで、あまりにも情けない男なんです。
 こういった「暴力的で不器用な男」に惹かれる女性がいるのは分かるし「ああ見えて、良いところあるんだから……」という幸江の一言によって、彼女がイサオに依存している事も、分かり易く描かれてはいるんですが、ちょっと自分としては距離を感じちゃいました。
 唯一「幸江を殴ったりはしない」という線引きを守っている事には感心しましたが、流石にそれだけじゃ物足りなかったです。

 そんな二人の馴れ初めが、後半の回想シーンによって明かされる形になっている本作品。

「不幸な生い立ちゆえに薬物中毒の売春婦となっていた幸江を、イサオが救い出してくれた」
「だからイサオが駄目男になっても幸江は見捨てたりしない」

 との事なので(良い話だなぁ……)と感じる一方(で、そんな理想の王子様みたいだったイサオが、何で駄目男になったの?)という疑問も湧いてきたりして、どうもスッキリしないんですよね。
 「根っからのヤクザ気質なので、ヤクザを辞めたらまともな仕事も出来なくて恋人のヒモになってしまった」「そんな自分がやるせなくて、かつては女神のように崇拝していた幸江にも冷たくなってしまった」のだと解釈すれば、やっぱり(情けない奴だ)って感想しか出て来ないです。
 イサオの代名詞であろう卓袱台返しに対しても、作中でお約束として何度も繰り返される度に「食べ物を粗末にするなよ」ってツッコんじゃったくらいなので、自分とは相性の悪いキャラクターだったのだと思います。

 そんな具合に、根底の部分で肌に合わないものがあったのですが、全体的には楽しめたし、面白かったですね。
 牛乳と饅頭をくれたりした新聞配達の雇い主が「悪いけど、明日から配達来なくて良いよ」と言う場面は衝撃的だったし、そういった不幸な場面が丁寧に描かれているから、観客としても、主人公には幸せになって欲しいと思わされる。
 お守りの五円玉や、刻み海苔など、小道具の使い方も上手い。
 熊本さんと殴り合って育まれる友情、駅での別れ、空港での再会も、ベタだけど良かったです。

 「前略お母ちゃん、貴女は何故私を産んだのですか?」という冒頭の問いかけが、妊娠によって主人公の身に返って来る構成にも、ハッとさせられました。
 その問いに対する答えは、やはり「幸せになりたいから」だろう。主人公も子を産む事によってハッピーエンドを迎えるはず……と思っていたら、それがちょっと違う方向に着地する辺りも、意外性があって良い。

「主人公カップルは生まれてきた子供と一緒に、幸せそうに海を眺めて終わり」
「その一方で、ラーメン屋の店主や隣人の小春さんは、不幸になる未来が示唆されている」
「結局、主人公達は結婚もしないし、イサオは真面目に働き出したとも思えないしで、子供が生まれた事以外は何も変わっていない」

 という形であり、完全なハッピーエンドとは言い難いけど、主人公二人の状況は改善されたし(まぁ、これで良いのかな?)と思える、不思議なバランスだったのですよね。
 恐らく「幸や不幸は、もういい」「どちらにも等しく価値がある」「人生には間違いなく意味がある」というメッセージで完結させた以上、何もかも幸福にして終わる訳にはいかない為、こんな形になったのだと思われます。
 自分としては主人公カップルよりも、彼女達を支える隣人側に肩入れする気持ちがあっただけに、そこは少し残念。

 主人公達が不幸を乗り越え「人生の意味」を見出せたのと同じように、店主や小春さん達も、何とか乗り越えて欲しいものです。
ゆきさん [DVD(邦画)] 6点(2017-10-26 22:44:21)(良:2票)
74.背中にでかいワン公だとか 腹の中心に虎だとか。 (^w^)
でもさ、不思議と違和感って全然ないんだよね 
さすがメンズノンノのカリスマだ。
どんな服着せられたって まあ似合うこと 似合うこと。あの変な色合いの縦じまニットだってオシャレに見えてしまってた具合だからさ まあなんかいろんな意味ですごいです 阿部寛って人 この人は。 すごいといえば、中谷美紀 熱演してましたね 今回、かなり高感度がアップです。
 で、あそうそう 熱演といえば中学生時代の熊本さん 彼女だけはどうしても口がパクパク どうしてもアフレコ合ってませんでしたね なんかその辺ちょっとツボでした。 
3737さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-10-22 20:13:18)(良:1票)(笑:1票)
73.《ネタバレ》 原作未読。阿部ちゃん、ほとんど喋らない。「西日が貧乏臭い、あー、ビンボクサ!」は笑えた。・・・が、この映画、物凄く薄っぺらい中身のない映画です。幸江が幸薄い女性なのはよく分かりました。イサオがヤクザ上がりのダメンズなのもよく分かりました。でもさ、そのイサオが、幸江の妊娠→流産危機で一気に改心! でハッピーエンドって、あんまりじゃない? そんなんで、ダメダメ男が改心してくれるなら、世の女性はみんな苦労しませんて。こういう、「妊娠」(にまつわる出来事)を話の解決手段に使うの、大ッ嫌いです。ハッキリ言わせてもらうけど、子どもが生まれた後の方が現実問題、物凄く大変なんだってば。子育て、お金かかるよー。親がヤクザ&風俗上がり、何故かバレて、後ろ指さされるよー。世間はそんなに寛容じゃないし、甘くない。それでもイサオが真っ当でいられるか? 怪しいねえ。所詮映画の上でのハッピーエンドなんだからいいじゃないの、と言う方々も多いでしょうが、私はやっぱり「妊娠」や「出産」にその光明を見出そうとする発想の貧困さと安易さを、敢えて批難しておきたい。他にも多々思うところはあるが、一番ツッコミ入れたかった点はここなので、これくらいにしておこう。
すねこすりさん [DVD(邦画)] 3点(2008-05-28 14:18:33)(良:2票)
72.《ネタバレ》 笑みは浮かばず、目頭の温度も一度たりとも上昇しなかったと言えば閻魔様に舌を抜かれますが、かなり気になる部分があったのも事実で忌憚のない意見を述べさせてもらいます・・・。
 醤油だの何だの散々ぶちまけといて染みのない畳は生活臭に欠けるなんてことはコメディなんだから別にどうでも良くて、問題は笑わせたいのか涙腺をグチョグチョにしたいのか良く分からない一貫性の無さにあると思います。例えば、しつこいぐらい見せるスローモーションのちゃぶ台返しは、赤ちゃん談義で見せる通常速度のちゃぶ台返しへの伏線となっていますが、他については巧く繋がっているとは思えません。そもそも展開が読めるだけでなく反復が多く、出てくる画までだいたい分かってしまうのは安心感はあるもののつまらなさも感じてしまいます。さらに夫が病院に駆け込んで行く最高潮の場面で長い回想に突入してしまう歯切れの悪さ。キャラクターについても同じでユキエとイサオの馴れ初めはくどいくらい描かれているのに何故に人格が入れ替わったのかは省略されていますし、ラーメン屋の親父や熊本さんなどは面白いキャラクターなのに物語に絡めきれていません。特に熊本さんは夫の弁当を横取りしてしまうくらいの大切な人であるにもかかわらず、私には全く重要人物には見えませんでした。 それと中谷美紀さんはこの映画をかなり支えていますが、同時にこの役には奇麗過ぎるとも思います。もっと普通な感じの女優さんが良かったかなと。だって中谷さんに「…っ行かないで」なんて言われたら諸手を挙げて降参でしょ。
ミスター・グレイさん [映画館(邦画)] 5点(2007-11-09 18:17:41)(良:2票)
71.《ネタバレ》 中谷主演や類似設定ゆえ、『嫌われ松子の一生』との比較は避けられない本作。コメディ色が強い前半は同監督の『トリック』を、不幸話が続く中盤から終盤にかけては、確かに『松子』を彷彿とさせます。シンボルシーンのちゃぶ台返しは序盤に集中。バリエーションを付けて楽しませてくれます。阿部の顔はそれだけで“勝ち”みたいなものだし、遠藤憲一も巧い。堤節が楽しめるコメディパートは概ね上々の出来。笑いはOKです。ただし“泣き”の方はパッとしません。『松子』で培った中谷の演技をはじめ、役者陣は申し分なかっただけに、演出・脚本面での不手際が感じられます。幸江の過去の回想場面は冗長で中弛み。シリアスモードに水を差す阿部のロン毛。熊本さんとの後日談も取って付けたような。完成度という尺度で『松子』と比較するのは相当厳しい。DVDレンタルやテレビ放映等が済んだ頃の評価は、5~6点台で落ち着くと思います。でも自分は本作が好き。大好きです。エンドクレジット、海に漂う大量のクラゲを見つめながら胸に込み上げるものがありました。(※クラゲは黒沢清監督の某作と同じ比喩表現。でも物語に取り込めておらず、これまた使い方は下手です。)ラスト赤子を抱えて寄り添うイサオと幸江。「幸も不幸も関係ない」「人生には明らかに意味がある」そんな当たり前の事を言葉に出すのは恥ずかしい。でも本作のように下手な映画はそれでいい。不粋なやり方でも観客の心に届けばいい。シチュエーションで泣かされていると思います。多分に主題歌の影響もある。原作が素晴らしいのでしょう。そうだとしても構いません。冷静に映画を分析するよりも、素直に自分の心と向き合うほうがきっと幸せ。自分の人生が愛おしく思える。そんな映画はダメじゃない。下手くそだけど、いい映画だと思います。
目隠シストさん [映画館(邦画)] 8点(2007-10-30 18:28:25)(良:2票)
70.《ネタバレ》 原作未読ですが、DVDは何度も(おそらく10回近く)観ています。

私はこの映画が本当に大好きです。
でも正直言うと、初めて見た時は「まぁ面白い」程度の評価でした。(点数で言えば6~7点)
しかし、この作品には不思議な中毒性があります。
なんだか急に、本作に溢れている『さまざまな愛の形』に触れたくなるんです。
そういう時は大抵、自分の心が疲れて荒んでいたり、優しくされたい、愛されたい!と思っている時なんだなぁ…ということに気がついたのも、ごく最近のことです。
一度目より二度目、二度目より三度目とどんどん魅せられていき、最終的には私にとってバイブルのような存在になったのが、加点の理由だと思います。

序盤は、ただひたすら不憫な女性にしか見えない幸江と、端から見ればただのダメ男であるイサオの関係性が、テンポよくコミカルに描かれています。
悲壮感は一切漂わず、寧ろ笑ってしまう(幸江ちゃんごめん!)描写が多いので、不快感もありません。

では何故イサオに不快感を抱かずにいられるのか?
それは、彼から「幸江に対する深い愛情」が感じられるからだと思います。
イサオは天性のヤクザ気質を必死で抑え、堅気として真っ当な人生を歩みたいのに歩めない葛藤に苛立ちます。
ゆえに物に当たりギャンブルに逃げるものの、決して幸江には手を挙げず、弱音も吐かず、言い訳もしません。
どんなに辛くても、嫌気が差しても、すべては幸江のため、愛する幸江あってこその決断だから。
幸江に対する誹謗中傷も一切許さない彼の姿勢には、「深い愛」と「男としてのスジ」を感じさせます。
その「スジ」が厄介だったりするのよね…と女の私は感じる時もあるのですが、それはきっと男の人にしか解らない領分ですから、私も幸江のように受け容れようと思います。
そんなイサオの醸し出す「何か」があってこそ、幸江が献身的に尽くす理由に含みを持たせてくれています。

その「何か」は、現在の2人とは真逆の関係性だった「過去」にあることが判明します。
2人の関係だけでなく、幸江自身の過去も詳らかになることによって、彼女の人間性にも深みが増してゆきます。
人間は多かれ少なかれ、裏切り、裏切られる人生を歩むのだと思います。
幸江は若くして信じていた人たちに裏切られ、たくさん傷つきますが、彼女自身も自分を必要としてくれた人を裏切り、傷つけていたのもまた事実です。
しかし悲しいかな、人間は傷つけるより傷つけられた事実の方が心に大きな影を落とします。
ゆえに幸江は常に愛されることを望み、愛されることこそ幸せになる近道だと信じていましたが、自分から人を愛するという観点は無いため、愛し方にも疎い、悲しい人間になってしまったのだと思います。

けれど、そんな彼女に『ありのままの自分と向き合う強さと勇気』を教えてくれたのが熊本さん。
そして『一途に人を愛することの難しさと美しさ』を教えてくれたのがイサオ。
死の淵でも『自分の見方を変えれば愛や幸せは常に感じられる』ということを、幸江は母から教わります。

私が思う『彼女にとって最も幸せなこと』とは、「愛とは、幸せとは何か?」を教えてくれる人たちが周囲にたくさん居たことだと思うのです。
彼女はそれに気づき、自分を変え、受けた愛情や恩を彼女なりにお返ししていこうとする心を持ったからこそ、ずっと欲しがっていた愛情や幸せに値する人間になった…のではないかと思います。
不思議なパラドックスですが、渇望するほど遠のき手放せば近づいてくるのは、世の真理なのかもしれません。

彼女は一見、決して幸せとは言えない人生を送っているのかもしれません。
けれども、その過程で彼女が手に入れたのは、何よりも大きく、何にも代えがたく、日頃は気が付きにくくて手に入れるのがとても大変なもの、だったのではないでしょうか。

「愛する」とは「必要とすること」や「信じること」で、受け取る以上に惜しみなく与えるもの。
それが自然にできた時こそ、幸せは私たちの心に訪れるのかもしれません。

幸も不幸も同じだけ価値がある。人生は確かに意味がある。今の私なら、その言葉に心から同意することができます。
ありがとう。
港のリョーコ横浜横須賀さん [DVD(字幕なし「原語」)] 10点(2015-11-18 17:22:00)(良:1票)
69.悪くない。主演二人の演技に尽きる感じです。自分には縁がない恋愛のカタチですが、確かにどーしようもないと思える野郎にも良くできた綺麗な嫁さんがいることがある。誰かを愛する理由って色々あるのでしょうが、他人には理解できない接点でも特別な強い絆になるってことですね。いや、理解できない繋がりこそ、実は強く結ばれているってことかな。最後の中谷美紀の台詞。「幸せにも不幸にも同等に価値がある。人生は間違いなく意味がある」ですが、後ろ半分は良いとしても、前半部は人生半ばで断言できるものではないし、少なくとも不幸を乗り越えない限り言えない言葉です。簡単に諦めるな、という意味では賛同しますが、普遍性のある言葉ではないですね。さらに、彼女が不幸に意味があると言えるのなら、それはすでに前向きな意思の現れであり、自虐じゃないですね。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2009-01-19 05:34:00)(良:1票)
68.《ネタバレ》 いい要素はたくさんあります。まず、中谷美紀がとてもうまい!ユキエと熊本さんの中学時代のエピソードは心にしみる。細かいギャグにもクスッとできて、コメディとしてもなかなか。町の雰囲気もよい。しかし、映画全体としてのまとまりが今一つで、どうも消化不良です。特にエンドロール後の「幸と不幸は等価値。意味のない人生はない」みたいな着地点は最悪。僕的には、熊本さんが作ってくれたお弁当に入っていた半熟のゆで卵が、一番の感動ポイントでした。
コウモリさん [DVD(邦画)] 6点(2008-09-16 01:25:27)(良:1票)
67.単なるコメディかと思って見てたら、意外にもいい話で泣けてきた。
中谷美紀は流石の貫禄で素晴らしかったけど、中学時代を演じた岡珠希も味があって良かった。
コメディ抜きにして、人情話だけで構成してくれたら、もっと良かったような気もする。
もとやさん [DVD(邦画)] 7点(2008-04-13 05:24:00)(良:1票)
66.どんだけMやねん。
ケンジさん [DVD(邦画)] 7点(2008-03-15 20:54:14)(笑:1票)
65.《ネタバレ》 いぃ~。とっても良い。原作の昔からのファンだったので、映画化の話を聞いた時にはあの四コマの世界をどうやって映画にするんだ!!とあまりの暴挙に怒りを覚えて、絶対観に行くか!なんて思ったけど、取り合えず阿部ちゃんファンでもあることから公開と同時に劇場へ…そしてびっくり。原作の世界観を壊すこと無く、逆に映画という世界の中で新しい自虐の世界を拡げて見せえくれた。キャスティング自体もそこから原作キャラをイメージすることなどできないが、映画の世界では何故か彼らがきっちり納まってそこに居る。そしてエンドロールの後のラストはとても感動的であり、これは映画でしか表現することができないな、映画化されてよかったな、と感じた。
リニアさん [映画館(邦画)] 10点(2007-12-16 01:10:21)(良:1票)
64.《ネタバレ》 原作を事前に読んでから映画館へ行きました。映画をいきなり見た人には判りにくい事も、原作にはしっかり説明がありますので、見る人は原作を見てから行った方が楽しめると思います。私は原作を読んでおいて良かったです。中谷の演じる大人の幸江も良かったですが、中学時代を演じている岡珠希さんと言う女優がとても良かったです。幸江と丸岡さんのエピソードは最高に良かったです。再会のシーンは原作と違いますが、アジャの演じる大人になった丸岡さんが子供時代と似ていて驚きました。エンディング後にも話が続きますので、最後まで見ないとですよ!!原作には出てこないシーンで嗚咽しそうになりました。幸せってなんだろうって思っている人は見てみると、生きる気力が生まれるかもしれない作品です。僕は1800円分楽しめました。
ペスカトーレ手塚さん [映画館(邦画)] 9点(2007-11-09 22:45:00)(良:1票)
63.なぜ何度もちゃぶだいをひっくりかえすのか
?それは、ちゃぶだいをひっくり返した後、あとかたずけをするひとの心情と、おぜんをひっくり返したひとの、その後の心情が痛い程、よくわかるからです。人はとっても強いもんだと思うが、時として、非常に弱い。
 わたくしごとだが、わたしは、じつの母親に何度か、手をあげてしまったことがある人間です。わたしは、自分がそんな事をしてしまったことによる、心の痛みは、一生消えないです。非常に冷静に、あっさりとしたひとこと言えるとすれば、”人間短気は損気”です。
この映画の若い頃の”幸江ちゃん”がとっても、愛おしいです。映画はまあまあでしたが、ジャージ姿の幸江ちゃん、親友の作ってくれたたいせつなお弁当をほおばる幸江ちゃんの事を思うと、、、、、、、、やはり、最高に、幸せになってほしいです。若いころの幸江ちゃんに乾杯!
男ザンパノさん [映画館(邦画)] 8点(2007-11-07 23:38:17)(良:1票)
62.《ネタバレ》 う~ん・・・、何だかこれ「嫌われ松子」の一挿話を無理矢理引き延ばし、クライマックスに延々続く回想シーンを繋げ、一応体裁を整えてるだけっていう印象の映画かなあ。中谷美紀も阿部寛も好きな役者の一人だけに、この程度の出来では少々不満。「松子」で吹っ切れた感のある、ヒロイン幸江さん=中谷はもはや美人女優の域を逸脱し、トンでもない表情を時折見せてくれ、彼女の女優根性に頭が下がる思い。演技も◎。残念ながら、不幸顔幸江さんの悲しい過去は、観客の予想の範囲を特に超えるものでもないので、肝心要のクライマックスに怒涛のごとく回想しまくりシーンを持ってこられても、観ているこっちは戸惑うばかり。幸江ヤク中更正退院→二人で大阪に引越しの間に、真面目で一途だったはずのイサオ=阿部ちゃんの心境にどんな変化があったのかがまるで描かれていないので、単にプータロー暴力夫にしか見えないのも難。画面の隅にいろんなマニアが喜びそうな小ネタをたくさん仕込むのもいいけど、もっと登場人物の感情の細かい動きにも気を配ってもらいたい。脇役の女優?カルーセル麻紀が一番大阪人らしかったかも。
放浪紳士チャーリーさん [試写会(邦画)] 5点(2007-10-20 10:40:02)(良:1票)
61.《ネタバレ》 「西日がビンボ臭ぇ!」って言葉がとても印象に残ってた。北国の夜型人間の私は、映画のビデオを朝まで観て、さぁ寝ようって時に希望に満ち溢れた日差しが入る寒い東向きより、遅くまで夕日を楽しめて、夜が来るワクワク感を感じさせる、温かい西向きが大好きです。理想は南西リビング!
他に覚えてるのは阿部ちゃんのちゃぶ台返しくらい。あとなんか最後の方ホロリと来る人情話だった記憶が薄っすらと…はい再視聴。

前半のギャグ多めの現代パート。“あ、ここ笑うところなんだな”ってのがハッキリ解る。モトが4コマ漫画だそうで、なるほど。だからブツ切りのショートコントっぽいのが続くんだなって納得した。
後半にかけて明かされる過去。幸薄い学生時代と熊本さんのインパクト。丘の上で取っ組み合いからの仲直り、熊本さんには熊本さんの考えがあるんだなぁって納得させられたし、駅での別れも弁当の見せ方も良かった。なんか前半のパート減らしてコッチを厚めにしても良かったんじゃないか?って思ったわ。強盗事件後の藤沢さんたちの反応とか観たかったな。

イサオが、不器用で奥手なマトリックスから、ヒモのDVパンチパーマになった過程が描かれないから、なんか突飛な印象が残ってしまう。幸江も、学生時代と今は繋がるけど、綺羅びやかな売春婦時代が結びつかないというか…2人に何があって、こうなったんだ?って。

連載終了後、何年も経ってから『BSマンガ夜話』で原作漫画が注目されてからの映画化とのこと。遅咲きの原作人気に便乗したのかなぁ?阿部ちゃんがちゃぶ台をひっくり返す映像をスローで見たら面白いだろうなって、それだけで突っ走った感がないわけでもない。泣ける場面もYou Tubeとかの1分で泣ける短編動画のそれと、そんなに変わらない。映画なら前後の繋がりで泣かせてほしい。
家康のダメな父親演技は特に良かった。けど自分の娘と同じ名前の風俗嬢を指名するのはキモい。もう少し説明欲しかったな。
K&Kさん [地上波(邦画)] 4点(2023-04-30 21:53:01)
60.全く期待せずに観た...前半はまあこんなものか、と。ところが後半から終盤にかけて様相が変わってきて、泣ける映画になっている。
観て良かったと思う。意外性で加点。
simpleさん [地上波(邦画)] 7点(2017-08-14 21:24:06)
59.業田良家は他作を読んで面白かったし興味を持ったので、原作の楽しみは後回しにして未読のまま鑑賞。映像化だと業田良家独特のブラック・ダークな感じがなくなってるし、かと言ってコメディーでもないし、中途半端な印象。主演男女に華があるのも問題かな。もっとダサイ役者の方がいいのかもしれない。
東京50km圏道路地図さん [地上波(邦画)] 4点(2016-08-01 11:33:13)
58.《ネタバレ》 独特な笑いと世界観が楽しめる作品でした。
「大阪のおばちゃん」的な大阪のイメージを更にデフォルメしたみたいな感じで、
通天閣下に広がる薄汚い町が妙にツボ。ほとんどセリフのない阿部ちゃんもパンチパーマが似合っていて良かったです。
中谷美紀も見事ですよ。普段見られないような役柄だけど、これまたハマり役でした。
西田敏行は東北弁うますぎるなぁと思ったら、実際に東北の方なのね。
イサオとの恋愛物語より、熊本さんとの友情の方がグッとくるし話としては主軸よね。
熊本さん役がアジャコングで、子供時代を演じてた子がすごく似てて良かった。よく見つけてきたねあんな子。
東京が舞台の時は、二人が大阪の時とキャラがだいぶ違うのでその辺は少し違和感あった。
あろえりーなさん [ビデオ(邦画)] 6点(2016-02-13 21:32:47)
57.中谷美紀はさすがでしたが、キャラ設定が嫌われ松子とかぶってしまったのがもったいなかったです。終盤の感動路線がそれなりにカタチになったのも主役の演技力のおかげですね。ただ、主役2人の「この人、なんでこうなっちゃったの?」という様子の描き方が乏しいため、展開が断片的で流れていない印象でした。
ramoさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-05-04 00:55:41)
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【点数情報】

Review人数 76人
平均点数 6.26点
000.00%
100.00%
211.32%
322.63%
479.21%
52026.32%
61114.47%
71621.05%
81215.79%
945.26%
1033.95%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.66点 Review9人
2 ストーリー評価 7.00点 Review10人
3 鑑賞後の後味 8.20点 Review10人
4 音楽評価 7.62点 Review8人
5 感泣評価 7.55点 Review9人
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