1.う~ん..この手の作品が、まるまるフィクションだと..なんだろう..心の中が、もやもやして、すっきりしない..登場人物、病院、施設、エピソード..それらが、架空なんだ..って、思った瞬間、ガッカリ感、ダマされた感、そして怒りに近いものが込み上げてくる..イイ話なのに、素直に共感することができない..本作は、日本人の誰もが知っているアフリカの日常、ではなく..内戦続く非日常、が描かれているわけで..現地の当事者しか分からない心情とか状況とか、想像もできないくらいの壮絶な実態があって..それを遠く離れた日本で、少し聞きかじっただけの物書きが、浅はかな考えで(想像だけで)物語を創るなんて..どうかしている..(どうせ、寄せ集めた情報を継ぎ接ぎして、ストーリー仕立てにしただけの作り話だろう..きっと、) 私は、内戦状態のアフリカの悲劇を描いた作品に、中途半端な嘘があってはいけないと思う..(そこで暮らす人々、一所懸命活動している人達に対して、失礼だ..) さらに、映画の構成が、あたかも実話であるかのようになっているのは、なぜ? 結局、観ている者をダマしているわけで、ほんと、悪質で、タチが悪い! くどいようだが、嘘までついて、映画にする意味があったのか? はなはだ疑問だ..とても興味深い題材だけに、ちゃんと現地を取材して、なぜ実話を基に創らなかったのか..残念極まりない..(製作側の金儲けに目が眩んだゲスな考えがプンプン臭ってくる..) 物語とは直接関係ないが、映画として気になるところを、2つあげる..作中、地元の人と思われる素人(役者でない人)が数ヶ所、数人出てくる、台詞回しが酷くプロの役者との差がありすぎて、とても違和感を感じた..台詞があるのなら、台詞が言える人を使おうよ..次に、主人公のわざとらしい台詞が、散在していていただけない..「熱い」「クサい」台詞と、「わざとらしい」台詞は、紙一重..明らかに、不自然で、変..ってところが、目について仕方がない..脚本が悪いのか、監督の演出が悪いのか..いずれにせよ、センスの無さが露呈してしまっている..最後に、実話に基づいた物語だと思って(ダマされて)観ただけに..いろんな意味で、残念...