4.作品に漂う空気も世界観も、登場人物もストーリーも、ことごとくマカロニらしくないマカロニです。
つまりはマカロニ特有の殺伐とした空気や世界観、コテコテに濃い登場人物、刺激の強い展開が全く無いんです。
主演はマカロニのスター、ジュリアーノ・ジェンマですが、
どこまで行ってもお気楽な空気が作品を支配する、色んな意味でヘンテコなマカロニウエスタンです。
マカロニウエスタンのブームは70年代に入ると一気に衰退していきますが、本作は69年の作品。
マカロニに勢いがあった時期もそう長くは続かなかったですが、その間には相当な作品数が量産されたと思われます。
この頃にはネタ切れでもあったのかもしれませんが、なんか憎めないものがある作品です。