52.ストーリーは非常に分かりやすいが、この映画に何を観たかを説明することは非常に難しい。前半の約一時間は地上の自然を描くが、このシーンがあるからこそ一種の郷愁が宇宙で作用する。タルコフスキーの映画は常に郷愁、ノスタルジーが強烈な原動力になるが、それがあるからこそラストが特に際立つ。結局は良心の問題なのだ。タルコフスキー映画に通底する親子、良心、ノスタルジーといった諸問題を非常に分かりやすいストーリーで描ききった大作。最初にタルコフスキーを観るならこれだろう。 【Balrog】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-10-30 22:20:48) |
51.導入部からの雰囲気がちょっとミステリアスで、全体としてみても、 非常に不思議な感覚の作品に仕上がってます。制作費がなかったのか、 セットの作りなどはしょぼいんだけど、その分、演出面においての工夫が随所に見られ、 こちらの緊張の糸を途切れさせずに、最後まで引っ張ってくれた。一応SF映画でありながらも、 主人公の心理描写を中心にしたお話の展開もいい。これで映像が「2001年宇宙の旅」並だったら。 【MAHITO】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2011-09-27 00:24:22) |
50.ソビエトの偉大なる映画詩人アンドレイ・タルコフスキー監督のSF作品。 バッハのコラール「主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる」BWV639を 耳にする度にこの作品を思い出します。 彼の作品では「水」をテーマにした?映像が効果的に使われています。 本作でも冒頭付近に幻想的な雰囲気を放つシーンに使われています。 また未来都市を描くために東京の首都高速道路を撮影場所に選んだのも面白い。 SF作品というよりは抒情的な面が強い作品で、ハマれないとちょっと辛い作品かも。 どっぷりとハマってしまえば耽美な世界に包まれるでしょう(笑) 私が一番好きなのは図書室の無重力シーン。10分くらい撮って欲しかったなあ。 ラストも大好きです。「選んだ」ということだと理解してます。 実在するならば、私も骨を埋めたい場所がこの「惑星ソラリス」です。 【ヴィルトーゾ】さん [映画館(字幕)] 10点(2010-12-20 13:54:50) |
49.結構濃いSF。二三度見たり原作読んだりしないと理解できないかも。 その元気はないけどw 【srprayer】さん [レーザーディスク(字幕)] 5点(2010-01-23 19:21:33) |
48.美しく、恐ろしい映画。 凝視しているとそのまま何処かへ連れて行かれそうな映像。 宗教的な音楽や台詞。 ソラリスの海のうねりはこの映画の全てを表している。 エンディングまで含めてほぼ完璧な映画だと思った。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-03-27 08:43:37) |
47.台詞や登場人物、映像の1つ1つが全て謎掛けのようで、とても神秘的。同時に、リンゴを齧ったり腕を洗う母親や最後の場面の父親に宗教めいたものも感じつつ。ソラリスがつくり出す存在について、ある者は良心の問題として自らを罰し、ある者は単に物質化したもの、客人として扱う。クリスはそこに懺悔や贖罪を負い、魂の救済と安らぎを求めていく。図書室で、ブリューゲルの絵(雪の中の狩人)をじっと見るハリーの目。自然の秘密を暴いていくのが科学だとすれば、「知識は不幸を招く」と呟き、死などの所謂“神の領域”はそのままに秘密裏に伏すべきなのか。思索に富んだ作品でした。 【泳ぐたい焼き】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2009-01-31 01:00:54) |
46.惑星ソラリス。 それは鏡張りのバイオリンが懐古趣味のストーカーを弔う戦場。 タルっこさの全てがハイウェイを流れていく。 モスフィルムは、 この放射線を浴びて、 滅んだと聞く… 眠い… 【エスねこ】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-03-11 12:50:49) |
45.つまんなかったです。ひたすらだらだらした展開のおかげで、他の映画では経験したことのないような眠気が襲ってきた。映像的に美しい部分もあるが、物語の大部分は宇宙ステーションの安っぽいセット内で展開するので単調。ぼそぼそ喋って、ときどき機械的に涙が流れるだけの演技にはどうしても感情移入できず、人間ドラマとしてとらえること自体難しかった。ラストシーンでは少し目が覚めたけど、それまでの退屈さを帳消しにするほどのものではなかったし、むしろB級ホラー的な安易な締めに冷めてしまった。これが『2001年宇宙の旅』に匹敵する作品だとはどうしても思えない。 【no one】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2006-01-24 00:38:45) |
44.近未来のイメージで首都高が出てくるのが有名な映画。ノスタルジアのほうが好きかな。 【Vanilla】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-12-28 17:58:04) |
【ニコレット】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-08 18:18:21) |
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42.SFというか、この監督らしい哲学映画。 エレメントにこだわった、水辺のシーンはとても美しいのだけれど、環境映画さながらα波出っ放しで、眠くなるのも事実。退屈というのではなく、雨音を聞くと眠気を誘われるような、そんな映画。 ただ、ストーカーにしても、ノスタルジアにしてもソラリスにしても、氏の作品の中では、女はいつもリアリストで、男はいつもロマンティストのへなちょこ野郎なのですね。いつも、女性の思いに救われている気がします。 ハリー役の女優さんが兎に角美しいので、それだけでも一見の価値ありです。 【としこふ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-09-07 22:39:57) |
41.涙で前が見えない・・・・・・・欠伸の・・・・ 【ぶらっくばぁど】さん 0点(2005-01-31 00:07:54) |
40.独特の空気というか、緊迫感のある映画。CGなどに頼らなくても、良い映画は出来る。 【マックロウ】さん 7点(2004-08-06 14:42:05) |
39.旧ソビエト連邦時代だからこそ製作可能だった作品なんでしょうか。陰鬱とした世界観と確かバッハ?の敬虔な音楽。好き嫌いのハッキリ分かれそうな作品ですが、私としてはあまりそういう感情で評価したくない映画のひとつです。 |
38.爆睡モードだったんだけど、なんとか最後まで気合で観た。女の子が綺麗だけどその他は分からず。ただ哲学的な世界とSFの世界が交じり合う奇妙な心地よさにまた眠気が…。 【ぷりんぐるしゅ】さん 3点(2004-05-04 15:31:33) |
37.何とも言えない〝いかにも〟な雰囲気がある。そして確かに長い・・。でも何故か、DVDが出たら手元に置いときたい感がある。。 【亜空間】さん 7点(2004-03-24 12:08:22) |
36.正直最初は眠かったが、見覚えのある左側通行、カタカナの文字首都高を見て目が覚めた。広大な土地のロシア人には狭い土地を縦横無尽に走る首都高は近未来的だったのかな。皆さん言われる通り「2001年宇宙の旅」の対極を成す映画でしょうねえ。思想、哲学、宗教、倫理、道徳、心理学などソ連だからこその部分があり、両作品は冷戦時代の米ソが作り得た傑作ではないでしょうか。 【亜流派 十五郎】さん 10点(2004-03-20 12:33:34) |
35.映像は綺麗といえば綺麗だけど、ただ綺麗なだけで、『ノスタルジア』に比べるとやはり訴求力は落ちる気がします。前半部分に降った雨が、実際には画面の手前しか降らせていなく、奥にいる人物には雨がかかっていないのがみえみえという雑さはわざとなんでしょうか? 【藤村】さん 7点(2004-02-25 15:44:59) |
34.脅威の長回し。日本映画会社のお偉方がみたら怒りに卒倒してしまうのではないかと思うくらい。テレビでもこれだけ無言が続くのはご法度なのでは?何度も途中で寝てしまい、「あれ?女性なんて出てたっけ?」など、自分自身が夢と現実の狭間をさまようことになってしまった。主題は奥が深そうだが、もっとテンポをよくしたほうが説明も効果的だったのではと思う。 【神谷玄次郎】さん 5点(2004-02-15 02:13:13) |
33.濃厚なテーマ性と世界観は伝わるが、あまりに長い尺と愚鈍な展開力には正直白けてしまい、映画世界に没頭することが出来なかった。唐突でバランスの悪い編集も完成度が高いとはとても言えず、ただただ苦痛である。 【鉄腕麗人】さん 2点(2004-02-05 19:20:59) |