56.この映画を観て初めて、燕尾服がかっこいいと思った。着る人が着れば、だが。いちおうサイコサスペンスになるのかもしれないけど、恋愛映画にも思える。 【ぷりんぐるしゅ】さん [DVD(字幕)] 4点(2005-06-23 20:59:04) |
55.売れない脚本家の話なのか落ちぶれた元スター女優の話なのか、どっちかにしてほしかった。 【michell】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-04-23 10:46:16) |
54.ノーマの醜悪さばかりが目について、忘れられた大女優の悲哀みたいなものはイマイチ伝わってこなかった。 【NIN】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-04-02 16:14:01) |
53.怖いというより切ない。ノーマ・デスモンドには本気で同情してしまった。 【ゆきむら】さん 8点(2005-03-06 19:14:15) |
52.脚本・配役共にすごいですね。スワンソンが出演を断らず、見事な演技を見せ付けたのはサイレントスターとしての意地だろう。パラマウントがいかにビリー・ワイルダーを敬服していたか、この映画を許可したことからわかるのである。 【T橋.COM】さん 8点(2005-02-26 16:03:27) |
51.チャールズ・ブラケットと共同でシナリオを書いていた頃の作品で、いわゆるラブコメディーの傑作群とは系譜が違います。映画界の内幕をパラマウント、20世紀、ザナックなどの実名を盛り込んで、セシル・B・デミルやキートンまでもが自身の役で出演しているとは驚きです。サイレント時代の大スターを演じたグロリア・スワンソンもはまり役で、彼女のグロテスクな存在感はハリウッドという映画社会の歪みを強烈に風刺しています。召し使いの男も同様で、この二人の狂気の様がハリウッドの象徴だとするならば、そこから出て脚本を書くこともできなければ、死んでもそこから抜け出せなかった売れない脚本家は、もともと脚本家から身を起こしたビリーワイルダー監督自身の投影でしょう。ラストシーンにおけるスワンソンの狂気迫るクローズアップには、映画界の恐さと共に、どうあがいても結局はハリウッドという奇妙な社会からは抜け出せない、という自身の覚悟が込められているのではないでしょうか。いずれにしても、忘れられない残像を残す強烈なラストカットです。 【スロウボート】さん 8点(2005-02-02 00:29:40) (良:1票) |
50.「何がジェーンに起こったか?」もそうだったけど、こういうテーマの作品はいまいちピンとこないんだなぁ。作品の完成度は高いし、俳優の演技も素晴らしいことはわかるんだけど・・・。 【夏目】さん 3点(2004-11-24 08:56:36) |
49.初めて観ました。ノーマの老いを受け入れられない姿は強烈な印象ですが、自分にはマックスの存在が圧倒的でした。ノーマに仕える姿は執事としての忠実さを超えたものを感じましたが、最初のご亭主だったとは・・・自分の想像をはるかに超えるものでした。無償の愛というのでしょうか。ラストシーンの、マックスの別れを覚悟したような眼差しは胸が痛くなり、最後の晴れ姿を見届けてあげるから悔いなく精一杯演じよ、という思いがこめられたような「アクション」 この一言には胸が一杯になりました。心に残る作品です。 |
48.『何がジェーンに起ったか?』を最近観たこともあって、往年の大女優の晩年の悲劇がずしりと身に染みる。久々に映画を観て嫌な汗をかいた、グロリアさんのラストの狂気。サスペンスというよりホラー。きっとアカデミーの会員は恐ろしすぎて賞をあげるのをためらってしまったのだろう。執事は気味悪く、偏屈し、不気味であるが究極の愛。主人公のジョーはどう見ても売れない脚本家というより映画スターだが、死体の回想という物語の構成は見事。つまるところ、『何がジョーに起ったか?』。 【紅蓮天国】さん 6点(2004-09-07 04:17:53) |
47.この映画は、脚本の良さと配役の妙に尽きるのではないでしょうか。そのおかげで、この映画は奇妙なドキュメンタリー性を持つこととなりました。迫真の演技なのか、それとも役を借りた上での生の声なのか…。この境界をも曖昧にしてしまうとは…、恐れ入りました、ビリー・ワイルダー監督。 |
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46.確かに怖い映画だった。はじめから主人公の男が殺されることはわかっているので、誰にどうして殺されたかを知るために映画が進んでいくわけだが、冒頭のシーンに来てから締めくくりまでが本当にワイルダーが見せたかったものなんだろうなと思った。 【HK】さん 7点(2004-08-13 05:31:18) |
45.あぁ~、話の結末は始まった時に既にわかっていた。でも、それがどんなどんでん返しでそこに行きつくのか楽しみだった。しかし、イライラした。その理由は、あの気味の悪い元大スター女優の顔、性格。あれを観ていると胸がムカムカした。あごを上げ、下目使いをしているのを観続けているのは、苦痛以外の何者でもなかった。まぁそれはさて置き、あの結末は正直、ガッカリ。もっとストーリーにひねりが欲しかった。適当に予想したら、その通りになってしまった。結局、この映画で印象に残ったものは、あの女の嫉妬深い恐怖的な行動と、ラストのあの女の下目使いの気持ち悪い目だけだった。 【ボビー】さん 6点(2004-06-27 09:10:20) |
44.先日、ウィリアム・ホールデンは死後数日して、死体が見つかったということを知りました。どんな状態だったのかはわかりませんが、きっとプールに浮いていたんだろうな……と思いました。若い身空で可哀想に……とも。えっ?ホールデンは夭折したわけじゃあなかったんだよね。そ、そうだった、それだけこの映画のプールに浮いたホールデンが印象的だったってことなんです。 【元みかん】さん 7点(2004-06-13 14:39:24) (笑:2票) |
43.ワイルダーのドイツタッチが、満開の傑作。「ザ・プレイヤー」などのハリウッド内幕物の先駆だと思うのだが、プールに浮いてる死んだホールデンのモノローグで始まる冒頭は、チャップリンの「殺人狂時代」とも重なる凄みがある。物語も、素晴らしいが、サイレント映画の女王グロリアスワンソンには表情と身振り手振りを駆使したサイレントの演技、ウィリアムホールデンには、日常そのままみたいな自然なトーキーの演技をさせて、その二種類の演技のぶつかりあい、演技合戦を見るのも一興だ。ワイルダー、粋な遊びをするではないか。執事に扮するエリッヒフォンシュトロハイムの存在感も圧巻。 【ひろみつ】さん 10点(2004-06-03 22:53:52) |
42.映画「マルホランド・ドライブ」に影響を与えた映画ということで観てみました。「女王」(自称「王女」)の奇矯な言動、執事の歪んだ愛情(ある意味、性的倒錯ともいえる)など、たしかにD・リンチ好みの題材です。結末を冒頭に持ってきているためにストーリィには意外性がないのですが、ハリウッドの内幕ものとして興味深い作品になっています。「女王」の「宮殿」の不気味さもうまく表現されており、製作当時としてはなかなかの衝撃作だったのではないでしょうか。私にとっては、バスター・キートンが出演しているのが儲けものでした。”wax works”扱いなのが、ちょっと寂しいですけどね。 【山の木屑】さん 7点(2004-05-25 15:40:36) |
41.ワイルダー、ハリウッド監督7作目。この作品がブラケットと組んだ最後の作品となってしまいました。サイレントからトーキー、モノクロからカラーへ。そんな時代に刻まれるハリウッドの内幕、人間模様をリアルに写実しておりますねー。スワンソン、シュトローハイムを配すること、この作品そのものをモノクロで撮影することで、古き時代へオマージュが捧げられ、同時に風刺がなされます。作中、スワンソンが邸宅で見ている映画が、実際に自ら出演、シュトローハイムが監督した『Queen Kelly』だってんだから泣ける・・・。大スターを大スターのままに存在せしめる執事の姿は自らの存在価値をも賭けたシュトローハイムの執念のようにも見えます。そして、「映画のほうが小さくなった」のスワンソンの台詞・・・、今の時代の方が響いたりしますねー。自らに目覚めたジョーの悲劇、自らに目覚めぬスワンソンの悲劇。うならされるラストでした。 【彦馬】さん 8点(2004-05-21 19:22:37) (良:1票) |
40.この映画の最大の見所はなんと言ってもグロリア・スワンソンの鬼気迫る演技である。その圧倒的なパワーと存在感は、もはや「正視しがたいほどの怪演」といっても言い過ぎでなく、名キワモノ映画、「ブリキの太鼓」のそれに近い。ちょっと言い過ぎか(^^;Aまあ、簡単にいうと正直キモかったです |
39.どれほど不気味なシーンであろうと、いかに残酷な場面であろうと、常に諧謔を感じさせるところは、「さすがはB・ワイルダー!」と唸らされます。たとえば、大晦日の夜の2人だけのダンスシーンや、私のおかげでパラマウントが成り立っていると大見得を切る場面など、老いた大女優に悲哀をおぼえつつも、何ともいえないおかしみを感じてしまいます(さすがにラストはちょいとやりすぎだと思いましたが…苦笑)。また、いまさらいうまでもないことですが、キャストの豪華さにも注目。セシル・B・デミルは撮影現場で張り切っているし、シュトロハイムは「元監督」「元旦那」とそのまんまの配置だし、キートンは例の仏頂面でブリッジをやっているし。枝葉の部分でも楽しめる作品です。 |
38.過去の栄光にどう折り合いをつけて生きていくべきか?すべては需給バランス。現実の見えなくなった人間ってのは厄介だなあ。 |
37.鬼気迫るノーマ・デズモント。声も視覚も圧倒的迫力、そして噂に違わない超衝撃のラスト、「カッコ良い!」の一言です。ハリウッドで生き残るのは、昔から大変だったのですね、夢のような世界の裏側をこんなに衝撃的に描いた作品が、50年も前のものだなんて思えないほど鮮やかに見えました。モノクロなのに。 【イチヨウ】さん 10点(2004-04-25 03:45:45) |