2.ベタですいません、昔の邦画のよさにこの映画で目覚めたクチです。最初鑑賞したときは本当にびっくりしました。公開当時はあまりヒットしなかったらしいですけど、時代を先取りしすぎたんですね。シネスコの左部分を妙にがらんと空けた構図って初めて見ました。また女優の綺麗なこと!!しかも巧い!脇役の玉緒ちゃんもちょっとコメディっぽい演技が達者で、何気に巧い役者さんだな~と感心しました(それまで若かりし日の玉緒ちゃんの演技を見たことなかったもので)。個人的に好きなシーン、山本富士子が夫にできた最新の愛人のことを岸恵子に告げられるところで、「へぇ~、ひどすぎるわよ、あれじゃ」と吐き捨てるように言うところ(笑)。あんな超美人に言われたら、何も反論できませんわな。「女経」のあのシーンとちょっとダブります。