5.巨匠ニコラス・レイ作、異色のウエスタンです。
冒頭から、30分以上は時間がかけられたか。作品は酒場から全く出ようとしない。
下の酒場にいる男たちに対し一歩も引かない、2階から彼らを見下ろす酒場の女主人。
これがなかなかの迫力。演じるジョーン・クロフォードが男前すぎる。
そして1人の男、ガンではなくギターを持った西部の渡り鳥。
クロフォードと対立するもう1人の女、マーセデス・マッケンブリッジが憎悪の火花を散らす。
このハードなテンションが緩まず、ラストまで見る者を引き付ける力強さがある西部開拓の地の人間ドラマ。