《改行表示》24.「命の大切さ」をテーマに掲げているように感じたが、一切心に訴えてくるものがなく、全くと言っていいほど共感を得ることはできなかった。今の時代に必要なテーマで、本作を観る子ども達にも考えてもらいたいものだけに残念だ。 ジブリの映画は好きな作品も、嫌いな作品もあるけど、これまでは独特の世界観、スケールの大きさなどにはどの作品にも驚嘆せざるを得なかった。 しかし、本作のスケールの小ささにはただただ呆れるばかりだ。4~5人程度の何を考えているか分からないキャラクター同士が、何か小さくてつまらないことに悩んだり、ただの私怨で争っているようにしかみえない。 この映画を観て、後からどんなストーリーだったっけ?と思い出そうとしても、思い出せないような映画では致命的な欠陥だ。こんな映画を世に出すようでは、「世界がおかしくなっている」のではなく、「ジブリの均衡がおかしくなっている」のではないか。 あまりこの監督さんのことはよく分からないので批判すべきではないけど、世に多くの才能豊かなクリエイターがいるにも関わらず、偉大な父親の息子だからという理由だけで映画作りが任されてよいはずがない。とにかく本作をみて映画の内容よりも話題性だけで集客しようとするジブリの方針に対して不信感を抱いた。「大切なものは何か」というようなセリフもあったかと思うが、映画にとって「大切なもの」を本気で考えて欲しい。この映画は、本作の失敗だけではなく偉大な父の過去の作品やジブリ自体までも本当に殺してしまう作品だ。宮崎監督が息子の起用に反対したのもなんとなく分かる気がする。 映画のストーリーもさることながら、アニメ作品の肝心の「絵」の粗さも目立つ。水しぶきを浴びても水が感じられない絵、たまに動いているけど雲も基本的に動くことなくただそこにあるだけ、あらゆるところでスピード感も何も感じられない。そして喜怒哀楽の4種類くらいの単調な表情。 最初は観客が気にもしないディテールにこだわる昨今のアニメ作りに対する反抗かと思ったけど、最後には度を越えた手抜き作品としかみえなかった。 手嶌葵も歌こそは良かったが、基本的に棒読みで聞くに耐えない。作品の傷口に一層塩を塗りこむ起用で不可解としかいいようがない。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(邦画)] 2点(2006-07-29 22:21:03) (良:4票) |
23.《ネタバレ》 日本が世界に誇るジブリアニメのブランド、あの素晴らしい世界観も、宮崎駿のマスターベーションだから成りえた世界なのかもしれない。映画という商業主義の世界でも、彼の徹底したこだわりが完成させた芸術の世界、それが世代を超え、日本をはじめ世界中の共感を呼んだ。「田植え休み」なんて言葉も知らない私たちの世代が、「トトロ」の世界に共感する。ジブリ作品の特徴は、その世界観を表現する「ここまでやるか」と見る手を唸どに創り込まれた映像の圧倒的なクオリティと、その根底に流れる真摯で強烈なメッセージにあった。芸術とは、作家のマスターベーション=自己満足の世界に尽きると思う。……「ハウル」で急速に失速したジブリのブランド復興なるかと、僅かな期待を抱いて見に行ったが、予想以上の失望に終わった。「ハウル」以上にチグハグで尻切れトンボな筋書き、アニメのクオリティ以前に物語自体が盛り上がりも目的も起承転結もなく陳腐この上ない。息子はなぜ父親を手にかけなければならなかったのか、主人公が怯えていた「影」の姿は一体何だったのか、少女はなぜ竜に成り得たのか、かつて人とひとつであった「竜」が物語の中で何を意味していたのか。すべてがぼんやりと中途半端なままで、更に素人棒読みの台詞の中では、何の共感も感動も覚えることができなかった。……「千と千尋」までの、あの愚直なまでにこだわった作家の圧倒的な世界観はもはや見当たらず、公開前のあからさまな広告戦略に象徴される商業主義。マスターベーションの抜けきった商業映画は、もはや娯楽芸術ですらない。作者が息子であれ、ジブリブランドという極めて特殊なフィルターでお客は見に来る。これは筆舌に尽くしがたい大変な重圧であると思うが、たとえ何年もの時間はかかっても、それに恥じない作品を発表してもらいたい。……「もののけ姫」時代の、まるで油彩と見まがうばかりの素晴らしい画力に比べ、あまりに陳腐で粗雑な背景の作画は誠に残念だ。ラストの悪役はまるで二昔前のテレビアニメ並み、これを日本代表の芸術として海外で公開するのはいかがなものか。……この映画を最後に、ジブリアニメはもう映画館に観に行くことはないだろう。日本の誇るジャパニメーションの頂点も、遂にここまで失墜した。宮崎駿氏の世界は、やはり彼にしか創りえないものだったのだ。 【six-coin】さん [映画館(邦画)] 2点(2006-08-14 21:45:49) (良:2票) |
《改行表示》22.登場人物たちのキャラに魅力がない、何者なのか、何をしたいのかよくわからない。 故に彼らが送るメッセージも薄っぺらで、押しつけがましく感じてしまう。 ストーリーもだらだらでテンポが悪く、ラストはご都合主義と褒めるところがない。 絵だけは観やすかったかな。ヒロインの声はひどい・・・。 【MAHITO】さん [地上波(邦画)] 2点(2011-11-09 04:29:01) (良:1票) |
《改行表示》21.《ネタバレ》 結局何が言いたかったのかが分りませんでした。 制作側は、キャラクターの関係や深い想いなどを理解出来ているかもしれませんが、 見ている側は、魔法使い達の過去、主人公の生い立ちに加え、関係性が分りにくい為、置いてきぼりをくらっている部分が多々ありました。 特に、主人公の父を殺した事を考えると、その前の主人公の問題と、後の事をしっかりと描かなければ命について考えるも何も...と思ってしまう。 言わなければいけない、描かなければならない部分が抜けている、珍しい映画だと思います。 【sirou92】さん [地上波(邦画)] 2点(2011-07-20 15:25:08) (良:1票) |
《改行表示》20.《ネタバレ》 「○○っぽさ」ばかり。 例えば冒頭海のシーン、船員の格好がいかにもナウシカとか、宮崎ファンタジーに出てくる衣装。でもあれってそもそも山岳地域など内陸や砂漠だから必要な格好なんだと思う。なのに何故海の船員が厚ぼったい服着てるんだろう。マント羽織ったり顔にフードかぶるの、船員に必要?そういった細かい設定の掘り下げが甘いので冒頭時点で「ああ、隅々まで思い入れのない作品なんだな」と感じてしまう。こういう格好させれば宮崎アニメっぽいよね?こういう動きが宮崎アニメでしょ?とにかく動かすんだよ上にいったり下にいったり、キャラが走るところ見せればとりあえず感動するはず!でも自分の入れたい部分はしっかり入れるんだ。砂漠の船とか、綺麗な風景とか歪んだ顔とか、青少年にありがちなナイーブな心情とか!最近のアニメはこういう内面探求が重要なんだよね、僕こういうの好きなんだ。そのうえ宮崎アニメらしさもクリアしてる、プロデューサーやスポンサーさんの意向もばっちりです、これ以上いうことないよね? …なんていう監督の想いが伝わってきました。ある意味良い子で優等生な『作品』なんでしょうね。だから箸にも棒にもならない仕上がりになったのではないでしょうか。 【どぶん子】さん [地上波(邦画)] 2点(2008-07-13 16:11:56) (良:1票) |
19.《ネタバレ》 監督が伝えたかった事をなんとかアニメで表現しようともがいているのがよくわかる。しかしその重要なシーンの間を埋める繋ぎを描くことができていない。まだ描く術を知らないだけだが。観客は父殺しやアレン・テルーの心の歩み寄り、竜の登場など映画の核となるシーンをなんの伏線も無く唐突に見せられるため置いてけぼりを食らう。説明臭くしたくなかったのではあろうがこの辺りがさりげなく、そして面白おかしく助け舟を出すことのできる叩き上げアニメーターの父との明らかなスキルの差。結局吾朗監督がやりたかった部分以外は父が描いたものの焼き直しでしかない。吾朗監督に才能が無いかどうかを計るには早すぎるが、この作品に関しては明らかにアニメーターとしての引き出しの少なさが映画を単調でつまらないものにしている。ここまでは映画の内容の話であって、初監督で原作のある長編映画を世に送り出した手腕と努力は評価されるべきではある。 【遠州】さん [DVD(邦画)] 2点(2008-01-31 17:13:48) (良:1票) |
18.なんなんだこれは?と呪文のように唱え続けた120分でした。とにかく意味が分からない。それに暗すぎ。見ていて嫌な気持ちになりました。 【Kの紅茶】さん [地上波(邦画)] 2点(2014-01-19 18:29:19) |
17.《ネタバレ》 なんじゃこりゃ。映画全体が酷いのですが、特にキャラクター造型の基本が出来ていないのが、最も気に障りました。アレンの影に怯える過去をすっ飛ばしているので、アレンが只の中二病患者にしか見えない。テルーは最初のヒス女からアレンに心を開いたのか良く分からない。映画作りの才能って遺伝しないんですね。 【民朗】さん [DVD(邦画)] 2点(2010-08-07 22:07:07) |
《改行表示》16.※最初に断っておきますが、以下レビューはあくまで宮崎吾朗監督に対する 叱咤激励であり、それ以上でも以下でもありませんので悪しからず※ 生きている事の意味だとか、死の怖さとか…一番ベタなQuestion=問いかけで それ自体は別にキライじゃない(元々答えなんか無いんだから) だけど一視聴者として敢えて言わせて貰うならば、そんな反抗期の厨房ネタを 映画という桧舞台でワザワザひけらかすな 親が偉大だから倅は何かと比較されて苦痛だとか 最初から自虐を籠めて深遠なるThemeに盛り付けてNarushizumuに浸る …まさに放蕩息子の典型的な例だ だから何が言いたい?何を訴えたい?何を感じて貰いたい?何を信じて貰いたい? …何を認めて貰いたい? 己の【raison d’etre】を盛大に且つ声高に叫んだというのか? …そんなもん自分ち帰って、世に言う【偉大な親父】と 二人だけでやってくれ┐(´~`;)┌ 映画そのものの評価としてはThemeも小っちぇけど音が小っちゃくて 聞き取り辛いのが癪に障る。 岡准のボソボソ声とか田中裕子のボソボソ声、ホントに小さくしてどうする! 然もなくも会話だけで理解しなきゃならん様な程度の低い作品を より一層低レベルの作品に落とし込んでいるだろ。 そういう基本的な所をキチンと仕事しないとオヤジみたいに評価されないんだよ。 (正当に評価されてるかどうかは別としてな) 自虐だとかナルシズムとかをひけらかす前に最低限の仕事はしてくれ。 そんな訳で最大に頑張って2点だな。 |
15.年に一度あるかないかのはずれ映画とは正にこれのことです。ジブリじゃなかったらここまで酷評はされなかったと思うのだけど…。 そもそもアニメをつくったことのない人がいきなり長編アニメデビューという時点でちょっとおかしい。むしろ吾郎さんはかわいそうな気もするけど、結局はジブリ内の判断ミスでしょう。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 2点(2008-07-15 00:09:30) |
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14.絵は良いと思うんですが、テーマとか何が言いたいのか判らなくて。。内容が薄過ぎます。 【山椒の実】さん [地上波(邦画)] 2点(2008-07-13 21:02:59) |
13.《ネタバレ》 素人が監督・脚本したものをプロが助言もせず映像としてしあげたらどうなるか、その答えがこの映画だと思います。余計な部分を細々と描写するわりには場の繋ぎ、なぜそうなるのかが解らず唐突な話の展開を見せます。また説明部分では登場人物がセリフで説明する。その割には必要な基本設定などが提示されないので見ている方は置いてけぼりを食ってただただ退屈。駿氏なら場面をもっと刈り込んで説明を加えても三分の二程度の尺でこの映画相当の物に仕上げ、さらにもう一つ話を展開させているのではないでしょうか。それは積み重ね、試行錯誤してきた経験のたまものです。偉大な父をもったばかりに監督を押しつけられた吾郎氏には同情してしまいました。 【kirie】さん [地上波(邦画)] 2点(2008-07-13 14:40:46) |
《改行表示》12.《ネタバレ》 面白くないなー、映画を観終わったあとのカタルシスがない。 あの魔法の剣はどうして抜けたのかな? アレンが命の大切さを知ったからだろうか?ほんとうに知ったのかは疑問だが。 剣のサヤを途中で捨ててたけど、それでいいの? 魔法の剣なので抜き身のままじゃまずいのでは。 テルーはどうして龍になったのやら。 そして人間に戻ったのやら。おいてけぼりだ。 ハイタカ弱いなあ。大賢人といいつつ、ふつうの人だ。 クモの城では魔法が使えない設定らしいけど、最後まで見せ所がなかった。 そもそも龍が現れたことで世界の均衡が破れつつあることを知ったハイタカが その原因をさぐるために旅に出たと思うんだけど、 その話はどーなったんだろう? クモを破ったことで世界の均衡が戻ったのか? そのわりには最後に龍が五匹飛んでいたしな。 クモと世界の均衡と龍とどういう関係だろうか。 アレンはどうして父を殺して、使えもしない剣を奪ったのだろうか? 父を殺さなくても奪えるよね? 寝ているときに盗めばいいんだから。 アレンの影もわからないなあ。 あれって必要? アレンもあんなに影を恐れなくてもいいじゃないか、 話せばわかる相手なのだから。 クモは永遠の命を手に入れたかったんだけど、 アレンの協力がなければできなかったの? 「アレンは生死の扉を開く選ばれた者」とかいっていたけど、 何の説明もないや。 生命の秘密なら龍に聞けばいいのに。 【よしのぶ】さん [DVD(邦画)] 2点(2008-01-26 01:52:13) |
11.《ネタバレ》 竜の共食いやテルーの唄うところなんかはそこそこ印象的だったけど、全体的には何が起きて何がどうなったんだかよく分からなかった。散々繰り返されてる「説明不足」の一言に尽きますね。キャラも言動の説得力がないから魅力的とは言い難いし。こりゃ原作者が怒るのも当然だな、と原作未読者に思わせちゃうのはちょっとね……。 【深々】さん [映画館(邦画)] 2点(2007-08-30 17:04:38) |
10.《ネタバレ》 2時間も見せられて、中身がなーんもない酷いアニメ。国王って本当に殺され損だねぇ。 【はりねずみ】さん [DVD(邦画)] 2点(2007-08-04 14:36:16) |
《改行表示》9.ちょっとこれは批判させてもらいます。 ジブリの良さは主張しないとでもいいましょうか、つまり監督が登場人物の言動に自らの主張を投影することがないということです。例えば、トトロにしても、主人公たちが、監督の主張に反映する行動など一切とっていません。決め付けていないのです。だから何回か見たら、その回数だけ色々な解釈ができる。例えば、森を大切にするだとか、森の雄大さとか、それ以上のことも教えてもらえます。だから飽きません。主張というより感じたことが万華鏡のように広がっていきます。宮崎駿監督は映画を通して客と対話しているような感じがするので、好きなのです。 だけどこのゲド戦記、鬱陶しいほど最後のほうに主張しまくってます。しつこいです。 これでは一回みたらこれで終わりって感じがします。決め付けてしまっています。 あと、クモ様でしたっけ?あの人がテルーに向かって永遠の命をくれ・・・とかいったときテルーが「悪は地獄に落ちろ」(うろおぼえで間違っているかもしれません)とかいって殺した場面も最悪です。だってクモ様はあのときもうプライドとか全部そぎ落とされて、ただ死が怖くなった可哀想なで哀れなだけな人になってしまっていて、それは救済すべきところだったのに、(永遠の命をあげるという意味ではない)殺してしまうなんて、殺すほうが悪です。矛盾しています。 でも絵は綺麗でした。宮崎駿さんに色々教えてもらって、いい映画を作ってくれることに期待しますので頑張ってほしいと思います。 【板橋島野&綿貫】さん [映画館(邦画)] 2点(2007-08-03 15:36:14) |
8.たぶんこの映画は何度観ても判らないと思う。なんで?という内容が多すぎる。でも一番の疑問は「なんでこの映画のタイトルがゲド戦記?なのかということ」。 【みんてん】さん [DVD(字幕)] 2点(2007-07-17 14:42:45) |
《改行表示》7.最後まで観ても、よくわからなかった。最後まで観てもいいところが見つからなかった。観ながら何とかしたいと思ったんだけれど、何ともなりませんでした。宣伝のポスターの絵はきれいなのにね。 【のまっと】さん [映画館(邦画)] 2点(2007-01-03 20:58:46) |
6.日本人は宮崎駿とジブリを愛してるですよ。だからジブリにはみんなの期待を裏切らないような佳作を作り続けて行って欲しいですよ。あたしゃそう願ってるんですよ。 【paraben】さん [映画館(字幕)] 2点(2006-09-25 23:53:28) |
5.まず絵が汚くて残念。また、パターンというか既視感にうんざり。そして何よりキャラクターに強い意志が感じられないことが最大の不満。アニメだからこそ生々しいほどのエネルギーを発するキャラクターが必要だろう。評価できるのは時間が経つのが早かったことぐらいか。 【ぷりんぐるしゅ】さん [映画館(邦画)] 2点(2006-08-17 00:47:14) |