2.トランスフォーマーを観るのが億劫なのは上映時間だ。1作目から増え続けて4作目の今回はとうとう165分。こりゃ3時間越えもそう遠くないな。
そしてその長い本編に見合うだけのドラマがあればいいがそれはいつもと変わらず。キャストが一新されてもしかしたらという希望をあっさり粉砕していく。マイケル・ベイはマイケル・ベイなのだ。でも監督デビューしたての頃はもう少し楽しめる監督だと思っていたのになあ。
たしかに映像はすごい。すごい映像の連続だ。そういう映像を作れるこの監督に才能があることも認める。しかし、映画はメリハリが重要で娯楽映画ならなおさら。どれだけ凄まじい映像だろうと素材のひとつに過ぎず、垂れ流されれば飽きる。結局、観客を感動させ熱くさせるのは核である物語だ。と、このシリーズを観るといつも思うことをやはり書いてしまう。
しかし、この上映時間はどうにかならないものか。くだらないコメディシーンを削れば、トランスフォーマー同士の凄まじい戦闘の合間にはさみ込まれる「本当に必要なのか」と思わせる人間同士の戦闘シーンを削れば等々、本編を観ながらそんなことを考えさせてしまうのだこの映画は。