1.《ネタバレ》 「仮面ライダー」劇場版第2作。今回は富士山を舞台にショッカーの要塞を破壊しようとする仮面ライダー1号の活躍が描かれているが、前作と比べるとゲストのライダーがいない、諸事情により本作のメインとなる新怪人であるカミキリキッドが本作よりも先にテレビでメイン怪人として登場してしまっているなど劇場版としてのイベント性に薄く、少し尺が長いいつものテレビの仮面ライダーといった感じが前作よりも強い。タイトルだけ見るとカミキリキッドとともに地獄大使もメインなように感じるのだが、地獄大使の役回りもテレビでの印象と変わらない。(でも、テレビでは死神博士が倒された時期の公開だったらしいので、これから本格的に始まるライダーと地獄大使の戦いを前面に出したかったタイトルなのは分かる。)例によって登場する再生怪人軍団だが、今回は名乗りを上げるだけでなく、ちゃんと名乗りに参加した怪人が本郷や滝と戦っているのはやはりこうでないとと思った。(名乗りシーン自体は前作の方が好きだけど。)そのシーンで再生怪人を率いるリーダー格の怪人がカミキリキッドではなく、前作劇場版でメイン怪人だったザンジオーというのが、まさに劇場版怪人に対する特別待遇のようだった。