146.冒頭、人の頭蓋骨が機械のキャタピラによって踏み潰される場面はクライマックスでT-800の頭部がプレス器で潰されるのと対になっています。ジェームズ・キャメロンがどの程度意図したかはわかりませんが、未来から武器を持ち込めないという設定は低予算の中でリアリズムを保つためだけでなく、もう既に人間は車や銃のような簡単に人を殺すことのできる機械に囲まれて生きているという事実を浮き彫りにしてはいないでしょうか。最終的にこの映画で人間は現代の機械の力を借り未来の機械に辛くも勝利するわけですが、ターミネーターはいわばその孫にあたるような存在なのであり、悲惨な未来は現代の延長線上にあるのです。次作では残されたマイクロチップがスカイネットの起源であると設定し、それを何とかすれば救われるという安易な解決策を提示してしまったことで、単純なエンターテインメントとしては良いのかもしれませんが文明批評的側面が弱まってしまったと思います。 |
《改行表示》145.当時、中学生だったと思いますがTVで観た時のインパクトは凄かったです。話が堂々巡りで難解ではありましたが、シュワちゃん(T-800)のパワーで一気に持っていった映画でした。最近見直す機会がありましたが今見ても破綻の無い脚本が素晴らしい。 子供心ながら、裸でやってきた化け物級の大男に凄いインパクトを感じたし、最終的に未来からきた男性と結ばれて、未来の指導者を身ごもるという意味が判らないラストにゾクゾクしました。カイル・リース(マイケル・ビーン)が全く印象に残っていませんが、未来から死ぬ気で助けに来てくれた彼を好きになる気持ちは大いに理解できたし、その彼が死んでしまうのも悲しい余韻があって印象的でした。 序盤からダーク&スタイリッシュですが、80年代特有のドギツイ感覚もチラホラ見られます。さすがに映像的には全体的に古さが目立ちますが、T-800(アーノルド・シュワルツェネッガー)の若くギラギラした雰囲気で一気に持って行きます。反面、サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)がどう頑張っても19歳の女子大生に見えないのがイタイです。当時リアルで25歳前後でアクションもこなせる女優が居なかったので仕方ないとは思いますが、まあ、その後40年もこの設定を引っ張ることを考えたら結果的にはこれで正解だったと思います。(まだデビュー前ですが、同年代でいうとティルダ・スウィントンTilda Swintonあたりが似合っていたと思いますねー) スキンが剥がれる終盤のT-800のグロさったら凄まじい。どこまでいっても止まらないこの殺人マシーン、当時はマジで夢に出てきそうな勢いでした。どうやって撮ったのかもすごく不思議で、映画のロマンが全て詰まった素敵な作品でした。今考えると本作はなかなかの低予算映画で、やはり映画は脚本だよなということをまざまざと見せつけられた作品でした。重要な作品としてアメリカでは保存されているという話も納得の名作。 【アラジン2014】さん [地上波(吹替)] 8点(2022-08-16 15:24:21) |
144.《ネタバレ》 今見るとこの作品って、最初から最後まで「追いかけられるだけ」なんですよね。途中で各登場キャラクターが別方向にぶれたりはしない。背景だの何だのの説明は必要最低限。その焦点の絞られ方、見る側の想像力に委ねる信頼感こそが、作品のインパクトを高め、写真やベッドシーンに至るまでの周辺部分の説得力を強めています。●(追記)今頃になって気づいたのですが、あの写真の使い方って、もろに「ある日どこかで」じゃないですか。「タイタニック」があちこちであの作品を下敷にしているのは知られていますが、キャメロンはよほどあの作品が好きだったのか? 【Olias】さん [映画館(字幕)] 8点(2021-08-08 16:02:57) |
143.《ネタバレ》 低予算だから。ジェームズ・キャメロンが無名だから。シュワルツェネッガーがターミネーターだから。この三つが見事に揃ったからこそ無機質な暴力性を直に感じることができる。人間味を一切感じさせない、どこまでも追ってくるT-800を前に、サラ・コナーを守り抜こうとするカイル・リースの頼りなさに最後まで緊張感が持続する。しかし、この吊り橋効果でジョン誕生のきっかけになり、荒廃した未来が避けられないのがやるせない。それでも戦い続けるしかないサラ・コナーの宿命に深い余韻を生む。 |
142.《ネタバレ》 友人宅で観たレンタルビデオ(新世代にはDVDも通じなくなる日が来るのかなw)が初見だったと思う。。。もう一本がギニーピックというサイコな懐かしい思い出。。。劇場コマンドーからの流れで同じ奴出てるぜとかだったと思います。コレが無ければ後のシリーズは無いんですよね~、今の映像と比較したらショボいのだけどカクカクするコマ撮り?も味があっていいですね。シュワちゃんがまだまだ若い! 【ないとれいん】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2020-04-07 15:57:45) |
《改行表示》141.《ネタバレ》 2019年11月公開のターミネーター/ニュー・フェイトが「T2の正統な続編」との事なので、おさらいのため、先ずは1を35年ぶりに観ました。 久しぶりの視聴で、かなりストーリーを忘れていました。 若い頃のシュワちゃん、流石にT800とマッチしてますねぇ。 セリフは、殆ど無いに等しいのですが、そこがこのキャラの恐ろしさを醸し出しています。 T800が自らの損傷した眼球をえぐるシーンなど、各所にB級感を感じますが、640万ドルという低予算と当時の撮影技術では仕方ないところ。 むしろ、低予算ながら、これだけの緊張感・ハラハラドキドキ感を生んでいるのは、さすがジェームズ・キャメロンだと思いました。 |
《改行表示》140.《ネタバレ》 最初に見たのは公開後のTV放送と思われる。1984年の映画なので世紀末にはまだ間があったが、いわゆる「ノストラダムスの大予言」が事実無根ということが証明されていなかったこともあり、少し先取りした終末感を煽るラストが非常に印象的だった。その後の実生活でも、どうも嵐が来そうだとか漠然とした不安があるときに、この映画のテーマ曲が頭の中で鳴っているということはあった。 もう一つ、ラブストーリーの面では「僕は君に会うために時をこえて来た」(I came across time for you)という台詞が女性にとっては胸キュンに違いないとずっと思っていた(自分で使ったことはない)。ただし今回見たBDの字幕では、なぜか素っ気なく「僕は君のために来た」としか書いてないのは心外だった。「時をこえて」と書くからいいのではないか。こんなことを言える男はそうそういるものではない。 今回見て思ったのは、やはりいかにも低予算な映画だということである。基本的にはアクションで見せており、金属製の腱?を動かすと指が動くとか、目玉をほじくり出すとかを見どころと思っていたらしいのはかなりショボい。ただストップモーション撮影の部分は、昔は何とも思わなかったが、いま見てもまあこんなもんだと思わなくはない。 もう一つは(少し前から思っていたが)、現時点でドローンの軍事利用に関わっている連中は絶対この映画が念頭にあるだろうなということである。またAI技術の進展や情報通信ネットワークに関わる世界的企業が存在感を増しているなど、劇中のスカイネットそのままではないにせよ、何か恐ろしい時代が来るのではないかと不安な情勢になっている(便利になるのは結構だ)。 【かっぱ堰】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2019-06-22 23:21:08) |
139.《ネタバレ》 シュワが当初の予定通りにカイル・リースの役をやっていたなら サラ・コナーとワンナイトラブを演じていたのは彼であって、後に生まれてくる子はそもそもターミネーターのようなヘラクレスのようなコナンのような強靭なジョンが生まれてきたかもしれないわけであって そのほが良かったかもしれないのに、でも逆にMR.フリーズのような悪の大魔王のような悪たれジョンが生まれてきたかもしれないわけであって 彼がサラ・コナーと抱き合う役を選ぶか サラ・コナーを追いたくる役を選ぶかは ここ天と地がひっくり返るほどに重要な事案で全人類に影響を及ぼす事案だったんですよね そんな大事なコトだと分かりきった上で貰い役をチェンジしていらっしゃったんでしょうかねー シュワさんは。(んなわけないが。)でもシュワさん、結果的には、この時、サラ・コナーを抱かないほうの役を選んで今の地位が確立されてしまったわけなだし、結果オーライだったのでしょうね その後、人類がどうなってしまおーが。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-09-10 19:39:42) |
138.充分に面白いのですが、先に2を見たので相対評価になってしまいます。 【Donatello】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-07-25 10:48:55) |
137.《ネタバレ》 この作品がなければ彼も州知事にはなれなかったかも知れない。そういう意味では映画史だけではなく本当に歴史を変えた作品と言えるかも。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-03-11 20:29:03) (良:1票) |
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《改行表示》136.人工知能が騒がれている2016年でも荒唐無稽な感じが全くないところが凄い! シュワちゃんが悪役だったのは意外だけど怖くて良かったです。 【さわき】さん [地上波(字幕)] 8点(2016-12-22 23:12:32) |
135.《ネタバレ》 戦闘シーンとか以外とまだ観れるところも凄いね 【osamurai】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-07-13 11:48:58) |
134.《ネタバレ》 言わずと知れたキャメロン&シュワルツネッガーの出世作。本作のターミネーターの役にシュワルツネッガーを選んだ時点でキャメロンは勝ちを確信してたに違いないと私は思ってます。人間離れした肉体に無愛想な表情、ためらいの無い猪突猛進。全てがピッタリでした。惜しいのは自分を手術するシーンの顔が全然似てないのと、機械がむき出しになってからのコマ撮りバレバレのカクカクした動き。低予算だし時代も時代なんで仕方ないんだけど、私はやはり興ざめします。 【ぴのづか】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-01-30 22:44:24) |
133.CGがない時代の、SFサスペンスの名作! 子供の頃から何度も観ましたが、色褪せない面白さです。 【たけたん】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-01-08 05:45:48) |
《改行表示》132.《ネタバレ》 最初に観たのが幼少過ぎてラブシーンが衝撃的だった! キャメロン天才過ぎ。まずは機械軍と人間の戦争の序章。 |
131.未来から不死身の殺し屋が送られてくるという究極的に不条理な設定が、ホラーやサスペンスとして優れていた。それに実写と特撮の組み合わせ方がやはり上手い 【よいしょ】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2013-09-21 16:15:49) |
130.《ネタバレ》 約10年振りに鑑賞。とにかく冒頭のシュワちゃんが全裸で服を奪うシーンの時点でこの映画は面白いだろうなって予想が出来ますよね。SFサスペンス好きならまず見るべき映画って今でも思う訳ですが、唯一言うとすれば…ラストの機械剥き出しのシュワちゃんの動きがやや浮いていたように感じてしまいました。時代が時代なんで仕方無いですね… 【dy2cyr】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-10-05 22:45:08) |
129.私にとってもこの映画はアクションよりも恋愛色の方が強いです。確かにシュワちゃんのターミネーターがこの世に現れた記念作品ですが、それよりも憧れの女性を守りにきた青年の熱意に胸が熱くなった女子の一人です。 【movie海馬】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-09-24 01:56:45) (良:2票) |
《改行表示》128.《ネタバレ》 昔、幼少期に初めて観た時は衝撃を受けました。 シュワちゃんの裸に(笑) この映画に影響受けてる作品って多いですよね。 SF好きとしては忘れられない作品。 その後のシリーズ化で辻褄合わせに苦労しただろうなあ。 【mitsuo@】さん [地上波(吹替)] 8点(2011-10-24 00:10:10) |
《改行表示》127.今観ると特撮映像はショボいが、ターミネーターの強烈キャラにはウケまくった。 あちこちの漫画やバラエティ番組などで、随分とパロディ化されていたのを見た記憶がある。 最初にシュワちゃんに出演依頼がきた時は別の役だったようで、脚本を読んだ後、 こちらの方が自分に合っていると、ターミネーター役に立候補したとか。お見事。 ストーリーの内容やオチは非常にマンガチックで、思わず苦笑してしまったが、 とにかく理屈抜きで面白い。何度見返しても飽きない作品である。 【MAHITO】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2011-08-02 10:15:32) |