1.《ネタバレ》 同時期の「キッド」に力が入れられた代わりに、急ごしらえで作られたこの作品はファンからも評価が低いと聞く。
でも、俺は結構楽しませてもらったぜ。
車、手回しでエンジンをかけようとするが中々かからない、かかったと思い乗ろうとすれば止まり、また回すと付くの繰り返し、遂にはショート。つうか車が揺れすぎてていつか爆発してしまうのではないかとソッチの方が心配に。
スタジオの従業員が偶然映ってしまう“気のゆるみ”も、コメディではギャグとして受け入れられる。
船で行く事になった家族、駆け込んできて転んでしまった女性、それを“橋”にしてしまうチャップリンが酷いwww
この頃のチャップリンはよく人を踏み台にするなあ。
船が揺れる感覚は「移民」や「船乗り生活」。
「移民」みたいに自分で揺れているのだろうか?
トロンボーンのパイプギャグ、陽気で乗客だけでなく楽団まで夢の中に。
折りたたみ式のイスはガタガタ、毛布をかけてあげる船員の優しさ、ボクシングの姿勢でノックアウト。
船を降りた帰り道、交通整理員とのやり取りも面白い。
道が混んで命令もイライラ、バックした瞬間に後ろの荷が崩れたり、コール・タールがブチまけられベッタベタ、手が中々とれない、その粘着力でマンホールまで取れてしまい落ちる落ちる。
「舞台裏」は舞台装置で役者が何人も落とされていたが、今回はマンホールだったようだ。
警官を尻目に去っていくチャップリン一行。末っ子の内の一人は後の「キッド」でも共演したジャッキー・クーガン。