12.《ネタバレ》 時折映る客席は、みんな「おとなしく座っている」。暴れている客とか、泥酔している客は、とりあえず見当たらない。一方で、これだけの人数であれば、ごく一部を除いて、ステージは見えないどころか、音が聞こえもしなかったのではないだろうか。察するに、参加者にとっては、ミュージシャンは半分はどうでもよくて、「これだけ仲間がいる」ということがすでに何物にも代えがたいほど心地よかったのではないでしょうか。自分のごく周辺以外の人たちが何をしているのかは、まったく分からなかった時代です。●登場ミュージシャンの私にとってのメインは、ジェファーソン・エアプレインとスライ&ザ・ファミリー・ストーンであり、収録時間もまあまあ長かったので満足。ザ・バンドとかBS&Tも収録されれば、なお良かったのですが。 【Olias】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-10-17 02:17:06) |
《改行表示》11.《ネタバレ》 このイベント最中の雨は、歴史を変えた雨と言えるかもしれない。あれでみな裸になり、 イベントで一体化することで、「みな一つ」という感覚を味わったのかもしれない。そんな50万人の若者がやがて、社会の中核になり、平和とは垣根を取り払うことだと確信めいて行動することで、世界を引っ張り、時には衝突し・・。感慨深いものがある。それにしても時代は垣根をはらう方向に行くのだろうか?それともやはり風土に根差したそれぞれの環境からくる文化の違いを尊重することが大事と考えるのだろうか?ふと思ったのだが、銭湯文化の衰退と、格差社会の到来は関係がある気がした。往年のミュージシャンの演奏を聞きながら、ふとそんなことを考えてしまった(笑) 【トント】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-10-14 12:49:11) |
《改行表示》10.《ネタバレ》 「全てを映す、あらゆる視点から映す」という編集方針が成功の要因。この映像を見れば、どんな朴念仁でも、”ウッドストック”が単なる音楽祭でなかったことは容易に理解するだろう。約30組の人気アーティストの熱演と熱狂する大群衆の姿を見るだけでも圧巻なのに、ドキュメンタリー映像が付加され、当時の社会的状況や若者文化の一端が垣間見れる。音もフィルムもカメラワークも荒削りだが、これらが三位一体となって価値を高めており、間違いなく歴史に残る映像だ。特徴を一言でいえば「若者の熱狂」だろう。当時の音楽には若者を熱狂させる魔法のような力があった。愛や平和への切実な思いが込められていたからだろう。ベトナム戦争反対運動、徴兵忌避、麻薬の乱用、従来の価値観を否定するヒッピー文化の興隆など様々な社会変動の中で、最大規模に催されたイベントだった。企画が金銭目的でなかったのはあきらか。農場主のスピーチや、意外にも若者をほめる警察署長や医者など心温まるインタビューがあるが、最も感銘を受けたのはトイレ掃除のおじさん。芳香剤を置く気配りを見せて「自分にも彼らくらいの息子が二人いる。一人はベトナムに行っている」これにはほろりとさせられた。音楽のことはわからないけど、居ても立ってもいられず、トイレ掃除のボランティアを買って出たのだろう。ディレクターカット盤は225分、40周年記念盤は更に170分追加されている。好演が多い。ウッドストックを代表する曲を一つ選ぶとすれば、リッチー・ヘブンス がゴスペルの歌詞を借りて即興演奏した「フリーダム」だ。コード弾きを越えた「親指弾き」での熱唱は神がかり。三大ギタリストは、ジミヘン、ジョニー・ウインター、サンタナで、これにアルヴィン・リー、ピート・タウンジェント、レズリー・ウェストと続く。三大歌手は、ジョー・コッカー、ジョーン・バエズ、ジャニス・ジョップリン。二大ドラマーは、キース・ムーンと19歳のマイケル・シュリーヴ(サンタナ)。視覚的なカッコよさは、ザ・フー。上半身裸でマイクを振り回し、若さを発散させるダルトリーの姿は、ロックンロールそのもの。ジミヘンはトリに相応しい。スケジュールが押しに押して登場したのが四日目の朝となり、観客は2万数千人に減っていたが、演奏は文句なしに素晴らしく、特に「星条旗よ永遠なれ」の風変りな美しさは誰の耳にも記憶に残るだろう。天才のなせる業だ。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-12-16 16:40:22) |
9.今から考えれば演奏はダラダラ&荒削りなものばかりで、今の音に慣れたロック・ファンには少々辛いところだと思うがこれが本物のロックだと思う。そもそもこの時代の音楽は全て社会の文化と一体のものであり、彼らミュージュシャンが社会に対して示したかった生き様そのものだったからである。「愛と平和」というのは確かに幻想に過ぎないのかもしれないが、この時ここ(ウッドストック)には確かに「愛と平和」が溢れていた。そして、音楽によってあらゆる人々が一つになった。当時のヒッピー文化を知る上ではやはり避けては通れないものだと思うし、サンタナやジャニス・ジョプリン、大トリをつとめたジミ・ヘンドリックスなど往年の大スター達の勇姿も見られるのでまさに一石二鳥。全ロックファン必見である! 【クリムゾン・キング】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-03-11 03:26:59) (良:1票) |
【あしたかこ】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-05-14 01:57:29) |
《改行表示》7.これは映画になるんですね(笑)僕は普通にライブビデオとして買いましたから、これが入っていてびっくり。 ジミー・ヘンドリックスにザ・フーなんかのライブ映像も入っていて非常に貴重なDVDです。 値段もそんなにしないので買ったほうがいいでしょうね! 最近やったウッドストック(METALLICAやRAGE AGAINST THE MACHINEが出たやつ)も是非映画化してほしいものです(笑) 【坊主13】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-01 05:18:58) |
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6.PVなんて無い時代、TVで見られる洋楽は、アンディ・ウイリアムスショーやトム&エンゲルのショー。動いているアーティストを見るのは貴重でした。ベトナム戦争の影を見せながらコンサートは進んでいきます。当時の人のウッドストックに対する思いや風俗が面白かったです。ヒッピームーブメントの記録映画としても面白かった。ただ音楽は少し退屈だったかも。ただジミヘンには目が釘付けでした。アメリカ国家でここまで惹きつけるとは、やはりすごい。それにしても、ジミヘンがこんなにかわいかったのかと改めてびっくりしました。。 【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-08-29 06:05:56) |
《改行表示》5.1969年と言う年は、ポピュラー音楽界のみならず、世相的にも不安定な年であった。 ポピュラー音楽界のみに限って話を進めてみると、1月に行われたビートルズの録音セッションは、メンバーの息が全く合わず大失敗に終る。その一部始終を記録した映画「レット・イット・ビー」は、最後のライブ演奏のみがビートルズらしさをかもしていたとは言え、栄華を誇った「ビートルズ帝国」は、分裂必至であった。 そのビートルズに荒らされたアメリカのポピュラー音楽界は、「ビートルズもどき」のバンドや歌手であふれかえり、あと一歩抜けだせない状況であったが、かのエルビス・プレスリーが、映画出演とそのサウンドトラックのために歌うのみだった芸能活動を、ライブに移すことに成功する。エルビスにあこがれたビートルズが没落し、ビートルズに影響を与えたエルビスが復活したのは、真に興味深い事柄だと言わざるを得ない。 そのさなかに行われた「ウッドストック・フェスティバル」は、当時のポピュラー音楽の、一大見本市の様相を呈している。映画に登場するアーティストは、それぞれにインパクトがあるが、リッチー・ヘブンス、サンタナ、スライ&ファミリー・ストーンの衝撃度は群を抜いていると思う。 観客の反応も見ていて面白い。40万(たぶんこの数以上はいるだろう)もの人々が、「ベセルと言う町で、何か面白いことをやっている」と言うだけの理由で、はるばるやって来たのである。ステージに置かれたカメラでとらえられた、人、人、人。「何だこれは」と思わざるを得ない。その人々の間で回し飲みされる酒、タバコ、マリファナ、ドラッグ・・・。不健康極まりないのだが、当時の社会状況、特にベトナム戦争と言う、いつ終るとも知れない戦争へ介入するアメリカと言う国に対する庶民の反応は、「やってらんねえや」と言う部分が大きかっただろうから、そう言うものに頼って現実逃避したかったのも仕方がなかったと思う。 この一大イベントが開催されて、やがて40年となる。ポピュラー音楽も様変わりしていて、ヒップホップとラップ、パンクが主流だが、内容たるや仲間内の愚痴にしか聞こえないのは、自分が年をとってしまったためだろうか。もう一度、外へ向かって熱く主張する 音楽を聞きたいと願う昨今である。 【Acoustic】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-05-07 21:14:26) (良:2票) |
4.全体的に構成も演奏もダラーっとしていて、通して観るのは確かにちょっと辛い。それでも、僕としては、ジャニスとザ・フーとサンタナの登場がまだ救いだった。ジミヘンの演奏はいまいち盛り上がりに欠けていたような気がする。ジャニスのライブは、ナイターの雰囲気と相まって、とても儚く、そして迫力があった。僕が持っているDVDにはジャニスが1曲しか収録されていないので、かなり寂しい。フーは、ピートのノリノリぶりやキースの蛸足ドラムがなかなかの見応え。サンタナもそれなりにいいし、テンイヤーズアフターもわりとカッコよかった。でも思い出してみるに、他に観るべき演奏がそんなにあったかな?大体、演奏を映そうという意図もあまり感じられないのだ。まぁそれはそれとして、この「ウッドストック」というイベントは、60年代後半のロックムーブメント最後の灯火として捉えられるのが一般的だ。確かに40万人を集めた野外イベントとしては歴史に残るものであるが、そこにはもう既に時代の終わりの雰囲気が漂っているように思える。ある種の喪失に対する微温な連帯という感情が確かに見られるのだ。実際、このウッドストックという大イベントが大したハプニングもなく金銭的にも成功したと捉えられたことにより、ロックは産業社会に取り込まれ、商業化の道を辿ることになる。実際には3日間で3人の死者が出て、5000人が病気になり、2人が出産したという事件もあったが、それは些細な日常の出来事としてイベントの影に隠れてしまったのである。あれから35年たった今、時代は幾多の断崖を通して、閉塞しつつあるように思える。「喪失に対する微温な連帯」とでも言うべき感情すら、今の時代感覚の中では喪失しようとしている。実はまだアメリカはこれまで保守的だった人間が力を持ったというだけで、戦争に対する反対の声は日本に比して圧倒的に大きい。当事者であるが故の足掻きがそこには確固として存在しているのだ。それに対して日本はどうか。実は喪失感に対する喪失の無意識的な蔓延の罠に最も捕えられているのは僕たち日本人である。だから、今、僕たちは進むべき道を見出すきっかけすら掴めてないのだ。もちろん平然と反アメリカを唱えられるほどの足場もない。話は横道に逸れたけど、まぁとにかく、「ウッドストック」はロックムーブの最後の灯火であるとともに、新しい喪失の始まりだったということなのだ。 |
3.3時間以上もある長時間ライヴ映画(ヒッピー映画?)とあって正直、ロック狂の我輩でもビンビンに疲れました。だけど「俺はROCKファンだぜ!」という勘違いロックfan(?)なら絶対に一度は観るべきだと思います。個人的に一番存在感があったのは、文句なしにジミ・ヘンドリックスでした(彼のせいで、ジャニス・ジョップリンやサンタナの影がメ~~チャクチャ薄く感じたのは俺だけかな?そうじゃないよね?)。曲では♪スター・スパングルド・バナー(アメリカ国歌の『星条旗よ永遠なれ』)と♪ウッドストック・インプロヴィゼィションが良かったです。♪スター~では「何を弾いてるのか分からんがな!」ていうくらい彼のFender USAの白のストラトは大暴れしているし、♪ウッドストック~は冒頭の一音半チョーキング後の速弾きは本当に本当にヤバイ!ギターキッズの俺は失禁しました。≪補足≫ジミヘンのマニアックなことばかりですいません(汗)。【お薦め度】★★★★(ジェフ・ベック大先生がキャンセルせずに出てくれてたら★★★★★も文句なしに出せたのに・・・) 【ピルグリム】さん 7点(2005-01-20 17:46:52) (笑:2票) |
2.かのジミヘン、ジャニス・ジョプリンやフーなどのたくさんのスターを一挙にみられて幸せでした。やっぱり、ジョーン・バエズの声は最高に美しかった。。ジミヘンもやはり圧巻でしたね!! 【アンリ】さん 8点(2004-03-31 02:42:07) |
1.全音楽ファン必見のロックドキュメンタリーですが、正直長すぎ・・・・4時間近くありますよね?個人的にはライブシーンだけで構成して欲しかったです・・・・でもジミ・ヘンドリックスやサンタナのライブシーンが見れて感動!!!! |