《改行表示》8.《ネタバレ》 光秀の信長への謀反は、信長が憎い伊賀の忍者が 後ろで画策していた、という流れは面白い。 ゴエモンとマキのラブストーリーが縦軸で、歴史の大事件が横軸な形であるが、 雑賀衆が石田三成に敗れて、マキが死んでから後は、ドラマとしては落ち着かない。 がしかし、非常に歴史好きにはてんこ盛りの内容のようで、雑賀衆の鉄砲隊など勉強になる。 家康側についた忍者、霧隠才蔵が要所要所で顔を出し、 もう既にシリーズ化への準備が始まっている。 さぁ、ゴエモンの釜茹でに向かう場面で終わるのだが、これからどう 第3作へと続くのか、興味深い。 【トント】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2020-03-29 20:32:11) |
7.さて今回、五右衛門伝説にリミックスされるのは、こりゃ“アラモの砦”ですね。あと、家康の暗躍が絡んでくるあたりは社会派映画のノリもありますが。とは言え、あの長大で弛緩した『華麗なる一族』あたりの社会派作品とはやっぱり異なり、あくまで緊密な構成の中で展開されるアクションが見どころですね。物語も盛り沢山なら、演出も高密度。そして前作に負けじと、今回もかなり豪快な戦闘シーンが展開されます。忍者稼業からは足を洗い、親子3人仲良く暮らす五右衛門一家、しかしその幸せは長くは続かなかった・・・と言う訳で、息子の敵討ちに燃える五右衛門と、本能寺の変などの史実がうまく絡み合い、スリリングな作品となっております。いや、まあ、相変わらず主演は雷蔵でいいのか、というギモンはあるのですが(キレイ過ぎるんですね。あまり狂気というものが感じられない)。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-08-17 08:40:07) |
【ホットチョコレート】さん [地上波(邦画)] 7点(2010-12-14 20:36:49) |
5.《ネタバレ》 私なんか山村聡っていうとテレビでの「ホームドラマの穏和なお父さん」って印象が強いので、昔の映画で暗い役やってるのを見ると最初は意外な気がしてた。煩悶したり自殺したり、ものごとを悪い方へ悪い方へと考えがちな、知的で暗い人物の役が多く、監督やらせると『蟹工船』だったり。だもんで、光秀=戦国史上一番暗い男=山村とすんなりキャスティングされたんだろう。まだ私はホームドラマのお父さん気分が抜けきれてないもんだから、ちょっと戸惑った。若山富三郎の信長体型もかなり違和感だったし(こっちの方がよっぽど石川五右衛門)。でもそれらは見てるこちらの問題。忍者映画にしては忍びの者が無力すぎないか。本能寺で何をしたかっていうと、トドメは刺したものの、追い詰める手段としては床下で火を焚いてるだけなの。個人的な子の仇なら、光秀を離反させるなんて遠回しな政治力学に加担するより、好きなときに自分で忍んで寝てるとこ刺せばいいじゃないか、そんな簡単に忍び込めるんなら。人に使われることが染みついた下忍根性のフガイなさ、ってテーマに集約されてるわけでもなく、なんか無力感ばかりが募る(本能寺で学んで、次の聚楽第では前向きになったってこと?)。そして左翼監督の悪癖、弾圧されるシーンでの悲壮感への陶酔。なぜ敗北したのか、と建て直しに向けた論理的な検証はなく、弾圧されたこと自体が自分たちが正義である証明だとでも言うように酔ってしまう。弾圧された死者たちは、ただの記念碑になってしまう。これ左翼に限らず、日本において野党的なるものに共通している心情。 【なんのかんの】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-12-06 10:29:28) |
4.話の進行に無理がない分、1作目よりいいと思います。特にクライマックスは、やはり見ごたえあり。ただ、忍者の非情さについてはやや薄くなったかと思います。そのため、人によっては1作目の方を高く評価するかもしれませんね。完全に話がつながっているので、前作から順序立てて見るのがおすすめです。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-08-31 18:07:40) |
3.《ネタバレ》 シリーズ第2作。今回も監督は山本薩夫で前作同様社会派監督らしい目線もあるのだけど、前作の織田信長に加えて今回は徳川家康や豊臣秀吉が登場し、本能寺の変などの歴史上の出来事がわずか93分の間にぎっしりと詰め込まれており、今回のほうが前作よりも娯楽映画としての面白さは上だと思うし、話も前作より面白かった。しかし、少々エピソードを詰め込みすぎな感じがするのはちょっと残念な気もするし、五右衛門が釜茹でにされる直前にエンドマークが出るのもいかにもこの後の3作目につなげようとしている感があってなにかすっきりしないままなのもちょっと不満が残る。それに一部前作と演じる俳優が違う登場人物がいるのもちょっとなあ。でも、さっきも書いたように前作よりは面白いので今回も一応7点。それにしても森蘭丸を演じる山本圭(監督の甥)が若い。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-08-06 13:15:04) |
2.信長、秀吉、家康と歴史ファン、それも戦国時代の話が好きな者にはたまらない人物を描くと共にそこに忍者を入れることで更に興味深い話が前作以上のスケールで描かれていて面白いことは面白いものの、不満もなくはない。ラストが自分にはえっ?て感じの終わり方なのがマイナス!話の面白さは前作以上、俳優陣は皆、好演!でも、あの終り方はちょっと納得出来ない。それにしても相変わらず市川雷蔵は雷蔵らしく他の忍者映画に出てくる忍者よりも泥棒ぽい雰囲気で、そんな市川雷蔵に惚れる。そして、惚れられる女を演じている藤村志保も何とも不思議な影を残すよく解らない女が本当に似合う女優さんだと思う。 【青観】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-11-12 21:08:25) |
1.《ネタバレ》 第2作。本能寺の変や秀吉の光秀討取り、そして石川五右衛門の釜茹で...と歴史上の出来事が沢山出てきて前作よりもずっと面白い。ただ前作同様雷蔵はいまいち目立たない。ラストシーンまであの石川五右衛門だったというのを忘れてたくらい。信長と光秀に工作して本能寺の変を起こさせるなんてのは流石忍者って思ったけど、本能寺で信長が戦ってる中、床下で火を熾してる雷蔵がなんか切なかった。 【バカ王子】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-04-18 21:31:58) |