【TERU】さん [インターネット(字幕)] 0点(2024-06-16 19:59:11) |
《改行表示》140.《ネタバレ》 ~The Happening~出来事。事件。 オープニング、ベンチの女性のセリフからヤバいことが起きてる感、躊躇なく自分の喉に突き立てるかんざし。無言でビルから降ってくる人々…突然起こるギョッとする事件。すぐにニュースになり、まずはテロと判断されるところとか、訳も解らず映画の世界に放り投げられる感が素晴らしい。その後も次々と自殺する人々。立ち止まりと逆歩き。変な言葉の繰り返しの共通項。他人に暴力を振るわず、無言で自死を選ぶ気味悪さ。ミステリーとしても面白いと思う。どんな理由と驚きの結末が待っているのか、期待してたんだけど… エリオット達を乗せてくれた人が「原因は植物だ」ってズバリ。麻薬もトリカブトも植物だし、花粉症の私は植物の怖さは充分に知っているから、植物が犯人説でも良い。でもいろんな説の一つではなく、最初からほぼ、植物と断定しての一本道過ぎるストーリー。対してシャマラン監督の定番『コレコレだと思っていたら、アラ以外、実はソレソレだった』に期待してしまうのもあって、物足りなく感じてしまう。 植物説を採ったのに、車を捨てて徒歩で草原に入っていく謎行動。観てる私は世界の動きが気になるのに、どんどん社会から離れていくエリオットたち。情報収集しない、人の話を聞かない独居老婆のジョーンズ夫人。離れの小屋の会話が筒抜けの部屋とか、これはこれで面白いかもだけど、この映画の後半としてはどうだろう? 命からがら逃げてきたのに、早朝エリオットに何も伝えず、アルマとジェスは呑気に離れの小屋でカエルと遊んでるとか、謎な行動取るし。ゾンビ映画みたいな集団自殺事件と、ミザリーみたいな怖い老婆の話。構想途中の2つの話を、無理やりくっつけて一本の映画にしたような印象を受けた。 最後にエリオット達が生きることを諦めた時、彼らはたまたま助かる事になった。もしかしたら“自ら死を選んだんだから、殺す必要がなくなった”のかもしれない。って思ったけど、3ヶ月後のテレビによると、事件は同時に終焉したらしいから、やっぱエリオット達はたまたま助かったってことか。 その3ヶ月後の、何事もなかったかのような町並み。テレビでもまだ学者の仮説に半信半疑な状況。あのペースだと相当の人数が犠牲になったと思うのに、死者数とか被害状況とか、私ら映画鑑賞者にも教えてくれ。途中まではすごく良かったのにな。 【K&K】さん [DVD(字幕)] 4点(2021-10-15 01:44:23) |
139.《ネタバレ》 導入部分の衝撃だけで最期まで引っ張り、原因は不明のまま観客に解釈は投げられます。そういう作品もありかとは思いますが、個人的にはガックリします。考察に長けてる人には観終わった後にあれこれ考えるのが楽しいかもしれません。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2020-05-11 00:09:59) |
《改行表示》138.《ネタバレ》 突然アメリカのある都市で起こる正体不明の集団自殺。別の作品に収録されていた予告にひかれて、見ちゃいました。 劇中で『植物は化学物質を作り出し、それを放出する』という論が出されます。そこから発展させたエリオットの『人数が多いと攻撃される』という論。ここで『犯人は植物説』が主流となり、回避方法として『少人数での行動』が提案されます。ところが、別行動をとっていた女の子の父親は6人くらいの少人数グループであったにも関わらず、自殺しちゃってます。つまり、エリオットの仮説は早い段階で疑わしいものだとわかります。また、終盤1人で自殺したおばあさん。それを目撃したエリオット。自説の間違いを感じ取ります。 最後まで原因はわからずじまい。物語は突然終わりを迎えます。 巷では『やはり植物犯人説』『負の感情説』『間引き説』などいろんな仮説が飛び交ったようです。 個人的には、この作品を見ると『鼠の集団自殺』を思いだします。現在は否定されていますが、鼠は数が増えすぎると、集団自殺をすることがあると考えられていました。これは食料がなくなり種が絶滅することを防ぐためだそうです。自然界ではえてして、『種の保存』のため『個』が犠牲になることが往々にしてあるみたいです。 私が中学生のころ、『地球の人口は52億』で覚えさせられたものですが、いまや70億を超えています。凄いペースです。 劇中、『微積分、微積分・・・』を繰り返しながら電話先で自殺しちゃう女の子。車中で数学教師が出した『1日目10セント、2日目20セント、3日目40セント、・・・さて、1ヶ月後はいくらくらいになるでしょう。答えは1億ドルを超えます。』という問題。これを人口にあてはめるとどうでしょう。 例えば『種の保存』のためのボーダーライン、人類は70億が限界とします。それを突破したとき、自動的に人類は5000万人の集団自殺により、『種の保存』を行います。このとき『個』は失われます。それは生命には自分の命を守る本能があるため、その本能を一時的にシャットダウンする必要があるためです。 まずは大都市からスタートし、大幅な人員削減を行います。その後、人口の少ない田舎で少しずつ数を減らします。目標数を超えたところで、この減少は終わります。もしかすると最後のおばあさんで、69億5000万人になったのかもしれませんね。 そう考えると劇中『大都市から田舎へと範囲を広げている・・・』のヒントには一応合致します。 また、エピローグの3ヶ月後。この間にも地球の人口は増え続け、再び70億人を突破します。アルマの妊娠。これは人口があれからも増え続けてきたことを示唆しているのでは。そして今度はフランスで目標5000万人の集団自殺がスタートします。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-05-05 05:33:57) |
137.《ネタバレ》 シャマラン版『自殺サークル』といった趣。元ネタと比べれば演出は格調高く、天罰なら何でもありでそれまでだけど、ヘンテコなオチで締めるよりはマシに見えてしまう。この手の"スピリチュアル系自戒映画"は胡散臭い脅しみたいなものでどうも受け付けない。 |
《改行表示》136.《ネタバレ》 設定がおもしろくて、映像的にもおもしろいので、飽きずに最後まで鑑賞できたって点は良かったかな。ただ中身は薄いけど。 これよく見たら91分と短い映画なんだね。むしろ短くて良かった。 最後まで見ても結局なぜ自殺するのかいまいちわからず、植物云々の設定はまあ良いとしても、人によって自殺したりしなかったりして、釈然としなかった。 まさに可もなく不可もない作品。 【ネギ寿司】さん [地上波(吹替)] 5点(2016-03-12 23:45:05) |
《改行表示》135.シャマラン監督全編に渡り意味不明な内容でした、落ちも期待はずれでした。 最後まで期待させて酷い演出ですね。 【SAT】さん [地上波(吹替)] 3点(2015-11-06 21:25:22) |
134.《ネタバレ》 不気味な雰囲気で話に引き込まれ飽きはしなかったが、どうしても話にオチを求めてしまうからか最後スッキリしない。 【miso】さん [地上波(吹替)] 6点(2015-10-18 05:02:46) |
133.「世界の危機に立ち向かう家族」という『サイン』と同じ体裁を取りながら、多くの批評家・観客からは否定された。しかし、「訳の分からないもの」に対する恐怖を描くという技巧において『サイン』をはるかに凌駕しており、工事現場での集団自殺、明るい太陽の日差しに照らされる首吊り死体など、印象的なシーンは枚挙に暇がない。自然災害パニックものとして見ても秀逸である。 【野良猫】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-09-09 19:45:08) |
132.《ネタバレ》 中学時代、英語の授業中に一人の女子生徒が教科書を朗読している途中で突然気絶した。前のめりに倒れ床に頭を強打した。倒れたまま動かない女子を見て周囲は悲鳴を上げたり、泣き出したりする者もいた。先生が出口付近の生徒に保健の先生を呼びにいかせ、倒れた女子生徒の意識を確認する。廊下は騒ぎを聞きつけた他のクラスの生徒でいっぱいだった。そこからさらに悲鳴の連鎖。情報も錯綜し教室は一瞬でパニック状態になった。結局その女子が倒れた原因は貧血で無事だったわけだけど、その場にいた私は倒れた彼女を見て死んだと思った。この映画を見てその時の事を思い出した。その場にいるような感覚、ミニマムな視点に緊張感があった。 【コロチン】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-03-25 17:39:55) |
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131.訳のわからない気持ちの悪さがひたひたと、徐々にコップ一杯まで溜まってくるような。なにしろ不条理が突如としてお日柄の良い一日を襲うんだから、もうこれって天災に近い。植物説とか無理やりねじ込んでたけどシャマラン自身もそんな原因とかには興味無さそう。人知を超えた何か、抗うこと不可能といった諦念などは、シャマラン作品に時々見られる宗教的な雰囲気。描きたいことだけやりっぱなしの感じも大ありなんだけど私はこの説明不足の不条理映画けっこう好き。「なんか負けた」という気持ちになるところが。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-12-14 00:26:02) (良:1票) |
130.《ネタバレ》 どうなるんだろうという惹きつけは良かったのに、いつの間にか見えない脅威がなくなり、何事もなかったかのように平穏な街に戻り幸せに暮らす主人公夫妻。ストーリーは工夫されていておもしろかったのにオチが残念でした。 【くーちゃん】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-03-13 14:25:14) |
《改行表示》129.《ネタバレ》 人々が自殺する様子を淡々ととらえ続ける画面の肌寒さは『自殺サークル』というより『回路』。そして日本の自殺ものが「“もともとあったココロの中の闇”がオモテに出てくるコトによって死んでいく」のに対して、この映画は「もともと死ぬ気はなかったのに、ナニかの“攻撃”によって“自殺させられてしまう”」というテイスト。このあたり、日本のテイストがしっくりくる俺のほうが病んでるンでしょうか(苦笑)。 確かに観客が知りたかったことは何もわからないまま終わってしまうワケですが、映画を見ている間感じ続けるコトになる不安感を楽しむ映画なのだと割り切れば無問題。だけど…もったいなかったのはラスト。あんな「あるある」なラストは蛇足。“妊娠→クネクネ踊り”で終わったほうが絶対シャマランっぽかったのになぁ…。 【幻覚@蛇プニョ】さん [DVD(吹替)] 7点(2013-03-07 05:46:34) |
128.《ネタバレ》 掴みはOK、あの訳のわからなさはなかなか良いアイデアです。でもだんだん風呂敷を広げてくると、出ました、“植物の陰謀”説、このいかれっぷりがシャマラン印なんです。TVのニュース解説では政府の陰謀をマジで論議しているし、もう疲れます。M・ウォールバーグが造花の鉢植えに話しかけるシーンは、もうギャグとしか思えないけどけっこうシリアスに撮っているのには脱力です。訳のわからないものからファミリー(本作の場合は疑似家族ですけど)が逃げ回るというプロットはスピルバーグの『宇宙戦争』を連想させますが、肝心のウォールバーグとZ・デシャネルの夫婦の言動に説得力がなさ過ぎです。 あのラスト、“オチのシャマラン”という金看板は今後おろしますということなんでしょうか。それはちょっと考え違いですよね、シャマランはやっぱ弾けなくちゃいけません。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-01-22 19:57:49) |
《改行表示》127.《ネタバレ》 うお、すげえ 衝撃的な映像でスタートして期待を膨らませるが、なんか説教的な匂いがして嫌な予感が。 どのようにオチをつけるのか、あのシックスセンスのシャマランが!という期待が次第に不安に。 変人のいる家に入ってからは意味不明。 そしてオチをつけない、というあの決着! オチ、考えつかなかったのか、それとも最初からなかったのか・・ 【kosuke】さん [映画館(字幕)] 1点(2012-05-02 00:00:56) |
126.《ネタバレ》 ミツバチの問題は実際にあってニュースにもなったけれど、そういうところから導入が始まったところは強く引き付けられました。けれど、そのこととはほとんど関係が見出せない展開に。植物の力に関しては昔読んだ『聖なる予言』など思い出したりしました。でも、なんともつまらないオチ。シャマランは毎回こんな感じですね。こんな中途半端なことしないで、徹底的に自然界が大変化して人間には完全に絶望的なラストにしてくれた方がまだインパクトあったかと。ほとんどの生物が硫化水素をエネルギー源にしていて、酸素が猛毒だった時代、植物の登場はすんごい天変地異だったわけで「風の谷のナウシカ」原作なみに、人間が存続し続けることが善というようなこだわりから距離を置いた自然界の大異変の話でも良かったのでは? 【だみお】さん [DVD(吹替)] 3点(2012-03-10 18:08:43) |
《改行表示》125.《ネタバレ》 ミステリー気取りのホラー映画というべきか。 正直、ここまで投げっぱなしジャーマンなのは、ハッキリ言うと好きではない。 観てて「うげっ」って感じの映像を見せたいのなら、 映画として金を取らなくても、 ドッキリカメラで充分なんじゃなかろうか。 でも、やっぱり「俺のこのイメージを作品として残したいんだ」的なオナニーのような自己満足タップリなのが痛々しい。 シナリオとして何故、これが起きて、どう解決するか。最低限、それはシナリオを描く上でこれはルールだと個人的には思うし、 「正体不明で有耶無耶なモノであるからこそ、ホラー。」と解釈してあげれるほど優しくはなれないな。 思いつかなかっただけでしょ?オチが。 【バニーボーイ】さん [地上波(吹替)] 0点(2012-03-09 00:07:14) |
124.《ネタバレ》 発想は面白いし、数々の自殺の見せ方も見事でした。物語の中心に夫婦の不仲を配置し、物語が進展するごとにその問題も進展し解決していく構造も悪くないと思います。キャスティングも無駄に派手さを求めておらず、この物語の持つ淡々と進行する恐怖に違和感を感じることはありませんでした。特にゾーイ・デシャネルのいい年なのに幼く見える雰囲気作りは見事と言うしかありません。ただ不満点というかそりゃ映画では無理だろと思う点も多々あります。第一に襲い掛かってくる敵が"風"であること。こういうパニック物は敵が明確でなければイマイチ怖くない。端的に言いますと怪物でも自然現象でも「あれに触れると死んでしまう」感がないと画面に緊張感が生まれませんでしょう。しかしこの映画での敵は目に直接見えない風なのです。私にはイマイチ風に直接恐怖を感じなかった点が大きなマイナスポイントでした。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-01-03 23:56:34) |
《改行表示》123.《ネタバレ》 観終わった後、ざっくりは理解出来ていたつもりですが、こちらのサイトの皆さんのコメで補足出来ました。なるほど、確かに。とても面白い発想ですよね。 ただ、序盤から終盤まで、ヒステリックになる人々、次々死んで行く人々のオンパレードでメリハリが無く、途中で興味が薄れて行った事も確かなので6点となりました。 【夜光華】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-10-30 13:50:25) |
122.《ネタバレ》 高熱や湿疹が出るでも、血が吹き出る訳でもない。ただ壊れて死を選ぶ。理由は分らないが、とにかく此処に居たらダメだ!この“得体の知れなさ”が恐怖の源。分らない事が怖いのです。この観点から『植物毒素説』を捉えてみるのが面白い。極限状態の中で主人公が導き出した仮説には、何の根拠もありません。空想・妄想の域を出ない。でも彼らには「指針」が必要だった。神や仏に縋るのと同じように、自然科学者である主人公は「自然界の理」に救いを求めたのだと思います。彼らが助かったのは、結果的に仮説が正しかったからではなく、自らの意思で行動したからだと感じました。誰かに自分の命を託したりしなかった。友人の娘の存在も大きい。子を守らなくてはいけない使命感は大きな力に変わります。「絶対に死ねない」意思を持った人間は死んでいません。(娘を託した父親は半ば諦めていると言えます。)そういう意味では、主人公たちの最後の決断には少しガッカリしました。愛情は美しいと思うものの、まだまだ諦める段階ではなかったのに。事象のメカニズム(解釈)については、ご指摘のレビュワー様もおられるように、人間の負の感情を察知して植物たちは攻撃を加えていたのだと考えます。恐怖・怒り・焦り・絶望…集団が大きいほど、負の心のエネルギー総量も増す。なお動物たちに影響が無かった事から、毒素は人間特有の“自殺欲”を刺激する仕組みと推測します。幼子には無効。植物にとっての脅威は“負の感情を持った大人“なのだから。構想は素晴らしく、印象的なカットも豊富。悪くないと思います。なかなか考えさせられる映画でした。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-09-16 18:30:13) |