《改行表示》78.《ネタバレ》 映画はエンタメと思っている自分にとって、この映画は冗長で退屈なものでした。 この『ザ・道徳』なスタイルの映画で、主人公のモラルが欠如しちゃっているのはまずいでしょ。 体が弱い。両親が死んでいる。だから悲劇のヒロインのように振舞ってもOK? いやいや。自分をひきとってくれた叔母さん。夏休みに面倒を見てくれる大岩夫妻。田舎で出会う人々。その誰もが親切でフレンドリー。こんな恵まれた環境なかなかないよ?何を勘違いしちゃっているのかな?あなたより不幸な人はたくさんいますよ。 それに最後の種明かしでわかることですが、両親が亡くなったのはもうずいぶん前、アンナが物心つく前じゃないですか。 ・・・・え?そんなにヒネますかね? しかもその後ひきとってくれた祖母、おばさん夫婦、みな愛情を注いでいるのに、こんなにヒネますかね? おばさん夫婦が自治体からお金をもらっているのを知っただけで?今まで育ててもらった恩はなかったことになるの? は?性格悪すぎません? 極めつけは、『太っちょ豚』発言。しかもそれを言われたほうが、『はい、この件はもう終わり。』って手を差し伸べる寛大さ。 なのに、その手をはらいのけるアンナ。 ・・・・・お前は何様じゃ~(゚Д゚)ノ で、そっからマーニーと仲良くなっていくわけですが・・・・マーニーのことは無条件で受け入れるアンナ・・・。 いやいや、ルッキズム至上主義じゃないですか。引くわ~( ̄д ̄) 主人公が嫌いすぎてだめでした。 でもミステリー要素だけは面白い映画でした。 【たきたて】さん [ブルーレイ(邦画)] 4点(2024-06-15 03:22:16) |
《改行表示》77.主人公が厭世的で他のジブリ映画にはあまりいないタイプのキャラクター、ミステリー要素をはらんだ物語も独自色強めで、ジブリを期待して見ると良い意味でも悪い意味でも裏切られる作風。 今回約10年ぶり2度目の視聴だったのだが、真相をすっかり忘れていて新鮮な気持ちで観れた。 しかし裏を返せば、それはこの物語が印象に残り難い地味な物語のせいとも言える、視聴後に「なるほどなあ」と思える答えが用意されていて感慨は味わえるが、心が動くほどの感動は無かった。 また10年後にこの映画を観たとして真相を憶えている自信は無い。 【勾玉】さん [地上波(邦画)] 6点(2024-02-12 05:11:50) (良:1票) |
《改行表示》76.こういう話しは日常性の中で語られなければならない。 それをファンタジー要素を大量にぶち込んでくれたおかげで、怒りが300倍に増大した。 【おら、はじめちゃん】さん [DVD(邦画)] 2点(2023-10-08 05:13:22) |
【TERU】さん [地上波(邦画)] 4点(2023-01-31 20:18:02) |
《改行表示》74.《ネタバレ》 素直に素敵な映画だと思いました、ジブリは宮崎作品だけでなく、こういった小品に観るべき佳作が多いんですよね。 絵画の中から出てきたような美しい映像の中、ゆったりとアンナが成長してゆく過程が描かれる。 最後、マーニーの不幸な人生が明らかになるが、結末がわかって納得、上手い設定になっている。 おばちゃんはすごく優しい人で、アンナがおばさんに対する誤解が解けて良かった。最後にアンナがおばさんを母親と紹介するシーンは素直に嬉しかった。 序盤の「ふとっちょ豚」は流石にあかんと思う(笑) 【とれびやん】さん [地上波(邦画)] 7点(2023-01-14 04:05:04) |
73.《ネタバレ》 なるほどね。とても良く出来ている。大林宣彦の「さびしんぼう」の物語に似ていますが、大林のほうがこの原作を読んでいたのかしら? さらにこのアニメは宮沢賢治も引用して、より普遍的な構造に組み立て直したのでしょう。ついでにいえば、じつは松田聖子も引用されてる感じ(笑)。そこらへんの話は長くなるので自分のブログにでも書きますが、簡単にいえばイマジナリーフレンドとの交流がもたらす成長物語なのですね。基本的には反復されてきたモチーフの組み合わせでしょうけれど、とても綺麗にまとめられているし、作画や音楽の美しさにも不満がありません。8点です。 【まいか】さん [地上波(邦画)] 8点(2023-01-14 00:18:24) |
《改行表示》72.《ネタバレ》 廃墟マニアとしては古びた洋館を見るとここにはどんな人が住んでいたのだろう?とつい想いを巡らせてしまう。そこに金髪の美少女がいたなんてのはもうありがちな王道の設定。華やかなパーティが繰り広げられて幻想的なロマンは広がる。意味深なセリフと思わせぶりな場面が続く。果たしてどんな過去があったのか……なんと金髪の美少女は主人公のおばあちゃんだった。え、そうなの?(汗) PS・太っちょ豚はてっきり主婦だと思っていた。 【イサオマン】さん [地上波(邦画)] 5点(2020-04-04 00:06:13) |
《改行表示》71.レンタル開始当初に観ましたが、おもしろくなかったという印象でしたが、 大分話を忘れており、ちょうど図書館に置いてあったので、ただなら観るかと思い再鑑賞。 やっぱりおもしろくない。 【へまち】さん [DVD(字幕)] 3点(2017-12-17 18:10:30) |
《改行表示》70.《ネタバレ》 前半のマーニーの描かれ方がステキなのだが、全体的に落ち着いたシーンが多い印象の佳作。 内向的人間で、感情を表に出さず自己肯定感が高くない主人公杏奈。この辺の描写は【しってるねこのち】さんがうまく表現しているので割愛。 魔女の宅急便みたいに少女の成長物語かな?と思いきや、秘められた家族愛が主題なのね。 結局現実のマーニーの少女時代は不幸だったわけだけど、それをあえて違う現実に替えたのね。 印象的なのは、温かく迎えてくれるおじさんとおばさんの存在。二人とも凡人ながら自己肯定感が高く、元気をくれる存在で好感が持てる。 「ふとっちょぶた」の母娘とかのエピソードは、なかなかにリアルで現代社会をうまく表現しているのかもしれない。 【mhiro】さん [地上波(邦画)] 7点(2017-07-19 20:11:51) |
69.《ネタバレ》 ジブリだけど、小さい子どもと一緒に笑って見る映画ではないです。ミステリアスな雰囲気に引き込まれるように見ましたが、よく考えるとミステリーというよりホラーかもしれません。納得がいかなかったのは、亡き祖母が遺した孫への愛情の示し方としては、妙に同性愛っぽい点です。自分が死んだせいで、もらわれっ子となった孫の心の闇を見たならば、申し訳なく感じたり、孫を心の闇から救い出そうとする母性を示すのでは。でも、マーニーは「私を忘れないで」とあくまでも自己中。でも結局はマーニーとの出会いで心の闇から救い出されるのでよしとするか。外国のお話を日本を舞台に脚色している不自然さも気になります。でも、見終わったら不思議に落ち着いた気持ちになっていました。でも、結末を知っちゃうと、二度と見ないだろうなと思います。 【チョコレクター】さん [地上波(邦画)] 7点(2017-07-17 21:33:10) |
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《改行表示》68.《ネタバレ》 最後おばあちゃんだと分かったからと言って、それまでの妄想に何ら根拠が与えられる訳ではないので、中年オジサンにはちょっと厳しい内容でした。少女向けのおとぎ話としてなら、及第点くらいではないでしょうか。 それとどなたかも仰っていましたが、12歳になる女の子どおしで、「大好きよ」「大好きよ」って。。。何となく本能的な違和感を感じていたのですが、血縁関係者としてならセーフかな、と一応納得の+1点。 【マー君】さん [DVD(邦画)] 6点(2016-10-02 12:18:57) |
67.作品の雰囲気が、とても良かったです。幻想的で不思議な感じで、なんだか懐かしい感じ。映画館で観ていたら、もっと評価は高かったかも。肝心のストーリーは、淡々と進む感じで盛り上がりには欠ける。でも、世界観が心地よい良い。小さい頃のアンナとマーニーの思い出が、伏線になっていたら、もっと良かったのになぁ(^-^) |
《改行表示》66.《ネタバレ》 泣ける百合友情家族愛ドラマでした。ここまで友情を超えたような表現をジブリでやるとは思わなかったが、百合豚と化した自分にとってはいいシーンでした!そういうのが嫌いな人には・・・・・。 ストーリーには正直目新しさはないけれど、母親の愛がひたすらに溢れるやさしい良い映画でした 【ラスウェル】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2016-03-03 22:45:20) |
65.どこが面白いの?と問われたら答えに困るけど、見終わった後に妙な充実感があった 【miso】さん [地上波(邦画)] 7点(2016-02-14 19:44:14) |
64.《ネタバレ》 「風立ちぬ」と「かぐや姫の物語」のあと、ジブリがもう一度子供のための作品をということで制作された作品。まったく期待してなかったが、そこまで悪くはなく、米林宏昌監督の前作「借りぐらしのアリエッティ」よりは良い感じ。暗く内向的で病弱な主人公やミステリー仕立ての展開などはジブリらしくないが、宮崎駿監督や高畑勲監督の時代とは違うものを目指そうというスタッフの意気込みが感じられ、ジブリとしてもいろいろ模索しているのだろう。しかし、決して万人請けする内容ではなく、本作公開時になぜあまり話題にならなかったのかも分かる気がする。アンナとマーニー二人のヒロインの友情を描いているが、セリフなどから二人の関係が同性愛的に見えてしまうのはジブリというブランド力のある会社の作品としてはちょっとまずいのではないかと思うし、悪役的存在のばあやも中途半端な感じだ。(「借りぐらしのアリエッティ」でも少し思ったことだが、無理にこういう悪役キャラ作らなくても・・・。)後半に登場するメガネっこがいい味を出していて印象的で、彼女の登場後、物語の雰囲気が少し変わったのは良かった。それにしても、本作のあと、ジブリは製作部門の休止を発表し、米林監督も退社した。ジブリは今後どこへ向かうのだろうか?。 【イニシャルK】さん [地上波(邦画)] 6点(2016-02-13 16:26:01) (良:1票) |
63.《ネタバレ》 個人的にはとてもつまらなく感じました。制作がジブリでなければ決して観ることはなかったかと思います。昔のジブリが戻ることはあるのでしょうか。 【いっちぃ】さん [地上波(邦画)] 3点(2016-01-25 00:46:22) |
《改行表示》62.《ネタバレ》 少女アンナは、少女マーニーと友情を深めていく。 だが、幻想の少女である。どうやって会っていたのか。 それは「脳内でだけ」である。 3時間会ってた時間は、実は30秒かもしれない。 その姿、他者から見たらどうなのか。 うつろな目で、立ったままなのか。 独りで笑ったり泣いたりなのか。ブツブツ独り言なのか。 いるよね、そんな人がたまに。 疑問がある。 アンナが両親の名前を知らないことだ。 祖母がマーニーなんて名前なら、なおさら疑問だ。 「実は祖母と孫」の設定、原作には無いらしい。 原作者が知ったら、椅子から転げ落ちそうだ。 改変し過ぎ。 と思ったが、ウィキペディアを読んだら、原作にあるようだ。 改変じゃないんだね、たぶん。 米林監督の映像を監督するチカラに、最初は感心した。 しかし、映画のカタルシスがない。地味なシーンばかりだ。 もし、ジブリの名前がなかったら客は来なかったと思う。 ジブリの映像スタッフがいなければ、観る価値がない。 主人公は内気だ。育ての親に素直になれない。 「知ってる、お金もらってること。なぜ隠してるの?」 そう言えないのは、疑問に思った。 だが、それがリアルなのかも。分からない。 こんな陰気な性格の少女が主人公? ジブリらしくない。 それが嬉しかった。 「やるじゃん、ジブリ」と思った。 だが、失速したと思う。感情の爆発がなかったから。 個人的には、後半に出てきた彩夏ちゃんが楽しかった。 私には、それだけで価値がある映画だ。 論理的にかなり破綻してる映画だが、実は面白かった。 ワインは本当に呑んだのか。そんなわけない。 変な映画だった。 【激辛カレーライス】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-01-13 15:33:47) |
61.《ネタバレ》 すいません、正直に言わせてください。びっくりするくらいつまらなかったです、これ。何が駄目かって、「登場人物がそろいもそろってほとんど魅力がない」、これに尽きる。特に主人公アンナが自己憐憫にまみれた非常にネガティヴな性格で、観客からしてみればはっきり言ってどうでもいいつまらないこと(継母が自分を育てるために行政からお金を貰ってたなんて極めて普通のことじゃないですか!)でウジウジクヨクヨ悩んでいるものだから、観ていてとても苛々させられます。別にいいんですよ、主人公がそんな性格であっても。でもね、物語として多くの人の心を捉えたいのであればそれなりの演出ってものが必要になると自分は思うのです。本作においてその役割を担うのはやはりマーニーでしょう。主人公に魅力がないのであれば、もっとこのキャラクターの個性でもって観客の心を摑むべきだったのに、彼女もまあステレオタイプのいかにもな不思議系お嬢様キャラで魅力なんて欠片もありません。そうかと思えば、主人公アンナが迷い込むことになる夢幻の世界がいかにもジブリアニメらしいファンタジックなものだったかというと、それもない。もしこれが宮崎駿監督や高畑勲監督の作品なら、アニメという表現を最大限活かして、そんな日常の裏側に潜むもう一つの世界をいかにも彼ららしい夢溢れるファンタジーとして描いただろうに、本作の凡庸ぶりは監督の才能の差なのか。それとも旧世代からの脱却を図ろうとして見事に失敗したパターンか。どちらにしろ、最後まで大して面白くもない陰気なお話が延々と続く退屈極まりない作品でありました。ただ、一点、僕の印象に残ったのは、主人公アンナとマーニーとのなんだか百合っぽい怪しい関係性。もっとこの部分を活かして、思春期少女の今にも壊れてしまいそうな危うげな世界をもっとダークにもっと濃密にそして淫靡に描き出していればもっと見られた作品になったかも知れないが、ジブリならそれも無理か。二大巨匠が一線を退いてしまったいま、曲がり角を迎えつつあるスタジオ・ジブリを象徴するような作品でありました。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 4点(2016-01-06 23:46:13) (良:1票) |
60.十数年前に原作を既読。児童文学としてはトップレベルの傑作だった記憶はあるが、なにせ随分昔に読んだきりなので細かい筋は忘れていた。舞台が日本に移されているので、あれっ?と思ったが、観ているうちにストーリーをどんどん思い出してきた。日本的なアレンジを加えつつも、ストーリーはかなり丁寧に原作をなぞっており、内面描写の多い難しい作品を上手くアニメ化できていると思った。主人公とマーニーの関係を明かす謎解きみたいなのも確か原作には無かったと思うが、アニメらしく分かりやすくなって、良い改変だと思った。但し、内面描写が肝の作品なのに、そこの部分がちょっと物足りない感じは残った。[訂正]原作には謎解きが無かったと書いてしまいましたが、記憶違いでした。失礼しました。 【すらりん】さん [地上波(邦画)] 7点(2016-01-03 15:10:59) (良:1票) |
《改行表示》59.《ネタバレ》 内向的で自己嫌悪の強いローティーンのあまり可愛くない主人公の女の子には好感が持てました。 自分に通ずる所が少なからずあったからだと思います。 彼女がどの様に、また、どの程度変わっていくのかという話なのは明白なのでその辺りに注目しながら観ていました。 杏奈の自己嫌悪による孤独、孤独を受け入れる事での対人否定、それによる苦悩等は痛みとして伝わってくる程の描写だったと思います。 マーニーが出てくる世界と現実の世界のあやふやな境界の表現などは良かったと思いますし、マーニーと会っているうちに少しずつですが杏奈に表情が戻り、他人と自然に言葉が交わせるようになっていく行程は丁寧に描かれていたと思います。 しかし、置いて行かれる事にトラウマとも言える程の拒絶感を持っている杏奈がサイロでマーニーに置いて行かれた事を何故許す事が出来たかという心理的描写や論理的理由が無かったように思えます。 『ふとっちょブタ』と罵られた相手が手打ちにすると言ってきた提案を許す事が出来なかった彼女が、それとは比にならないくらいの事柄と大事な相手に対して許したのなら『ふとっちょブタ』事件からのそれに見合った大きな成長がなくてはいけないと思いますが、そのような大きな成長過程は描かれていない為に、杏奈と作品自体にかなり重要なターニングポイントとなるこのシーンに全く説得力を感じる事が出来なくなってしまっています。 この辺りから不安定な10代の主人公を繊細な描写で描いていた前半の良い雰囲気は姿を隠して杏奈とマーニーのドラマティックな関係を紐解く事に軸足が移ってしまいます。 また、肉親関係にした為に2人が出会う事に運命的な必然性が生まれて遅かれ早かれ、なるようにしてなったという予定調和的な話になってしまい、物語としての不確定要素による緊張感が薄れて、閉じた世界の他人の家(ひとんち)の話になり最終的には客観視で捉えてしまう割合が大きい作品になってしまった印象で私としては残念でした。 個人的には杏奈とマーニーは似たような境遇を違う立場で経験した他人の方が良かったと思います。 【しってるねこのち】さん [地上波(邦画)] 7点(2015-12-29 21:26:59) (良:2票) |