1.《ネタバレ》 ノワール的ムードの冒頭シャワーシーンや、篠原涼子と佐藤浩市が静かな炎に照らされる夜の隠れ家のシーンがいい。
黒ずくめ篠原涼子の黒髪がアクションごとにスローで官能的になびくのもいい。
敵か、味方か。信用ならない人間関係がサスペンスを孕むが、
中盤の拉致、脅迫、逃走という危機脱出の一つの山場にはもっと知略が欲しい。
これでは敵側の詰めが甘すぎて間抜けに見えるばかりだ。
今どきの映画なら、逃走劇の中でもっと市中の監視カメラも強調されるべきだろう。
クライマックスの舞台をビル高層階に設定し、階段やエレベーターでの追いつ追われつのアクションにしたのは面白い。