ゼロ・グラビティのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。11ページ目

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ゼロ・グラビティ

[ゼログラビティ]
Gravity
2013年上映時間:91分
平均点:7.64 / 10(Review 251人) (点数分布表示)
公開開始日(2013-12-13)
ドラマサスペンスSF3D映画
新規登録(2013-10-21)【8bit】さん
タイトル情報更新(2024-03-16)【イニシャルK】さん
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監督アルフォンソ・キュアロン
キャストサンドラ・ブロック(女優)ライアン・ストーン
ジョージ・クルーニー(男優)マット・コワルスキー
エド・ハリスミッション・コントロール
深見梨加ライアン・ストーン(日本語吹き替え版)
小山力也マット・コワルスキー(日本語吹き替え版)
岩崎ひろしミッション・コントロール(日本語吹き替え版)
脚本アルフォンソ・キュアロン
ホナス・キュアロン
ジョージ・クルーニー(スクリプト・コラボレーター)(ノンクレジット)
音楽スティーヴン・プライス〔音楽〕
撮影エマニュエル・ルベツキ
製作アルフォンソ・キュアロン
デヴィッド・ハイマン
ワーナー・ブラザース
製作総指揮スティーヴン・ジョーンズ[製作]
配給ワーナー・ブラザース
特撮フレームストアCFC(視覚効果)
美術アンディ・ニコルソン〔美術〕(プロダクション・デザイン)
衣装ジェイニー・ティーマイム
編集アルフォンソ・キュアロン
マーク・サンガー〔編集・視覚効果〕
録音スキップ・リーヴセイ
その他ジェームズ・キャメロン(感謝を捧ぐ)
ギレルモ・デル・トロ(感謝を捧ぐ)
デヴィッド・フィンチャー(感謝を捧ぐ)
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(感謝を捧ぐ)
ロバート・リチャードソン〔撮影〕(感謝を捧ぐ)
あらすじ
医療技師のライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)と宇宙飛行士のマット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)は、スペースシャトル「エクスプローラー」船外にてミッションを遂行していた。突如、膨大な量の宇宙ゴミが高速で接近し、スペースシャトルが大破するという想定外の事故が発生、二人は一本のロープで繋がれたまま、漆黒の無重力空間へと放り出されてしまう。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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51.《ネタバレ》 宇宙空間の等速直線運動はまるで“運命”の暗示。己が意思とは関係なく、無慈悲に、ひたすら、流されていく。娘を失った主人公の人生も、おそらく同じだったのでしょう。そんな彼女が必死に生きようと足掻く姿は実に感動的でした。大気圏突入の際の彼女の言葉が印象的です。「誰も悪くない」一生懸命やった結果が成功だろうと失敗だろうと、それはもう仕方のない事。それこそ運命です。しかし、諦めて受け入れる結末と、努力して手に入れる結末とでは、同じ結果でも値打ちが違います。邦題には内容を分かり易くする為に“ゼロ”が付いていますが、原題は単に“GRAVITY”です。そう本作は重力の意味を問う映画でした。ラストシーン。覚束ない足で大地を踏みしめる主人公。彼女は重力に“囚われている”とも言えますし、“守られている”とも言えます。同じものでも、捉え方次第で、その姿を変えるのです。オーソドックスなソリッド・シチュエーション、パニック映画の体裁ですが、多くの示唆が含まれている良作だったと思います。映像技術の評価は二の次で。ただ、もし続編が出来て『キャスト・アウェイ』みたいな話だったら、大笑いしますが。
目隠シストさん [映画館(吹替)] 8点(2013-12-24 18:34:44)(良:2票)
50.映像の臨場感が凄すぎる!映画を観ながらどうやって撮影してるんだ?と気になるほどに縦横無尽にぐるぐる動き回るカメラと役者。まさに新感覚の映像体験。
特筆すべきは不必要で過剰な恋愛エピソードや人間ドラマを加えてない点。大衆に媚びようとしないそのシンプルさに監督の心意気を感じる。力の入れどころをよくわかっている映画だと思う。間違いなく傑作。宇宙こええ~!
ばかぽんさん [映画館(字幕)] 9点(2013-12-24 18:28:44)(良:1票)
49.2001年宇宙の旅以上のリアリティを期待して鑑賞。いきなりCGに見えるよくできたCGが出て来てがっかり。
ですが無重力の描写はかなりの説得力で、長回しによる没入感との組み合わせは効果抜群でした。自分に向かって物が飛んでくればCGに見えてもかなりの迫力を感じました。
しかし、パニック映画のような作りは正直残念。忙しなく襲いかかる生命の危機、仰々しく頻繁に響く効果音、よくしゃべる人物がリアリティを阻害してると感じました。技術がリアリティを追求し新たな境地に達しているのに対し、とにかく退屈させまいと間を嫌う従来のパニック映画を見てるような既視感もありました。
これが大衆のニーズなのでしょう。
個人的には、効果音や音楽無し、セリフを極力排除、無意味な死体脅かし無しで見てみたかった。
エウロパさん [映画館(字幕)] 8点(2013-12-24 12:36:50)
48.《ネタバレ》 宇宙酔いってこんな感じなんですかねぇ?IMAX3Dで観ましたが、館内そのものが「三次元的に動いている、遊離している」と感じたほど。無重力感満点。んで、上映終了後数分間、静かな感動と共に、三半規管をヤられたって意味でもライアンのようには立ち上がれませんでした(苦笑)言いかえれば宇宙体験的な没入感が相当に高いということでしょう。無音とBGMが織りなす効果演出も◎。
シンプルでストレートな再生(誕生)の物語、と思います。それゆえパワフル。でも静謐。考えてみるとライアンって、娘さんを自然重力(転んで石に・・・)による事故で奪われてるんですよね。絶望から無重力世界への忌避というのがホンとしてうまく必然化されている。しかし余りにも冷酷で無慈悲な現実(物理法則は宇宙でも変わらず)と、マットの「人間性」に触れたことで困難を極めながらもそれらを乗り越え、最終的に重力という事象をも受け入れて再び地に立ち上がり歩き出すことができた(んじゃないかな)。『2001年~』や『アポロ13』『惑星ソラリス』を彷彿とさせますが、似て非なるモチーフ、アプローチです。
ただですね、映像体験価値ありの、マイルストーン感ある作品ですが、家庭用メディアのサイズになったらどうなのだろうかと。知的興奮はあってもさほど面白くはないというか、自身の嗜好には合わなかったというのが正直なところ。そもそも本作、厳密にはSFではないと思います。科学空想というより豪勢なシミュレーション。乗り物酔いしやすい人は要注意、酔い止め飲んで挑んでください。う~ん・・・ G r a v i t y   ■個人的お気に入り度:【6/10点】
愚見さん [映画館(字幕)] 8点(2013-12-23 14:44:30)(良:1票)
47.《ネタバレ》 IMAX3Dにて鑑賞。見たのは先週なのですが、どうしても感想がまとまらず、レビューの投稿に1週間かかりました。なんせ、「物凄く面白かった!」以外の感想がまったく頭に浮かばなかったのですから。。。
アルフォンソ・キュアロンは、ここ10年で私がもっとも衝撃を受けた大傑作『トゥモロー・ワールド(邦題がクソ過ぎ)』を撮った監督。フィクションの現場に観客を放り込むということに徹底してこだわる人で、『トゥモロー・ワールド』においても、主人公が見聞きするもののみで映画を構成していました。本作はそのコンセプトをより先鋭化したものであり、余計な説明というものが一切排除されています。早々に地上管制官が劇中から姿を消し、生存方法の説明が終われば相棒・ジョージ・クルーニーも退場し、以降は主人公たった一人の戦いが延々と描かれます。主人公には、娘を失って生きる意欲を失っていたという背景が設けられているものの、それすら過大に扱われていません。ただ生きようとする者の執念を、圧倒的な技術力と演出力で描いただけの映画。そりゃ、「面白かった!」以外の感想は浮かびませんよね。。。
本作のビジュアルは驚異のレベルに達しています。従来のSF映画が時代遅れに感じる程であり、本作のスタッフは映画を新しい局面へと進化させたと言えます。また、観客に宇宙遊泳の感覚を味わわせるという点で、本作は史上最高のライドムービーとしても評価できます。本作については映画館での鑑賞が必須であり、家庭での視聴は論外。本サイトにおいても、映画館での上映終了後のレビュー投稿は禁止して欲しいと感じる程です(DVDがリリースされた際には、作品の本質を味わえなかった人たちによって、「思った程ではなかった」という否定的なレビューが続出するであろうことが容易に予想できます)。。。
蛇足ですが、本作を見ていると、ハリウッドにとって中国は大事なお客さんなんだなということがよく分かります。2007年に人工衛星の破壊実験をしたのは中国だったのですが、本作ではロシアが犯人にされており、一方、中国の宇宙船が主人公の命を救う救命艇の役割を担っています。すべてが完璧で禁欲的な映画だっただけに、こうしたマーケットへの配慮が、作品の完成度を多少なりとも毀損しているように感じられて残念でした。
ザ・チャンバラさん [映画館(字幕)] 9点(2013-12-23 02:56:55)(良:3票)
46.REAL 3D方式で観賞。3D映画の楽しさをアバターで開眼させられ、気軽に楽しめればと55inchブラビアにしてみたが、没入感は全く映画館にはかなわない。本作品の無重量空間の描写には科学的な破綻がなく、宇宙ステーション内の人物の動きをどうやって撮影、合成したのか、感心しきりでした。技術点に6点です。ストーリーは凡庸でも、宇宙遊泳の気分は十分楽しめた。
アステカさん [映画館(吹替)] 6点(2013-12-23 01:31:03)
45.《ネタバレ》 3Dでの視聴。すごい迫力でした。
宇宙での事故の恐怖感半端ないですね。
しかしあそこまで連続でアクシデントに巻き込まれて不幸な女も映画史上まれではないでしょうかw怒涛のように押し寄せるトラブルの連続ですごい密度でした。
面白かったです。
Dry-manさん [映画館(吹替)] 9点(2013-12-23 00:41:02)
44.《ネタバレ》 IMAX3Dで視聴。
投稿時点では平均9点に迫る評価をされている本作に
低めの評価をするのはちょっと勇気がいりますが
正直に感じたままの点数です。

ストーリーはごく単純だし
とってつけたようなエピソードで登場人物に感情移入できるわけでもないし
「3Dがとんでもねぇことになってる!」みたいなこともなし。
浮遊物がすっとんでくると思わずよけちゃうよね!なんてのは
20年前のTDLのスターツアーズだってそうだったから普通きわまりない。
特別浮遊感が半端ないとかっていうこともない。
胎児を連想させるようなシーンなどもあるけれど
それが本作の深みとして重要な役割を果たしているかというと疑問。
いろんなトラブルがなんとなくうまくいっちゃうんだねぇっていう
ご都合主義感もある。

IMAX3Dで見ることを前提として
「それなりソリッドシチュエーションパニック映画」ぐらいで、
これがテレビで視聴となったら
「なんだこれ?」ぐらいの出来になってしまうんじゃないでしょうか。

90分間飽きさせず、宇宙空間とはどれほど心細いか
(逆に言えば重力のある地球にいられるってだけでどれほどすばらしいことか)
はある程度伝わってくるところは評価できると思いました。

ちなみに一緒に観にいった連れは「がんばって(高めにつけて)6点」といっていました。
つんつんさん [映画館(字幕)] 4点(2013-12-22 21:52:23)(良:7票)
43.《ネタバレ》 本日、映画館で鑑賞致しました。ストーリー的には特筆するものはありませんが、これは高得点をつけざるを得ない作品であります。これほどまでに、宇宙をリアルに描いた作品はなかったのではないでしょうか。それはまさに「体感」する映画。観客が宇宙飛行士とアイデンティフィケーションし、恐ろしい危機を共有する映画。宇宙とは、圧倒的な美しさと、圧倒的な孤独と死が共存する場所。私は鑑賞中、本編の前に流れる無味乾燥なアメコミ映画の予告編集を思いだしておりました。この作品はそんな映画たちに、「これがリアリズムの凄さじゃ。どんなもんじゃーい!」と高らかに宣言しているようにも感じました。昨今、重力を無視していろんなものが飛び上がる映画ばかりですが、自然法則に忠実に描きリアルな怖さを伝えるのもまた映画の醍醐味なのであります。勿論、全てがリアルというわけではなく、例えば宇宙服は見た目が格好よくなるようにウエストを絞っていたり、宇宙船の窓を実際よりも増やしたりしてはいるようですが、無重力に関する描写は徹底して正確さを追求しているようです。身体が回転し、上も下もわからない制御不能の怖さ、なんとかして宇宙船のどこかに捕まらなきゃ、そのまま飛ばされて死んでしまう、という危機一髪の怖さ、酸素がどんどんなくなっていく、というギリギリの怖さ、宇宙空間には何もないのに、そこは「恐怖」で満たされている、、、。そして「音」にも注目です。自分の呼吸と、それから心臓の音。そして無線の音。これがまた孤立感の表現を巧く出してるし、そこに付随される音楽は見事なまでに情動的。この作品をテレビのちっこい画面で見ても、本作の一番の魅力である「臨場感」は全く伝わらないでしょう。映画館で見て、本当に良かった。
あろえりーなさん [映画館(字幕)] 9点(2013-12-22 14:57:58)(良:1票)
42.《ネタバレ》 序盤のスペースデブリで吹き飛ばされたライアンが点になっていくシーンは宇宙の広さに対する恐怖を感じました。知ってはいるのに改めて宇宙ってでかいなあ…と認識させられたシーンと思います。
ツッコミ所が多々あったとしても、この映画が与えてくれる宇宙の体験は素晴らしいものでした。映画館で3Dで見るべき映画です。
たとえ映画館が嫌いだったとしても、映画が始まった後に入場する人が前を横切る行為が嫌いだとしても、ポップコーンを食べる音とかが気になる人でも映画館で見るべきだと思います。
でもやっぱ映画始まってから入場して前横切られると嫌だよなあ・・・
ストライダーさん [映画館(字幕)] 10点(2013-12-22 01:13:39)(笑:1票)
41.《ネタバレ》 日本人でも簡単に理解できる“Gravity”の意味。
確かに一見邦題の悪さもありますが、逆に隠し続けてきてラストで原題を理解させるということが出来ていたなら悪くはなかったんじゃないかなと思います。(最初にも出ていますが)

内容は皆さんが語っている通り言わずもがなですが、1点だけ。
例のクルーニーが乗り込んでくるシーンの無音さは、映画館でこんなに静かになるのは初めてでこれっきりなのではないでしょうか。ベルトも完全に垂れ下がっていたし細かいところまで見事です。
Sniperさん [映画館(字幕)] 10点(2013-12-22 00:50:09)
40.《ネタバレ》 当方、どちらかというと3Dは苦手で、選択できる場合には可能な限り2Dを観てきましたが、この映画は3Dで観てよかった!アルフォンソ・キュアロンこだわりの凝りに凝ったカメラワークに立体映像が加わって、とてつもない臨場感です。
映画としては、「CUBE」と同じような一つのアイデアだけを軸にして突っ走る内容で、基本は単純なパニック・アクションと思います。尺も短く、ストーリーに幾分物足りないところがあるのですが、そこは主人公ライアンの過去のエピソードを上手く織り込むことでカバーできています。
観る前は「主演ジョージ・クルーニーはよいとして、サンドラ・ブロックはイメージに合わないなあ・・・」などと思っていたところ、前者の極めて早い退場と再登場に驚き、後者の堂々たる主演ぶりは、さらに大きな驚きでした。
Northwoodさん [映画館(字幕)] 8点(2013-12-21 22:23:53)
39.《ネタバレ》 とうとう、ハリウッドもその潤沢な製作費を使い。限られたスタッフ、俳優、機材をシャトルをチャーターして宇宙空間で作品を撮るなんて!!それも、ロシア、USA、中国政府の協力のもとこの、素晴らしい映画を作り上げたのですね。

えっ!  地上で! 撮ったの!......宇宙へ行って無いの!.......

ちょっと、芝居じみましたかね。

それくらい衝撃的なオープニングでした。まぎれもなくそこは宇宙空間!アポロが送ってきた、シャトルから撮ったそのものでした。映画ですからストーリーはあります。でも、そんなのどうでもいいじゃないですか!これほど現実感いっぱいなスペース物がいままでにあったでしょうか!キャストは2人。それも後半はサンドラ1人だけ、この限りなく少ないキャストがおりなす生への探求、地球への愛、宇宙空間の限りない闇の恐怖。91分息つく暇もなく展開するドラマ!久々に手に汗握り、91分じっと画面を注視させられました。ほんの1瞬ほっとさせられたのは、ソユーズがエンジンがかからずライアン博士がもう観念して死をまつことを決意させられた時、突然現れる消えたはずのマット博士!そして、重要なヒントになる指示をして、操縦席に有るウォッカを美味しそうに飲む。

ああ! 良かったー!と安堵の気持ちが流れ、映画館全体にホッとした空気が流れます。それもつかの間全てまぼろしとわかりますが、仲間の気持、地球への限りない愛がライアン博士の気持ちをもう一度奮い立たせます。そして感動の地球帰還。どんなに自分の体の重さを感じることが嬉しかったことか。土を掴み、匂いを感じ、風に顔を撫でられ地球の愛を体全体で確認しているかのようでした。見てる我々も足元に地面を感じてしまう瞬間です。とにかく映像芸術もここまできたかとアバターやライフオブパイ以上の感動を楽しみました。絶対に3Dそしてアイマックスでの鑑賞をお奨めします。

これほど、メーキングを見たくない映画はないんでしょうね!!

としべいさん [映画館(字幕)] 10点(2013-12-21 20:49:49)(良:1票)
38.《ネタバレ》 手に汗握る、久々に映画の醍醐味を感じさせる作品(劇場で観てこそな逸品)。

初めてジェットコースターに乗った時のハラハラドキドキ感に似て、ラストのサンドラ・ブロック嬢が大地を踏みしめるシーンは、度合いは違えどジェットコースターを降りて生きてて良かった~という思いとダブる・・・か?

そして消火器が火を消す為なだけじゃないなんて何とも宇宙の神秘?で(この映画を観たからには、宇宙にひとつだけ持っていけるなら何を?と問われたら、迷わず消火器と答える)、この歳になっても知らない事が多いもんだと、この年の瀬に感じつつ良き新年を迎えられそうです。
ぐうたらパパさん [映画館(字幕)] 8点(2013-12-21 17:38:51)(笑:1票)
37.《ネタバレ》 ついに進退窮まった最後の局面において、主人公は「これは誰のせいでもない」と達観する。
それはすべてをやり尽くした上での諦めの境地のようにも見えるが、やはり、彼女がようやく辿り着いた“生きる”ということに対しての強い覚悟の表れだったと思える。

子を亡くし人生に打ちひしがれた主人公は、自分に与えられた仕事にひたすらに没頭し、その結果気がつくと「宇宙空間」に居たのだと思う。
それは彼女にとっては逃避に近い行動だったのだろう。

そこに訪れた文字通りに絶体絶命の危機。

無重力の怖さ、無音の怖さ、無酸素の怖さ、どこまでも広がる「無限」の怖さ、宇宙空間の虚無的なリアリティとそれに伴う絶対的な恐怖を描き抜いたこの映画は、一人の人間の弱さと脆さ、そして「生」に対しての神々しいまでの「執着」を導き出していく。

「宇宙」というものに少しでも興味を持った人ならば誰しも、あの「空間」に放り出されることを想像し、その恐怖に総毛立ったことがあるはず。
この映画の発端は、まさにその誰しもが覚えた恐怖感であり、紡ぎ出されるストーリーも極めてシンプルだと言える。
しかし、シンプルだからこそ、その徹底された無重力世界の描き込みの総てにおいて驚嘆せずにはいられなかった。

登場するキャラクターはほぼ2人きり。しかも映画の大部分は、サンドラ・ブロックによる“孤独感”のみで描かれる。
余計な人物描写や回想なんて完全に排して、今その瞬間の「現実」と、それにさらされた主人公の等身大の姿のみで描き切ったこの91分の映画の潔さが素晴らしい。

「結末」は誰しも容易に想像できる。
それでも、繰り広げられるスペクタクルの一つ一つに例外なく息を呑み、終始主人公と同様に息苦しさすら覚え続けた。
そして無重力下で球体化する彼女の涙を見て、こちらも涙がこぼれた。

果てに、彼女は地上に降り立ち、地球の地面に屈服する。
紛れもない重力に喜びを感じ思わず笑みを浮かべる。
赤土を握りしめ、彼女は再び立ち上がる。
映画全編に渡るあらゆる比喩は、彼女が「再誕」したことを如実に表現している。

凄い。本当に凄い映画だ。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 10点(2013-12-21 00:40:40)(良:6票)
36.仲間も家族も重力さえも失う恐怖と、それを打ち破る生への躍動感。映像も音響も全てが素晴らしかった。年の瀬にとんでもない作品を見せてくれました。天晴れです。しかしどうして邦題にわざわざ「ゼロ」と付けたのでしょう。
Kの紅茶さん [映画館(字幕)] 8点(2013-12-20 19:49:55)(良:1票)
35.ストリーは地球に帰還するのみ、リアル3D映像と音響を映画館で楽しむ作品です。
SATさん [映画館(吹替)] 9点(2013-12-20 14:52:22)(良:1票)
34.一言、素晴らかった。特にラストシーンは印象的でした。
シネマブルクさん [映画館(字幕)] 9点(2013-12-20 14:51:24)(良:1票)
33.《ネタバレ》 「慣性の法則」に支配された空間描写が圧巻でした。凄いです。人類って、かなり無理して宇宙空間に挑んでいることが良く分かりました。
「重力」とは星の中心に向かって落ちてゆく力。地面があればそこで落下は止りますが、同時に自分の足で立たないと何処へも行けません。奇跡的に拾った「命の重さ」の意義をシンプルに訴えるラストカットが素敵でした。
地元での3D上映は吹替え限定のため、泣く泣く2Dで鑑賞。
アンドレ・タカシさん [映画館(字幕)] 8点(2013-12-19 03:56:06)(良:3票)
32.《ネタバレ》 さすが無重力をタイトルにすえるだけあって、3Dによる宇宙遊泳のリアリティはハンパじゃない。「アポロ13」のファンとしては、細々な設定では「ん?」と首をひねりたくなることも多かったのだが、ありとあらゆる点を徹底的にリアリティに描く必要はない作品なのだと途中で気がついた。特にラスト。ポッドが海に落ちて飛行士が1人で這い出し、陸地にたどりつくなど考えられない。あのラストでこの作品は、臨死体験して命が生還する、輪廻の叙事詩のようなものだったのではと感じた。no_the_warさんの書かれているとおり、「出産」をイメージして描かれている作品だと考えれば、数々の事故でヒロインが感じる苦痛や苦悩は、陣痛に苦しむ胎児、ヒロインの呼吸は、出産時の産婦があえぐ呼吸と思えなくもない。映画「ガタカ」の或るレビュワーが、主人公自身を卵子に向かって泳ぐ精子ととらえていて、その鑑賞力に感動したことがあるが、この作品も同じようなニュアンスを感じる。
またこの作品は伏線も何点か張られていて、そのうちの1つ、火災が発生して消火器が登場するが、これを噴射素材として利用するアイデアにはびっくりした。まるで「ダイ・ハード」のノリ! それにしても「ザ・インターネット」といい、サンドラはよくよく消火器に助けられる女優さんだ(笑)。
tonyさん [映画館(字幕)] 10点(2013-12-18 23:48:02)(良:2票)
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【点数情報】

Review人数 251人
平均点数 7.64点
000.00%
100.00%
200.00%
341.59%
462.39%
5249.56%
63212.75%
73513.94%
86023.90%
95622.31%
103413.55%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.51点 Review27人
2 ストーリー評価 6.38点 Review31人
3 鑑賞後の後味 7.63点 Review33人
4 音楽評価 7.34点 Review29人
5 感泣評価 6.08点 Review25人
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【アカデミー賞 情報】

2013年 86回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演女優賞サンドラ・ブロック候補(ノミネート) 
監督賞アルフォンソ・キュアロン受賞 
撮影賞エマニュエル・ルベツキ受賞 
作曲賞(ドラマ)スティーヴン・プライス〔音楽〕受賞 
視覚効果賞 受賞 
音響効果賞 受賞 
音響賞スキップ・リーヴセイ受賞(音響調整賞)
美術賞アンディ・ニコルソン〔美術〕候補(ノミネート) 
編集賞アルフォンソ・キュアロン受賞 
編集賞マーク・サンガー〔編集・視覚効果〕受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2013年 71回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ドラマ部門)サンドラ・ブロック候補(ノミネート) 
監督賞アルフォンソ・キュアロン受賞 
作曲賞スティーヴン・プライス〔音楽〕候補(ノミネート) 

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