26.《ネタバレ》 劇場で観て本気で怖かった作品。 なんせいつも住んでいる場所が水没するのだ。もう普段の生活に戻れないかもしれないという考えが全く作中にないのもさらに怖い。これがエメリッヒ監督のディサスタームービーだったら住まいはぐちゃぐちゃ、主役級の登場人物の何人かは死んでいるはずだ。 また途中で出てくる赤ちゃんを連れた夫婦はパンフレットに「大正時代の人」と載っているそうである。死者があたりまえのように登場人物と会話しているのだ。 さらには、船の墓場、灯台からリサにメッセージを送った相手はわからずじまい、ポニョが怖がるトンネルも意味深と不安を煽る要素がフルスロットル。ここまでくるとあのポニョポニョ言ってる主題歌も狂気に満ちたものに感じられた。個人的にはホラー超大作です。 【ヒナタカ】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-08-24 18:28:32) |
25.ターゲットが子供だからか、過去の作品に比べ、単純におもしろいと思えなかった。一つ一つの映像描写はさすがと思わせるものがあったが、どうしてもストーリーに引き込まれない。宮崎作品で観終わった後に首をひねってしまったのは久々。期待が大きかっただけに残念。 【ばかぽん】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-02-06 06:02:49) |
24.《ネタバレ》 崖の上のポニョよりも、崖の上の一戸建てのほうが気になったのは私が現在マンションを購入しようと考えているからなのかもしれません。自然フェチの家族がザバイバル生活を楽しんでいるだけなのか、それともよほど坪単価が激安だったのでおもわず衝動買いしてしまったのか、いずれにせよ、あんな所に住む家族は、物好きを通り越してクレイジーです。海辺なのに空の色は常に薄暗く、リサの狂気じみた運転は、ほんの一瞬、カリオストロにおけるルパンの無謀運転を思い出して愉しくてわくわくしてくる。でもそんなことを言ったら、また道徳に厳しい立派なご両親のお怒りを買うだろうか?それもまた痛快だ。ふふふ・・。リサのドライブシーンは間違いなく血沸き肉踊る。モラル違反承知であえて言わせていただくなら、リサ、ブラボー!母親は偉大です。1つ気になる点がある。リサとポニョママらの存在感に対し、父親たちの影が薄い。子から嫌われるポニョパパと家庭に存在しない宗介パパは、宮崎監督自身の姿に間違いない。監督の息子が隠喩を用いて、父親殺しの物語を作ったことからも分かるように、宮崎氏の息子に対する暗澹たる思いが、作品の中で鈍い鉛色の空色となって表現されている。私は子供にとって父親は必要ないとずっと言い続けてきました。母親さえいればいいのです。ラストシーンの「あの世」は、母親と老人たちが全員死んだと解釈します。現実の厳しさを教えられました。でもアニメを通して勉強させないでください。成長するときは勝手に頑張りますからどうぞご心配なく。説教が聞きたいときは、近くのお寺に駆け込みますからそれも結構です。いぜんわたしは、「宮崎アニメは立派だから観なくてはいけませんよ」といって、ムリヤリ嫌がる子供の腕を引っ張って、映画館へ連れて行こうとする母親の姿が社会問題を引き起こすと予想したことがあります。しかし監督も同じ危機意識を持っていたようです。本作品をひとことで評するならば、原点回帰です。子供のアニメが戻ってきました。足りないものは「冒険」だけです。もしかすると宮崎アニメは復活するかもしれない。監督は一番大切なことに気がついた。次回作に期待します。私に言えることは1つしかない。とりあえず長生きしてください。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-08-11 22:08:08) |
23.リサカーの走破力に感心しました。 物語としては面白かったのかどうかよくわからないけど、映像を見てるだけで幸せな気分になれる作品でした。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-08-01 10:44:08) |
【ホットチョコレート】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-07-20 21:18:10) |
21.《ネタバレ》 楽しかったです。そう難しい事言わなくても、何度も観たい映画ってあるじゃないですか?今回は「未来少年コナン」に出てくるような場面をアニメとして掘り下げたような感じを受けました。この監督の映画とリアルタイムで鑑賞できるってことはラッキーだと思いますよ!思えば、小さい頃、原作に忠実に創られた日本製のアニメ「人魚姫」を観て、「現実」の残酷さをメッセージとして受け取ったしまった自分は、今の5歳児が羨ましい!この宮崎版「人魚姫」を観て、素敵な大人が増えることを期待します。ただ、映画としては、後半ちょっとだれた感もあったかな? 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-07-02 19:43:27) |
20.最近の宮崎監督らしい、実に曖昧なストーリー。 今回は5歳の子供目線で話が進むので、いい大人が見るとバカバカしい場面が多々ある。 今回のキャラ「ポニョ」はトトロのメイちゃんをさらにハイテンションにさせてような超絶キャラ。そのありえない存在は凡人には考えつかない。宮崎節炸裂ですな。 そのため理解できない人が見ると失笑するだけのアホアホ映画。でもそこがさすがの宮崎アニメなんだな。何度も見たくなるスルメ作品。 【テツコ】さん [映画館(吹替)] 7点(2008-12-28 12:06:08) |
19.家族連れも少なくなった大騒ぎが去った後でようやく鑑賞しました。 5歳の子供が喜ぶ映画が何故100億円もヒットするのか、甚だ疑問です。 5歳の子供が喜べば,それでいいのにと思います。 今の自分が「空飛ぶ幽霊船」や「長靴をはいた猫」が面白かったように。 大人が監督の他の作品と比較して,とやかく好みを言う作品でもないと思います。 この作品に接した今の5歳の子は本当に贅沢だと思います。 【どっぐす】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-11-29 00:39:56) |
18.監督自ら子供向けに作ったというだけあって3歳の息子は食い入るように見ていました。大人としてもそれなりに楽しめる内容です。 【おさむ】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-11-20 11:34:32) |
17.《ネタバレ》 観終わった後に、これは鑑賞の仕方を間違えた…と、後悔しました。。 そもそも、これは大人達の話ではなくポニョと宗介の話なので、ストーリー性を求める作品ではないです。 だから初めに観る時は感覚で観、何回か観直して映画の意味を考える…というやり方が一番良いのかも知れません。。 映画のテーマは(母体からの)誕生と死。 トンネルを越えて子宮に戻り、人間として再生するポニョ。 どんなポニョでも受け止めると即答する宗介。 明日の事を考えないで、その場だけ見据える子供の真っ直ぐさと、大人の優しさが痛かったです。 宮崎さんの新しい方向性を感じた映画でした。 【カモネギ】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-11-03 01:33:20) |
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16.《ネタバレ》 ほのぼのしてて良かったですよ。子どもも大人も楽しめる感じ。全体的に可愛らしい感じです。 【PINGU】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-09-22 13:50:17) |
15.《ネタバレ》 最近のジブリ作品の中では良い出来ではないでしょうか。初期の作品は圧倒的な存在感があるので比べるのは酷だと思います。ただ、アニメとしての表現力は相変わらず素晴らしいので、もう初期作品を超えるものが出来ないかというとそうでも無いと思います。スタッフの方々は常に苦労されていると思いますが、映画館を訪れる人々は、作品に対して期待と冷静さの相反する感情を併せ持って鑑賞するので、オーディエンスに阿るのではなく、製作者ワールドへ強引に引き摺り込むぐらいのスタンスで良いのでは?と思うときがあります。まあ、それが失敗すると興行的なダメージがあるので、あまり思い切ったことが出来ない難しさもあると思いますが。 【ラスリープ】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-09-22 01:12:55) |
14.《ネタバレ》 1回目は一人で見に行きました。2回目は家族4人で見に行きました。家族で行ったとき、4歳の息子の反応が面白くて楽しんで見ることができました。1回目に一人で見たときは、期待感が大きすぎたのか、6点くらいの感じでしたが、家族で見る分には7点ですね。2回目を見て気がついたのは、海の生き物たちの動きの表現がすごいこと。おそるべき表現力で、なんで1回目に見たときに気がつかなかったのか不思議です。CGを全然使わなかったので、微妙なゆらぎが生命感を出していると宮崎駿が語っていました。なるほどな~。昔、未来少年コナンで太陽塔から地下の住民がいっぱい出てくるシーンに、かけた労力の割に短い時間でおわってしまって・・・というようなコメントを見たことがあるのだけど、あの小さな赤い人面魚のたくさんの動きは、CGでやってないのだとしたらむちゃくちゃ大変な事なんじゃないかなと思います。そうそう、もののけ姫で最初でてくるにょろにょろ。あれを作るのにすごく苦労した話がありました。●小2の娘はもう一度見たいと言ってますし、4歳の息子も最後まであきることなく見ていました。4歳の息子は、嫁さんにいろいろ質問しながら見てました。いつも映画館では寝てしまう嫁さんも、質問されながらの鑑賞で楽しめたようです。その4歳の息子が一番うけていたのは、BAKA BAKA BAKA BAKA BAKAを連打するシーンでした。大笑いしてました。嫁さんの感想は、「子どもと一緒に見るのにいい映画やねー。でも、何が言いたいのかよくわからない映画だな~。これは、どういう映画なの?」これに対して私「ポニョは自然界の代表で、そうすけは人間界の代表で、自然と人間が仲良くなりましょうという映画と違うか?最初、汚ねー海が出てきたのが、途中でポニョのせいで太古の海の生物が復活して多分海もきれいになったからね。その海水の水位が高くなっちゃったのは、地球温暖化の影響を暗示してるように思えたのもある。」 シリアスなシーンがないのは子どもにはいいと思いますな。でも、海のおばけみたいなのがポニョを連れ去るシーンに他の観客の中の子どもが恐かったのか、泣き叫んでました。それにつられて、別のところでも泣き出す声が聞こえました。そういう反応があったのが今回面白かったと思った要因のひとつになっています。 【なかがわ】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-09-21 21:38:44) |
13.《ネタバレ》 やっぱりトトロは超えられなかったか、という印象でした。どうしても大人になってしまうとそういう見方をしてしまうんですよね…。ラピュタ、ナウシカ、トトロで育った世代なので、どうしてもそれ以降のジブリ作品が失速してしまったように思えてなりません。しかしながら、今回は少し持ち直したような気はしましたし、作画の優しさや温かみは、まるで絵本のようです。ただ一点気になったのは、所さんの声が浮いてしまった印象(キャラと合っていない)だったことですね(汗)。 |
12.人魚姫ですね。童話や絵本をまんま映像化した真っ直ぐな作品。小さな子にはとっても楽しめる内容だと思います。水の動きや海の生物たち、登場人物たちの動きが滑らかで観ていて気持が良かった。子供たちには宗助とポニョのように相手を思いやる気持ちを持って欲しいな。 「生まれてきてよかった」というジブリ作品で毎度おなじみ糸井重里のコピーは今の世の中を考えると深いですね。ポニョは可愛かったわ。 【ロカホリ】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-09-03 22:47:16) |
11.《ネタバレ》 一度でいいから、駿氏のコンテ画がそのまま動く映画が観たいと思ってたので ざっくりした絵柄や背景と単純な線画のポニョは長年の夢が適ったようで嬉しかったです。 実は宮崎アニメって一度観ただけで内容と主旨が理解出来た作品は殆どありません。 一度観ただけで理解できたのは、かろうじてラピュタとカリ城ぐらいです。 他作品は何度か視聴して他メディアの解説や原作や書評を読んでやっと理解できるものばかり。 バックグラウンドが壮大すぎるのか知らないけど「あのシーンは何?」「何を意味しているの?」と疑問符が浮かぶのですがさも知ったかのような顔をするのはもう疲れちゃいました。紅の豚以降の宮崎アニメはなるべく自分の感情が揺さぶられたそのままに受け止めるようにしています。 ポニョが「そーすけ、好き!」と言うシーンで何故かぐっと泣きそうになったし ポニョと宗介が二人きりで試練(?)を課すとき現れる子連れの夫婦が現れたとき 何故か言い様のない寂しさというか哀しさを感じました。本当、何故かはわからないけど瞬間的に「千と千尋」の後半電車シーンの、駅のプラットホームの黒い少女の影を思い出したのです。異世界のような奇妙な空間みたいな。 ポニョは波の重量感と質感、スピード感を重視したおとぎ話。 自分が子供だった頃、ポニョのような人間以外の小さな生き物の友達は確かにいました。 でもそういった友達は出会いから別れるまでせいぜい数時間なんですよね。 二度と会えないと思ってた小さな友達が「きたよ!」て全身全霊で応えて目の前に現れるってそれだけで涙が出そうになりました。まあそこまでならおとぎ話だけど、実際お魚が人間になっちゃうと現実はシビアだからねえ。ポニョ母の口から「身元引受人」という言葉が出てきたときは思わず噴出しました。あと父親って報われないものですね…娘の立場として代わってここに書きますが、不器用な父に感謝する日は必ず来ますからね、ホント。がんばれフジモト。 【どぶん子】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-08-28 15:52:39) |
【ケンジ】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-08-23 21:00:30) |
9.《ネタバレ》 ★シンプルではあるがめくるめくような映像の迫力が圧倒的。特に中盤、ポニョがリサと宗介の車を追って、津波に乗って駆け回るシーンは、大迫力。おまけにワーグナーの「ワルキューレの騎行」ばりのBGMまでかかって、もうにやにや。 ★そういやポニョの本名、「ブリュンヒルデ(ワルキューレの女神達の長女)」でしたっけ。戦死した兵士達の魂をヴァルハラへ送る戦の女神。父神ヴォータンの命に背いたために力を奪われ、眠らされてしまう。しかし恐れを知らぬ英雄、ジークフリードによって目覚め、彼と結婚する・・・意味深ですね。 ★しかし本質的にはメッセージだのテーマだのしち面倒くさいことはなし。ただ一つ教訓があるとすれば、何かを得るためには何かを失わないといけない、ってことか。もちろんこれも対して重要なテーマじゃない。ちゃんと伝わってないなんて野暮な突っ込みはしない。 ★ポニョがかわいくて、宗介が5歳の子とは思えないほどしっかししてて、ひまわりの家のおばあちゃん達も飄々としてて、大人たちの事情もそこはかとなく感じられて、サンドイッチとラーメンはおいしそうで、絵はシンプルだけどデッサンと動きはいつも通りまったく手抜かりなくて、相変わらず宮崎駿の描く異形の者と異形の世界はイマジネーションたっぷりだし(ちょと過去の作品の拝借もうかがえるが)、魔法の金魚姫ポニョと、宗介のお互いの純粋な想いが映画全般にわたってイメージとしてすばらしく表現されていて、それで充分じゃないかなと思うんだけど。 ★物語的に、あるいは演出脚本的に完璧じゃなきゃいや、ってのはそれこそ大人の都合。車の運転しながらアイスなめたり、親を呼び捨てにさせるのに眉をひそめるのも大人の都合(余談だけど、ファンタジーの世界でも悪いことをするのは悪役ばかりじゃないというシーンは、ぼくは逆説的に見せる必要があると思う。しかしながら、宗介はおばあちゃん達のことをちゃんと名前で、さん付けで呼んでるが)。 ★ま、確かにカネ払うのは大人なんだから、大人が(子供向けであるにしろ)納得するつくりじゃないとイヤってのはあると思いますけどね。で、これもちまたの評論家とかの悪評を見て迷ったんだけど、結果的には観てよかったあ、と。ぼくは精神年齢が幼いのですね(笑)。 【wagasi】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-08-17 13:11:22) |
8.話としては面白くない、映像としては見る価値がある。 こんな印象の映画でした。 これは宮崎駿に求める物が、ラピュタの冒険心であり もののけ姫のスペクタルである為だと思います。 現在の日本の長編アニメーションにおいて、エンターティメント性の高い映画を うまくまとめれる人が少ない為、宮崎駿監督にはより一層ソレを期待してしまいます。 ただ、過去の作品の焼きまわしを作られても、面白くない。 ですが、千と千尋あたりから今までのわかり易い起承転結の流れから どうも宮崎駿監督の独特の、キャラクターの心情に特化した物語展開みたいな物を 感じていたので、それがどういう方向に進むか期待していました。 ところが、今回はそういった話の展開の整合性とかよりも 映像表現として新しい試みに挑戦したかったという印象で 誰からも支持される脚本を書く宮崎駿監督というよりは、アニメーターとして 今までとは違った表現がしてぇんだ!っという職人宮崎駿の方を強く感じました。 つまり、僕の期待していた方向とは別方向で進んだ宮崎駿監督の作品を 今までの映画の脚本や、一般的な起承転結の尺度でしか測れない僕には 話的な面白さを、どうしようと思ったのか?が理解できず 面白くない、という結論に至ってしまいました。 が、どうもそんなにすんなり終わらせてしまっていい映画でない気がする ハリウッドにはないオリジナルな映画である事は確かだと思います。 【六爺】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-08-16 01:04:38) |
7.最近の映画はとにかく、CMや「○○のブランチ」などでほぼ映画のストーリーやら見所やらを見せつけられてから映画館に行くことが多いので、みながら「あぁこれがあのシーンか・・・」とふと冷静になってしまうことがあります。ポニョはCMもさっぱりしたものだったし、情報がほぼなくて、予備知識なしで見に行ったので、映画を見る前と、見たあとでは全然印象が違います。 宗助を求めてポニョが全力でぶつかっていくシーンがよかった。 あんなにまっすぐに気持ちをぶつけられるってすごいよ。ストーリーはかなりむちゃくちゃしてるし、なんで??とか思う所もあるんだけど、そういうのを気にせずに受け入れてしまえば、見てる方も細かい所を気にせずに素直に映像のきれいさとか、幼い二人の気持ちの迷いのなさとか、そういうことに気持ちよく見れました。 しかし、いかんせん、やりっぱなし、だしっぱなし。回収しきれてないどころか、まったく回収する気のない終り方にはちょっと残念です。 【リボルバー】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-08-14 09:31:10) |