107.初めて観たのは高校の頃、視聴覚教室にて。当時、聞いたこともない映画だったもんで、どマイナーな映画なんだろう、それにしても静かでのどかな映画だわい、と思ってたら、突然殺人事件がおこりビックリ、続いてハリソン・フォードが登場し二度ビックリ。それはともかく、この映画って要するに「風と共に去りぬ」なんですね、いや実際には風と共に去りはしないのですが。強い女性のお話です。そりゃま、アーミッシュの村を舞台にしてることで、文明批判的な文脈で作品が捉えられたりもするかも知れないけれど、それ以上に、村の掟と都会から来た男性との間で揺れ動く、ケリー・マクギリス演じるおっかさんの姿に主眼が置かれてます。彼女を村の掟で縛ろうとする爺さんが暗闇に立つとき、彼女は家の灯を背景に光に包まれながら、それに対峙する。はたまた、彼女にオッパイに睨まれりゃ、さすがのハリソン氏もタジタジになっちゃう。田舎が良いとか都会がダメだとかじゃなくて、彼女の強さと揺らぎ、それがこの作品の魅力。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-12-11 22:52:05) |
《改行表示》106.《ネタバレ》 おいおい、結局ハリウッドお得意の恋愛展開かよ…と思ったが、ちゃんとストーリーに必要な恋愛描写で一安心(笑) 田舎の風景と子役の少年の可愛さに癒された。あと、文明的な暮らしを「できない」のではなく「しない」アーミッシュという存在が良いアクセントに。 警察という権力を持つ組織で上司が信じられないのは辛いよなぁ…と、アメリカという国を憂った作品(笑) |
105.一面に広がる麦畑と緑の草原、この美しい風景はとても刑事が出てくるサスペンスには見えない。どこからかベートーヴェンの交響曲「田園」が聞こえてくるような気分になるくらいだ。しかしこの町から離れたところで事件が起き、小さな男の子がたまたま目撃したことにより、波紋が広がっていく。このあたりの展開がおもしろいし、あれだけ強引だった刑事ジョン・ブックの変わりようも良い。そしてまたアーミッシュと呼ばれる人たちの描き方が何ともすばらしい。いつも大活躍するハリソン・フォードだけど、こんなのもいいんじゃないだろうか。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-05-29 17:55:00) (良:1票) |
104.《ネタバレ》 サミュエルが殺しを目撃するところからアーミッシュの村に避難するまでが凄く面白かったから、その後のまったりした感じに少々戸惑う。中だるみというか、納屋を建てる場面なんてもう別の映画かと思ったくらいだけど、後から考えてみれば、そういうところも印象的ではある。そして最後は団結力の勝利と。本部長もマクフィー同様撃ち殺してくれれば痛快だけど、この映画のテーマとしてはこちらの方がふさわしいのかな。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-08-11 14:04:29) |
103.《ネタバレ》 “二種類の表情だけで演技する男”ハリソン・フォードなんですが、もうこのジョン・ブックの様な好演は観られないでしょうね。でも不思議なことに、この映画でもいつものように“二種類の表情”なんですけど、ピーター・ウィアーの様な腕の良い演出家がつくとやっぱり違うんですねえ。アーミッシュの集落にだんだん溶け込んでゆくところが実に自然で清々しいんです。 プロット自体は『リーサル・ウェポン』や『ビヴァリーヒルズ・コップ』シリーズなどの一作としても違和感ないのですが、観終わってみるとハリウッド製刑事映画では決して味わえないような不思議な爽やかさが残るんです。ラストのロング・ショットは映画史に残るような素晴らしいシーンじゃないでしょうか。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-05-17 23:37:33) |
《改行表示》102.普通の刑事サスペンス物と思ったら、途中からロマンスを含んだ人間ドラマへと変化する、 一風変わった作りの作品。その流れがとても自然で、設定にも妙味があって面白い。 都会暮らしの主人公が、片田舎の村の人々と心を通い合わせる様がよく描かれていた。 呑気すぎるのではという感もなきにしもあらずだが、ついほっくりとしてしまう。映像もきれい。 役者の前に大工さんをしていたハリソン・フォードは、その片鱗を見せてくれるシーンもあり、 生き生きとしていて、いかにも楽しそう。嫌みのない爽やかなラストがいい、お薦め作品。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-12-18 11:33:10) |
《改行表示》101.《ネタバレ》 「アーミッシュ」を題材にした心温まるドラマを、ハラハラドキドキのサスペンスでサンドイッチしてあります。ラブストーリーも盛り込んでみました。 個人的には前半のサスペンスが良いです。 サミュエル少年がトイレで機転を利かすシーン、警察署でマクフィーの写真を見つけるまでのシーン、最高です。ここまでで、映画への期待がいっきに高まります。高まりすぎて、 映画のテイスト勘違いして、アーミッシュ村に入ってからは完全に中だるみ。 でもみんなで納屋作りするシーンは良かった。 ラストで、お待ちかねのサスペンスモードに突入してくれましたが、前半に比べるとずいぶん雑な感じになっちゃってますね。そこは少し残念でした。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-11-03 03:13:42) |
100.20年ほど前に鑑賞。この映画を見るまでアーミッシュを知らなかったのを覚えています。 【HRM36】さん [地上波(吹替)] 7点(2011-06-07 11:29:00) |
99.異文化ラブストーリー。もう少しサスペンス要素にもこだわって欲しかった。 【akila】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-03-07 19:03:14) |
98.この映画を語る時、公衆トイレでの殺人事件目撃シーンとハリソン&ケリー・マクギリスのダンスシーンは忘れられない。サスペンスの中に、アーミッシュとの許されぬ恋と友情をうまく絡めた秀作。公開当時はタイトルからして、またハリソン主演のシリーズが加わるのかと思っていましたが、「刑事ジョン・ブック」は「目撃者」だけでしたね。 【きーとん】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-09-21 02:08:07) |
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97.刑事物が苦手な女性にもお勧め。思わず息を呑むサスペンスの要素もしっかりありながら、どこまでも静謐で穏やかなアーミッシュの生活描写から漂う草木の香り、清廉な空気にうっとり。特に納屋を建てるシーンがとても好き。私の映画鑑賞史上最高にうまそうなレモネードが出てくる。音も映像も美しくて、刑事物にありがちな無骨さを感じない。秘めた大人の恋を演じる主演二人の視線演技も素晴らしく、胸の奥を鷲掴みにされる感覚。自分にとってハリソン・フォードのベスト作。 【lady wolf】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-09-16 14:36:04) |
96.『君を抱いたら、ここから離れられなくなる・・・』これが確かこの映画の宣伝コピーだったはず。自分、この頃のハリソンがホント好きで好きで、他の作品のレビューでも書いたけど、当時毎月購読していた今は無き『ロードショー』のグラビア写真を切り取って、まだ坊主頭が少し伸びた状態なのに床屋に持って行き、同じ髪型にして下さい!!などとと恥知らずな真似をした事も・・・。ハンソロよりもジョーンズ博士、この刑事ジョン・ブック役が特に好きでした。映画史に残る名ダンスシーンを3つ選ベと言われたら、自分は『追憶』と『ピクニック』、そしてこの映画の、静かな夜の農場でのダンスシーンをチョイスしますね。最初はふざけてじゃれあっていた二人が徐々にリズムに乗りながら、瞳の中に「欲情」の炎を燃え上がらせていくところが、何ともエロチックでたまらんかった・・・。プラトニックな関係の二人だったからなおさら。そもそもハリソンって、眼つきがエロイんですよね、特に笑った時の顔とか←そこだけは何故か俺と似てる。ハリソンはきっと幾つになっても、自分の中でヒーローであり続けると思います。 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-08-22 17:57:19) (良:1票) |
《改行表示》95.前半の目撃シーンのハラハラ感は中々のものであるが、後半の焦点が見え難い感じがする。 アーミッシュの静とブックの動のブレンドは良い表現がなされている。 【円軌道の幅】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-08-22 16:55:12) |
94.《ネタバレ》 穏やかな農村を映す画はいつも水色に煙っていて、刑事物ということをつい忘れてしまう。仲間を殺して隠蔽する現代警察に、不文律で繋がったアーミッシュが立ち向かうシーンは感じ入るものがあった。レイチェルとジョンが戸惑いの視線を交わす姿が切なくてセクシーで、特にハリソン・フォードが猛烈に魅力的に見えるのは、自分が四十近くなったからだろうか。 【のはら】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-22 11:05:57) |
93.《ネタバレ》 いや~~いい映画だよこれは ハリソン・フォードの魅力全開☆ アーミッシュという人達も初めて知りました ケリー・マクギリスもまたキレイだし 表情、とくに目(瞳)の演出力がすごい 雷雨の夜のシーンなど・・・う~ん素晴らしい ほとんどセリフを言わなくともここまで出来るんだね(関心) 最後の別れのシーンも美しい牧歌的な風景と相まってこれまた切ない 一言も話さないこの二人の別れは間違いなく(個人的に)最高のシーンです ※こんな素晴らしい映画を見る機会を頂いた「午前十時の映画祭」に感謝! 【Kaname】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-07-28 13:25:05) (良:1票) |
92.SWとIJシリーズ、そしてBRを除けば、ハリソン・フォードの最も重要な作品、ピーター・ウィアーの品のいい演出が冴える。 サスペンス部分は映画としての体裁と米国人のブックを特殊な世界に投入するための道具立てにすぎないのだろうが、そこもよく出来ている。 見所はなんとも牧歌的で質素なアーミッシュの生活と、その中で移りゆくブックとレイチェル、村人の感情。 殺伐とした外界から隔絶され自然に即した村の17世紀さながらの世界にしばし憩う。 多かれ少なかれ人工的な環境の中にいる現代人が、彼らのプレーンな暮らしぶりに憧れを抱いても不思議ではないだろう。 村人総出の納屋の建設、カーラジオの音楽に誘われてのダンスも魅力的な場面。 洗練されすぎておらず大工の腕もあるフォードはこの世界に違和感なくなじみ、ケリー・マクギリスも通常の美人タイプでないのがよく寡黙でも目で語る。 やりすぎるということをしないウィアーが彼らが結ばれるシーンをカットしたのは正解な気がする、道で抱擁する場面だけで十分だからだ。 子役には興味が少ないがこのルーカス・ハースは静謐な面持ちがよかったし、アカツメクサが咲き匂う中での少年との無言の別れは静かに心にしみ、老人が仲間としておくる言葉に笑みがこぼれる。 寂しさが残る別れだが抜かりなくフォローがされ、時がたてば彼女はダニエルを受け入れるのだろう、ブックのことは忘れずとも、ということがわかるのだ。 モーリス・ジャールの澄みわたるシンセも映画を忘れがたいものにする。 【レイン】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-07-07 00:59:36) (良:2票) |
《改行表示》91.《ネタバレ》 ラストシーンがいいんですね。レイチェルと別れをかわした後、ずっと主人公をよそ者扱いした祖父から「イギリス人に気をつけろ」と仲間と同様の挨拶を受け、車が走り出す。走り出してすぐに、レイチェルを巡って少し感情的なもつれがあったダニエルとも軽い挨拶を交わしそして車が遠ざかっていく…… 余韻を残す素敵なラストシーンでした。 犯人との対決シーンで子供を盾にしたのだけ少し引きましたが、その他は、冒頭の犯罪の目撃シーン、穏やかなアーミッシュの生活、レイチェルとの心の触れ合い、そして最後の犯人との対決。全てが大好きな映画です。 ケリー・マクギリス 清楚でとても綺麗でした。特に彼女が好きな人間にとってはmust の映画です。 【rhforever】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-05-10 12:59:17) (良:1票) |
90.かなり普通の映画。刑事がアーミッシュの異文化に触れ、そして別れるというのが中心主題でしょうが、そこに恋愛話や親と子(祖父と孫?)の物語や刑事殺人事件を適当にからませています。まとまりはいいのですが、そのためか逆に大きなインパクトに欠け、無難に終わったという印象を受けました。アーミッシュの生活自体を肯定も否定もせず、そのままポンと出した点に好感が持てますが、これも淡泊な印象を与える原因になったかもしれません。映像と音楽はすばらしく、特に納屋を建てる場面がよかったと思います。 【アングロファイル】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-03-08 18:17:31) |
89.《ネタバレ》 ハリソン・フォードと言えば「スター・ウォーズ」シリーズや「インディ・ジョーンズ」シリーズというのが一般的な意見かもしれないけど、私は違う。私にとってのハリソン・フォードと言えばこの映画がベストである。どこまでも人間臭く、そして、優しさに満ち溢れている。そんな人間臭い男、しかも刑事役である。これが何とも良い味、出しているし、正に刑事であり、刑事役がこの俳優には本当によく似合う。この映画はサスペンスでありながら単なるサスペンスというよりは社会派のドラマとして見応え十分な映画になっているし、見せ方も上手い。まずは駅のシーン、少年がトイレで目撃してしまう殺人シーン、ここは何度観てもドキドキしてしまいます。見つからないように少年に「頑張れ」てついつい言いたくなってしまう。そんな少年がハリソン・フォード演じる刑事に初めて犯人が黒人の刑事である事を教える場面の演出が上手い。声も台詞も一切無しで子供の眼、それを見て察するハリソン・フォード、このやりとり、台詞になど頼らないで見せる。映画的なワンシーンである。この映画、始まって直ぐに犯人を観ている私達に教えてしまいます。そうすることでこの犯人がどのようにして捕まるのか?という興味、更に目撃者の少年が犯人に見られていた事を知ってしまうと、果たしてこの少年はどうなる?という二重の興味が沸いてきます。この演出などを観るとピーター・ウィアー監督が「刑事コロンボ」のファンなのかもしれないという興味も沸くなど、色んな興味がこの映画を観ていると沸いてきます。そういう興味深さを感じさせるという上手さ、単なる刑事ものにあらず、しっかりとした人間ドラマとしても見せてくれるという意味でも評価したいと思うし、そして、何よりも映像の美しさと音楽も心地良くて好きです。最後に好きなシーンを他にも挙げるとすれば、ハリソン・フォードとケリー・マクギリスがダンスをするシーン、そして、皆で家を建てるシーン、犯人との戦いに勝った後のハリソン・フォードと少年が二人、背を向けて座っている後姿など好きなシーンがとにかく多くて、そんな訳でとにかくこの映画が私は大好きだ! 【青観】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-10-15 21:49:27) (良:1票) |
88.《ネタバレ》 ハリソン・フォードが大変すばらしいが,なによりアーミッシュ村にマッチョ刑事を送り込むという脚本がグッジョブだ。アーミッシュという,多くの人にとって非日常の世界を舞台にすることで,なんとも不思議な雰囲気を持つ作品だ。なにやら訳ありな刑事ジョン・ブックも,アーミッシュという文化にはとまどうものの,素朴な生活を送るうちに,彼の男性としての魅力が画面からあふれ出てくる。そう,スーツとネクタイでいる彼より,村で額に汗して働く彼の方が断然かっこよいのだ。優しいまなざし,たくましく頼れる雰囲気,そしてのどをつたうレモネード!!!ハリソン・フォードにどきどきしっぱなしだが,アクションもハラハラ良好,終盤の納屋での攻防はかなりの見応え。最後に彼は去っていくけれど,それでいいはず。またきっと,いつかどこかで二人は会える気がする。 【さそりタイガー】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-13 15:05:40) (良:2票) |