13.理性のないベティは愛玩動物にしか見えない。彼女と体という鎖で繋がれているゾルグもベティを愛しているという幻想に浸っているように見える。ヤーレのピアノと海の匂いがこの悲惨な物語を包んでいる。 【レイン】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-07-31 02:34:04) |
12.ベティ=ベアトリス・ダルという印象がとても強く、彼女なしにはこの映画の完成と成功はあり得なかったでしょう。映画史に残る傑作、とまでは言いませんが、非情に重要な作品であることは確かです。当時、映画館は連日込み合っていたかと思います。オリジナルの「愛と激情の日々」が公開したときにはそれ程注目されていなかったのに、何でかなと思いました。オリジナルはビデオを借りて見ていました。この2作を比べても、どっちがより優れているとは感じません。ただ、「インテグラル」の方が、細かい説明がされているという印象でした。編集でカットしていたシーンの中には、戻さなくても良かったのにと思える箇所もあります。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-04-20 17:21:36) |
11.おれの知る中で最高の恋愛映画です。女性ならもっともっとこの映画を理解できるのかもしれないと思いました。抽出して凝縮した愛というのは狂気に近いものなんでしょうね。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-04-13 00:58:06) |
10.『ベティ・ブルー インテグラル完全版』を観た。 なんと185分に及ぶ作品。(ちなみにこれはノーカット完全版) とにかく重い。 でも、根強い人気を持ってる作品だけあって、訴えてくるものが半端じゃない。 個人的には、女性なら共感できる人も多いのでは?と思った。 男性だとダメージが出るかもしれない・・・(あくまで個人的意見) それだけ「凄い」映画だと思う。 ベティを演じるベアトリス・ダルという女優さんの魅力と怖さを十二分に体感できる作品だ。 決して、気分が上向くような映画ではない。 しかし、観ても損はない1本だと思う。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-08-30 23:56:30) |
9.《ネタバレ》 脚本が良かったので、フランス映画なのに眠くなったり早送りしたくなったりしなかった。 かといって、フランス美学が損なわれていることはなく、印象的なシーンもいくつもあった。 しかし、やっぱり「カッコーの巣の上で」は偉大だったんだなと思わせる作品。 良い映画だったんだけど、それだけに、あのシーンは、もっとオリジナルな画を見てみたかった。 |
8.《ネタバレ》 映画的というより絵画的、文学的ですね。音楽的でもあります。アートといってもいいかもしれません。映画的手法はいたってオーソドックスです。物語は時間の流れに沿ってそのまま構成されていますし、視点はゾーグに張り付いたきりです。凝ったカットワークもありません。それで3時間ずーっと引き込まれるというのはすごいことです。ひとつには「熱い」ということ。主演のベティーちゃんとゾーグ君はものすごく熱いですが、ピザ屋のストロンボリ氏、肉屋の奥さん、作家くずれの署長さんなど周囲の登場人物も負けずに熱い。題名どおり37.2℃はありそうです。なによりこの映画のスタッフが「熱い」思いで撮影に臨んでいるのがびしびし伝わってきます。監督の情熱がこのまれなる傑作の原動力になったのは明らかです。いまひとつは、「熱さ」と対局にある怜悧な映像。ほれぼれするような冷気に包まれ呆然と画面を眺めるしかない、そんな映像がベティーちゃんとゾーグ君の物語を塗り込めることによって、単純なストーリー展開にものすごい起伏を与えています。作者のなみなみならぬセンスを感じます。忘れるところでした。音楽も涙出ます。 【ただすけ】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-05-01 01:06:10) |
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7.まったく長さを感じませんでした。それはやはり二人の愛があまりにもストレートすぎたからかでしょうか。色んな美しさをみせてくれたこの作品、間違いなく僕の中では10点満点の作品だと思います。 【アンリ】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-01-17 23:13:43) |
6.桃の薄皮のようにやわらかい感受性で包まれた、ゴムまりのように跳ね回る激しい感情。平和な日々が続いているうちはいいとしても、破裂するのは時間の問題だったろう。半ば結末がわかっているだろうに、なんとか転げ落ちないようにバランスをとろうとするゾルグの姿が痛ましく、苦しい。 ベティの激しさには不思議と崇高さのようなものがある。フランス映画というのは無闇にベッドシーンが多いものというイメージがあるけど、今作でのそれはどうしても必要なものだったと感じた。セックスというといかがわしいイメージがつきまとうのは避けられないが、ある意味ではもっとも「純粋」に愛情を通わせる行為でもある。理性からは遠く、野生動物のように本能的にに愛し合う彼らを表すためには、性描写がどうしても必要だった。逆説的だが、過激な描写でなければ二人の「純愛」は描けなかったと思うのだ。 中心となる物語はシビアなのだが、意外とコミカルなシーンも多く、たびたび噴き出してしまった。コートみたいに壁にかけられてしまう子供とか、バカすぎる新人警備員とか。深刻すぎるとかえって不幸に酔っている空気を感じていやになるが、この映画はユーモアというスパイスを効果的に使っていた。 【no one】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-27 04:04:55) |
5.完全にぶっちぎったカップル。行き過ぎた一途。報われよーない。 どうしようもない。でも誰にも助けなんて求めないし、ワカってもらいたがる普通(?)の人たちとは違う。周りなんて気にしない。平均何点だろーが僕は10点。気にしない。 【ヒロヒロ】さん 10点(2004-06-22 22:46:58) |
4.こういう愛の形もあるんだなあ・・・。車窓から乗り出して「ジュテーム」って何度も叫ぶベティが可愛かった。 【ナオちん】さん 6点(2004-06-14 08:56:12) |
3.「愛と激情の日々」バージョンは見てないけど、インテグラルは2度見た。最初見たのは5年以上前、ふらりと入った映画館で。正直受けつけられなかった、また見たいと思わなかったし、今の精神年齢じゃ理解不能だってことがわかった。でも、ベティが放つものすごいエネルギーが印象に残ってて、恐いけど憧れの、いつか理解したい映画だった。 あれからいくつか恋をして、そろそろこれを見てもいいかなって気になってきた。見たら、なんてことはなかった。こういう恋愛はドラマチックだけど、ドラマで十分。私も大人になっちまいました。 映画として特筆したいのは、画が繊細で美しかったこと! 【●えすかるご●】さん [映画館(字幕)] 7点(2004-05-22 01:41:42) |
2.10年ぶりに見直しました。 いや~ 痛い!重い!苦しい!辛い!のオンパレードです。 ベティには未来はないのか?彼女は「今」だけを生きるのねえ~。100か0 両極端のベティ。見ていて痛くなります。 それを必死に支えようとするゾーグ。 初めてこの映画を見たときは私はゾーグよりベティに年が近かったから彼女に感情移入したけど今回はゾーグより年上。 彼の気持ちは如何なものか? 教訓:過去に見た自分が名画だと思うのはあんまり見直ししない方が宜しい。 【あずき】さん 8点(2004-05-07 15:49:15) |
1.痛い。見た目も痛いが、愛し合う2人の展開も痛い。かなりストレートなラブストーリーだと思う。「ね~ぇ、私のどこが好き?」などという恋愛とは違う。「好きだから好き!」という駆け引きもなにもない直球勝負かつ体力勝負の恋愛である。ある意味羨ましく思える。若いっていうのはイイの~。 【中岩無洋】さん 8点(2004-02-25 14:16:41) |