16.ホラーでもないのに全編緊張の手に汗握る2時間32分。 それはジョーカーに対峙するバットマンでさえダークサイドの一面を引き出さざるを得なかったように、映画を見る私の内面に潜む「闇」の部分が共鳴したのでしょうか。善が常に正しいわけではない。正義と思えることは別の角度からみれば悪にもなる。映画で頻繁に使われるコイン同様、これは表裏一体なのだ。進むべきは善か悪か。クライマックスで委ねられる「判断」で作者側からメッセージを感じ取れた思いがしました。 アクションを決しておざなりにしていないものの、それが主にならないアクション「ドラマ」の大傑作の誕生に10点。 【hiko】さん [DVD(吹替)] 10点(2008-12-11 20:25:30) |
15.無駄なシーンは一切なく、作品全体が緊張感に包まれていて、あっと言う間の 152分。色々な要素が詰め込まれているにも関わらず、テーマが最後までボヤけていない。エンドロールが流れ終わっても、しばらく立てなかったのは久々。見た後にちゃんと何かが残る映画。 【松永久秀】さん [映画館(字幕)] 10点(2008-12-10 21:22:00) |
14.皆さんが書かれている通り、ぐいぐいと引き込まれ2時間半という時間を感じませんでした。それは、こういう状況になったら?だけでなく誰にでも有り得る感情に対して、観る側にも選択肢を考えさせ、今までとは違った臨場感を与える脚本にあるかなと。お見事の一言です。 そして、従来のヒーロー映画とは違うと言う事だけ頭に入れて観て頂きたい。ヒーローというフィルターを通して、強いメッセージを伝えたかったと言う製作サイドの想いを是非汲み取って欲しいです。光(バットマン)が挿せば影(ジョーカー)が出来るように、世の中は表と裏(コイン)のようである。世の中の不条理をコレでもかというくらいにこの映画は訴えかけています。また、自分が正しいと思う道を進もうとした時、周りはどう反応するでしょうか?アルフレッドのように貴方を信じて背中を押してくれる人,レイチェルのように貴方を思って手を引く人,自分の利のために足を引く人もいる。。。そういった時に誰を信じればいいのか。誰を守れば良いのか…。なんとも考えさせられます。いつの時代も世の中を変えてきた人は、バットマンのようにマイノリティだったはず。。この映画を観終わって、いつの日かバットマンが報われて欲しいと思わなかった人はいないでしょう。 。 【honeydew】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-12-10 03:30:52) |
13.《ネタバレ》 今まで同じ映画をみに映画館に3回行ったことなんかありません。この映画がはじめてです。 まじでダークナイト最高!というより、最高なのは「ジョーカー」です! ジョーカーからにじみでるちょっと物悲しい雰囲気、セリフ・・・・。カンペキとしか言えません。オープニングで「ピエロのお面」かぶっててもヒースレジャーだとわかる(いい意味で)あの雰囲気・・・まじですごすぎです。鳥肌たちまくりでした。ヒースがもうこの世にいないなんて、ほんと発狂しそうです。 完全にバットマンは喰われちゃってたね。ジョーカーの勝ちです! 【ワカサ】さん [映画館(字幕)] 10点(2008-09-23 23:34:59) |
12.超かっこよかった。続編はあるのか?これを超えるのは難しいと思う。 【がみがみ】さん [映画館(字幕)] 10点(2008-09-08 22:47:21) |
11.《ネタバレ》 「ジョーカー」という存在には、クリエイターの創作意欲をかきたてる何かがあるのか。 バットマンシリーズの2つの傑作、「バットマン」1と「ダークナイト」の二つとも、バットマンではなくジョーカーが軸。違うのは、「ダークナイト」のジョーカーが生み出す強烈な緊張感。ジョーカーが画面にいるだけで観客を硬直させるような、強烈な緊張感。 ジョーカーとバットマンの割と単純な対決である前半部分だけでも、充分おもしろい。しかし後半、ジョーカーはただの馬鹿ではなく狡猾な策士として暗躍し、人々の悪意を引き出していく。それがまさか、登場人物中もっとも高潔であると観客の誰もが思っていたであろう、ハービー・デントの転落という形で結実するとは……。腹を切り裂き、臓物をぶちまけるかのごとき醜悪さ。この絶望感。 デントが狂気に陥ることは、原作を読んだ人なら知っている。だからやや衝撃度が小さいだろう。それにしても、ジョーカーの策略によってそうなることは、原作には無い。僕自身は、このことについては一切知らないかった。 バットマンを悩める存在にしたのも、上手い。バットマンのような超法規的存在が実在すれば、同じような状況に陥るはずだ。恨み、恨まれ、際限のない報復合戦になっていく。我々は映画で事態の裏まで見ているから、バットマンが正しいということを知っている。だが市民はそれを知らない。バットマンは法的手続きを経ていない。だから市民からも警察からも、おもてだった援助を受けることができない。 このことを描くことによりダークナイトは原作から独立し、一つのリアルな映画として成立した。 個人的に特に賞賛したいのは、CGらしさをまったく感じさせないアクションシーン。実際にCGが使われていないのかどうかは、僕には分からない。だがCGのあふれる現代の映画界において「どうせCGか」と思われないということは、それだけで大きな意味がある。 クリストファー・ノーランに喝采。ヒース・レジャーに、ひたすら拍手。そして合掌。 【佐吉】さん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-27 17:53:08) |
10.ヒースはこの映画に彼の限りない才能の全てを注ぎ込んでくれた気がします。ジョーカーとのラストシーンでジョーカーがバットマンに「自分がいるからお前がいれる」みたいなことを言っていましたが、善と悪はとても強く結びついていることに再度気付かされました。みんなそれぞれの正義の元、悪の元に生きていて、ある人の正義が時には誰かの悪になってしまう。トゥー・フェイスの言うことさえも共感できてしまい、身をつままれる思いでした。自分もゴッサムに居たらきっとこれからバットマンを非難し生きていくと思います。真実を知ることもなく。そしたらあのジョーカーの嬉しそうな笑い声が聞こえてくる気がします。 【よーじろー】さん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-24 19:24:50) |
9.《ネタバレ》 2度見てしまいました。 一度目は、文句無く10点。凄まじい傑作だと思いました。 そしてストーリーに翻弄されること無く鑑賞できた二度目に感じたことが、 「この映画は、エンターテインメント性に富んだ『ゲーム理論』の教科書だ」 ということです。また厚生経済学の実験のようにも感じました。 登場人物が抱えるそれぞれのジレンマ。そして選択の意味。 それら一つ一つが非常に興味深く感じられ、丁寧に検証してみたいと感じています。 特に2隻のフェリーで仕掛けられた将に「囚人のジレンマ」ゲーム。両者の行動の結果は同じであれ、「できなかった」と「やらない」という選択の意味の差は非常に大きいと思えます。 また最後のウェインの選択は、正義(ジャスティス)というよりも義侠心(コミットメント)。ヒロイズムというよりも騎士道(武士道?)精神。だから「Knight」なのかなと勝手に納得しております。 そしてこの映画の隠れた魅力は、マイケルケイン・モーガンフリーマン・ゲーリーオールドマンの名優3人。 アルフレッドの卓越しながらも優しい眼差し。 フォックスのウィットに富んだ会話。 正義を貫く姿がどんどん板についてくるゴードン 彼らの振る舞いは秀逸です。中でも、真っ当な役という新境地を開いたゲーリー・オールドマンには拍手です。 ということで、様々な新たな魅力に気付いた二度目の鑑賞も、10点満点でした。 【八幡浜ちゃんぽん】さん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-20 16:49:54) |
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【黒スプレー】さん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-17 00:55:05) |
7.私のハリウッド感をめためたに打ちのめした映画です。大味で粗野、観客に粗に目をつむることを強制するようなイメージが今までのハリウッドにはありました。ましてや原作がアメコミです。敵はことごとく間抜けで、大がかりで中身のない犯罪計画を立て、ヒーローを追いつめてもぐだぐだと裏事情を説明し、無駄に大げさな処刑装置でヒーローが危機を脱出する機会を作らなければならない。悪人鉄の掟などと馬鹿にしていましたが、見事にひっくり返りました。今までのヒーロー物と思って見に行ったら大火傷をします。子ども連れはお勧めできません。現在の社会情勢を写し取った部分はもちろんある。ただそれをプロパガンダだなんだかんだと穿った見方をして悦に入っている人も見受けられますが、そんな見方しか出来ずこの映画を楽しめないのは損をしていると思う。脚本、演出、役者などすべてが完璧な映画です。私はBDを持っていませんが、ダークナイトのBDが発売されたらレコーダーと同時に購入しようと思う。それほどパワーのある作品です。見終わった後、立ち上がるのが辛いほど精神的・肉体的負担は大きい。それでも公開期間中、後二回は見に行こうと思っています。 【kirie】さん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-15 11:28:19) |
6.《ネタバレ》 2時間半もあるのにその長さをまったく感じさせない演出に脱帽。 ひたすら緊張感の中で映画を見ることが出来ました。2つの船のシーンは息が詰まりました。ヒースレジャーの出てる映画を初めてみましたが、演技をしているようにみえないほどジョーカーを演じていてまさに鬼気迫るって感じでした。 【まつけん】さん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-14 01:52:57) |
5.《ネタバレ》 終止緊張感につつまれたままの映画は大好きだ。逝去が惜しまれて仕方ないヒース・レジャーを始めとした役者陣の鬼気迫る演技、練りに練られた脚本。まるで観客に向けてまで選択を強いるかのようなジョーカーの2択の罠。なにより、得体の知れない完全悪と思われるジョーカーと悪に染まってはいけないバットマン以外の全ての人間が善人にも悪人にも簡単になってしまいそうな、そんな人間の弱さが観ていて気を休める事を許してくれない。強くありたい、だがその強さは人間に本来備わっているものなのだろうか?その強さを得たとき、人は人でいられるのだろうか?悪に染まったトゥー・フェイスの行いに共感し応援してしまう自分がもしゴッサムシティにいたならば、バットマンを追いつめてしまう市民となってしまうのでは?そんな事を感じながらの2時間半はとても短く、これだけの内容を盛り込みながら、きっちりとまとめあげられた傑作には10点満点がふさわしく感じる。 【光路郎】さん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-13 19:57:56) |
4.凄い映画でした。2時間半が3時間に感じるぐらい濃厚な物語。 映画史に燦然とその名を刻む不朽の名作になるでしょう。 【ひろ】さん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-12 03:04:12) |
3.《ネタバレ》 こんな完成度の高い映画は久しぶりに見ました。レビューは↓の方々が書かれている素晴らしいレビューと全くの同感です。普段アメコミ系はちょっと・・・と敬遠される方にも是非オススメしたいです。ビギンズと同じくリアリティー描写が徹底されており、思わず冒頭は“これは犯罪映画?バットマンで間違ってないよな?”と思ってしまいました。アメコミヒーローを扱った映画を、ヒーロー万歳という娯楽だけではなく、“バットマンとジョーカーという表裏一体のキャラクターを使い、正義と悪の存在意義を視聴者である観客にまで問いかけてくる”といったレベルにまで押し上げた名作だと思います。ヒース・レジャーのジョーカーは言うまでも無く素晴らしく、劇中でバットマンに揺さぶりを掛けるのと同様、観ているこっちも憎たらしさにイラっときてしまいました(笑)。それはデントとレイチェルの拉致シーンの結末で頂点に達します。結果、バットマンシリーズで有名な敵キャラであるトゥー・フェイスをジョーカーの究極の作品にした点も非常に上手いですね。絶望的でありながらそれでも正義を求めるバットマン、そして一般乗客と犯罪者をそれぞれ乗せた最後の2つのフェリーでの人々の行動が、最後に救いを見せてくれた気がします。ノーラン監督はこのダークナイトでやりたい事は全てやったという事で続編は考えてないようですが、“その後のバットマン”がどうなり、人々はゴッサムシティ―のバットマンにどういう答えを出すのか?、最後の1本是非お願いします! 【三毛たま】さん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-11 14:40:42) |
2.1800円のチケット代が安かったと思えた作品はこれが初めてです。 【ちょっき】さん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-10 12:28:03) |
1.《ネタバレ》 最初から最後まで緊張感で息が抜けない。もはやアメコミの域を越えたシリアスな作りは圧巻。続編がありそうなエンディングだがジョーカーの代役は難しい。A・エッカートもいつものにやけたイメージを払拭した好演技。「ダーク」で重厚な「傑作」だ。あえて言えば、ピリピリした場面が続くだけに、2時間半の長さに肩がこった。「ナイト」は夜じゃないのね、とエンディングのクレジットで知りました。 【kaaaz】さん [映画館(字幕)] 10点(2008-08-10 05:02:28) |