361.《ネタバレ》 すでに30年ほど昔のことだけど、初めて観たときはかなり衝撃的でした。明確な動機が存在しない犯罪心理を映像で解き明かした傑作という意見です。鬱屈した想いが行き場を失って行動に繋がる。大統領候補の暗殺もポン引き殺しも、主人公の中では同列に扱われて矛盾しない。彼は銃を使って「何かをしたかった」だけだ。その流れに不穏な空気は感じても、不自然な違和感を覚えない。社会通念的には狂気であるが、トラヴィスの行動は分かる気がする。それは、実際に一線を越えるかどうかは別にしても、自分の中にもトラヴィスがいるということだ。世間では時々、何を考えてそんなことを、という犯罪が起こる。あれもトラヴィスじゃなかろうか。それらしく報道される動機は真相の一面しか捉えていないと思える。トラヴィスが英雄扱いされているエンディングには、アメリカって怖い国だなと思いましたが、もはやよその国の話じゃないですね。 【アンドレ・タカシ】さん [地上波(吹替)] 9点(2011-05-01 08:03:10) (良:3票) |
360.彼女との初デートでエグいポルノ映画。最初っから普通じゃないんですね。 【次郎丸三郎】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-03-06 21:17:36) |
《改行表示》359.いろいろ考えさせられます。この映画を見て感じたことを書くのは難しい。私の中では傑作ですね。 ラストの皮肉は後々考えてみると良かったのか悪かったのか可笑しくなりました。 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-02-10 12:49:09) |
《改行表示》358.ニュー・シネマの中で一番好きかもしれない。 デニーロ演じるキチガイ帰還兵がとにかくカッコイイ。 そして奇妙。世界も、人間も。誰がヒーローで誰が悪なのか。 トラビスはヒーローのようで、アンチヒーローでもある。不思議な矛盾。 それらの答えはラストのシビル・シェパードの視線に集約されているような気がした。 【せかいのこども】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-12 15:01:34) |
《改行表示》357.《ネタバレ》 これは若者の成長を描いた青春映画。 自分の湧き出る劣情や正義感(かなり歪んでますが)を抑えきれずにこれまた歪んだ 行動を起こさざるを得ない。 ラストは色々な経験を経て、いちタクシードライバーとしてシビル・シェパードを 「客」として乗せる。 なんと言おうとすがすがしい青春映画です。 【おざおざ】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-12 01:45:55) |
356.70年代の雰囲気はよかったが、わけがわかんない映画だった。とりあえず、体を鍛えたくなりました。 【doctor T】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-11-22 01:58:06) |
355.《ネタバレ》 これほど退廃的に描かれたニューヨークを観た事がありませんでした。この映像を観れただけでも満足です。更に孤独を抱えるトラヴィスを演じるロバート・デニーロの演技力の凄いこと!(私を含める)他人と付き合う事にコンプレックスを抱え、しかし他人にも愛されたい人間をこれだけリアルに演じられるのは、ホントに素晴らしいと思います。もしかして、デニーロも元来そういう人なのかも。そして精神的に追い詰められたトラヴィスが引き起こすホテルでのカタストロフィ。その後ニューヨークに溶け込んでるトラヴィスを見るに、人間何かを成し遂げず、過去のトラヴィスの様に世界に不満を垂れ流している間は、本当の大人になれていないという事でしょうか。う~ん、難しい。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-11-03 18:47:48) |
《改行表示》354.《ネタバレ》 好き嫌いがはっきり分かれそうな内容でしたが、いずれにしてもデ・ニーロのインパクトに尽きると思います。 最後に警官が踏み込むシーンの彼の表情、そして、そのあとの上から撮影したシーンは、強烈に記憶に残りそうです。 これで終わりと思いきや、その後にお礼の手紙・・・ここで???。あれ?死んでなかったの?と疑問。 植物人間状態で生きてたのか・・・と思いきや、普通に日常生活に戻っていて、さらに??? このラストは、現実にはあり得ないと思いますけど、想像を駆り立てられて良かったです。強烈なストーリーの後の一種の清涼剤のような気がしました。 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-10-06 21:46:30) |
《改行表示》353.今はなき名画座ですよ。高校生の僕はそのハーマンのサックスに乗って、一緒にタクシーに乗ってニューヨークの街をただよい、最高の気分。しかし、なんといってもこの映画は全編、最高に面白いんです。ハナシが。で、やはりかっこいいんですねー。”ダイアリーオブタクシードライバー”トラヴィスの台詞を暗記しましたよ。で、なんといっても最高のシーンはラスト。ベッツイーをタクシーから下ろしたすぐ後の、トラヴィスのバックミラーの見返しのあの不思議で超かっこいい、光と音の一瞬ね。最高の芸術です。あのシーンでベッツイーを振った男のかっこよさを中和してるんだなあ。いいよ。 あ、それから、候補者暗殺失敗のあとの、いったん自宅に戻ったときのあの狂気の感じね!40歳独身の今!再度見返す!高校生のときの印象は単にデニーロ、ニューヨーク、ジャズ、孤独、カッコイイ、スゲー!だが、今は、トコトン男の孤独を身につまされ、ラスト!わかってはいるものの、ベッツイーを笑顔でサヨナラするシーンで号泣してしまった。ばかと孤独は、死ななきゃなおらねえよ!ってのは、世界共通ですなあ!!! それから!これが10点でなけりゃ、なにが10点なのか!!!? あっつ!それから、はじめてトラヴィスがアイリスに名前を聞いたとき”イージー!”。”そんなナマエない!”ってのにはわらったな。追加!結構有名な話なんだけれど、配給会社によれば、この作品には当初”邦題”をつけて公開する予定があったそうだ。”ニューヨークタクシー狂死曲!”、、、、、、”USODAYO------んんn!" 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 10点(2010-10-02 20:27:14) (良:1票) |
《改行表示》352.孤独の中で悶々と生活し、それ故に屈折した自意識ばかりが拡大している主人公トラヴィス。周囲の人々をクズ同然と見下し、自分は同類ではないということをどうにか世の中に示そうと企んでいる。 共感出来ない人は最初から最後まで全く共感できないと思うが、自分の中に少しでもトラヴィス的孤独感が思い当たる人にとっては、この作品が描く狂気があまりにもリアルに感じられるはず。 「タクシー運転手」という設定も、孤独のメタファーとしてこれぞ、と言ったところ。 若きジョディ・フォスターは可愛いし、同じく若きハーヴェイ・カイテルも良いが、 見所は何と言ってもヤバすぎるデ・ニーロの演技。いかにも不健康そうな顔色、挙動不審で妙に目だけギラついている。 全体のドロドロした雰囲気といい、本作はまさしく「病める現代っ子の狂気」を見事に映し出していると思う。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-10-01 22:08:06) (良:1票) |
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《改行表示》351.《ネタバレ》 デートでポルノ映画に連れていくのからはじまり、そっから後も全部意味わからん。 キチガイ男の話ってことかな。最後なんで普通に仕事できてんだろ。 銃社会、問題ありすぎだろう。簡単に殺せすぎだ。 これが今も直せず、これからもずっと続いていくんだから全くひどい国だ。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-09-24 22:41:56) (良:1票) |
350.《ネタバレ》 孤独な男の行き場のないパワーを、世の中の邪魔者退治に向ける発想は悪くないが、殺人はまぎれもない犯罪であるので、トラヴィスが懲罰も受けずにすんなり社会復帰するのはおかしいのでは?この犯罪を一部で秘かに英雄視することはありえても、新聞で公にヒーロー扱いしてしまったら同様の犯罪が多発するでしょ。日本では過去に「豊田商事会長刺殺事件」やオウム真理教幹部「村井秀夫刺殺事件」など、殺されても当然と思われる事件でも、メディアが犯人をヒーロー扱いするような報道はありえなかったはずだし、それが社会の秩序というものではないかと思う。トラヴィスが自分の行為の罪を認めるも、それは必要悪という認識はそのまま、刑に服する結末ならもう少し評価できたかも。 【きーとん】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-08-08 13:08:26) (良:1票) |
349.《ネタバレ》 序盤のせっかく釣れた女をポルノ映画に連れてったあげく、怒った女に対して殺してやる!とブチ切れるくだりから「こりゃ共感できんな」と思ってしまい、それ以降もやはり共感できなくて、見るのが苦痛になってしまった。やっと暗殺決行!!って時も、ウソー!!ってくらいあっさり失敗するし。ラストシーンも特に何とも思わなかったですねえ。2時間ずっとつまらんかったです。 |
348.《ネタバレ》 ◇少し前に発売されていた「他人を見下す若者たち~自分以外はバカ~」という本があったなぁ、と思い出しました(本は読んでません)◇自由なはずなのに、その自由を享受できない自分、理想と現実のギャップが生む厭世的な世界観が表現されていました。◇ただ、共感できるかというと、そうではなくて、ラストも「あ、そうなっちゃうの?」というあっけなさ。◇ジョディーフォスター、ロバートデニーロ、ハーヴェイカイテルの若き姿、その演技力は見れてよかったです。 【ハクリキコ】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-08-07 10:09:39) |
《改行表示》347.《ネタバレ》 この映画の主人公に共感できてしまうと危険、という評価が散見されたので気をつけましたが、残念ながら「俺が映画に出てる!」というのが私の感想でした。 口を開けば周りと感覚が絶望的にズレていて「お前は何を言ってるんだ」という顔をされたり、女の子に気に入られようと思ってやった超イカす行為でドン引きされたり、人が寄り付かないのは自分のせいという分かりきった事実を全力で無視しつつ、自分とまったく関係のない幸せそうな人たちを悪し様に罵ったり…と、ビデオ録画した自分を見ているような不快さと恥ずかしさを感じました。 極めつけは例の有名な鏡のシーン。私も鏡の中の自分と目が合うとイケメンに見える角度を探して(そんなものない)小一時間格闘した挙句、落ち込んでもう今日は外出するのやめよう…ってなることがしょっちゅうあります。だからトラビスが鏡の前でポーズとって悦に入る姿が痛々しいやら滑稽やらで胸が苦しかった。自分大嫌いなくせに唯一の友達が鏡、なんて皮肉を通り越して悪意すら感じます。終始トラビスの中に没入しての鑑賞だったので、彼があれだけの大事件を起こして自分を変えようとしたにもかかわらず、最後は元通り…ってオチも、トラビス以上に私自身が打ちのめされたような気分になりました。こんなに感情移入しながら観た映画は初めてで、しばらく忘れられそうにありません。 そんな映画でしたが、これは私みたいな人たちよりも、「何考えてるか分からない、気味が悪くて扱いにくい人間が身近にいる」っていう普通の人たちにこそ観てもらいたいと思いました。これ観て普通の人たちが私たちの考えてることを知り、うまいこと操ってくれたら、私たちも犯罪に走らずにうまいこと社会と折り合いをつけてやっていけるんじゃないかなぁ…と思いました。他力本願ですみません。 【池田屋DIY】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-07-08 21:53:22) (良:3票)(笑:1票) |
346.現代の日本はあれほど酷くはないですが、それでもトラビスのような感情を抱いてる人は多いと思うんです。俺がその1人なんですが。厭世的な感情ってやつですかね。そういう、多くの人がグッとこらえてるモノを描いてるあたりがこの映画の良さかな、と思いました。面白いか?と聞かれたらちょっと疑問ですが良い映画ではあると思います。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-07-04 04:16:15) (良:1票) |
345.言わずと知れた名作..本作の持つ雰囲気が好きです... 【コナンが一番】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2010-06-09 13:04:04) |
344.「そうですか、だから?」って話しです。雰囲気勝負の映画かな。 【ダルコダヒルコ】さん [ビデオ(字幕)] 3点(2010-05-10 01:43:50) |
《改行表示》343.ロバート・デ・ニーロは、誰もが認める大俳優で、それについて全く異論はない。 ただし、彼の主演映画の中で心から「大好きだ」と言える作品は、個人的に無い。 それが何故かというと、全てはデ・ニーロの俳優としてのパフォーマンスに、動揺され続けてしまうからだと思う。 数々の映画で、彼の存在そのものから発されるリアルすぎる「狂気」。次の瞬間に訪れる光景が全く読めない彼の表現に、いつも心が乱され、平穏に映画世界に浸ることが出来ない。 言うまでもないが、それは俳優に対する最大級の賛辞である。が、それと同時に、それは避けられない苦手意識だとも思う。 そのロバート・デ・ニーロの俳優としての存在性を確固たるものしたのが、この「タクシー・ドライバー」のトラヴィスだったのだろう。 前述に違わず、心から好きな映画とは程遠く、主人公の心理の“揺れ”にそのまま揺さぶられ、非常に居心地が悪かった。 しかし、その居心地の悪さこそが、スコセッシ監督が描き出したかった社会の異常性の姿だったのだろう。そして、そこに息づくタクシー・ドライバーの決して特別ではない異常さを体現したデ・ニーロは、やはり凄いとしか言いようがない。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-05-09 10:53:46) |
《改行表示》342.はっきり言って主人公は全然好きになれないし、物語の終わりは全然納得できない。この映画がアカデミー賞を一つも取れなかったのは納得だし、映像的にも派手さはない。 ......だけど、不思議なことに、何年かすると見返したくなってしまう。都会の怪しげなギラギラした感じ。都会の孤独感。ひょっとして一歩間違えたら自分もこうなったかもと思わせる人物像。これらは今でも全然古くない。 この映画を大好きとは言えないけど、人には一度見ることを薦められる。ということは、やはり名作なんだと思う。 【まかだ】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-04-30 17:03:38) |