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噂の二人

[ウワサノフタリ]
The Children's Hour
(The Loudest Whisper)
1961年上映時間:108分
平均点:7.47 / 10(Review 30人) (点数分布表示)
公開開始日(1962-04-21)
ドラマモノクロ映画リメイク同性愛もの戯曲(舞台劇)の映画化
新規登録(2003-12-27)【スルフィスタ】さん
タイトル情報更新(2022-06-22)【イニシャルK】さん
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監督ウィリアム・ワイラー
キャストオードリー・ヘプバーン(女優)カレン・ライト
シャーリー・マクレーン(女優)マーサ・ドビー
ジェームズ・ガーナー(男優)ジョー・カーディン
ミリアム・ホプキンス(女優)リリー・モーター
フェイ・ベインター(女優)アメリア・ティルフォード
ヴェロニカ・カートライト(女優)ロザリー・ウェルズ
カレン・バルキン(女優)メアリー
池田昌子[声]カレン・ライト(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
武藤礼子マーサ・ドビー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
福田豊土ジョー・カーディン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
七尾伶子リリー・モーター(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
原作リリアン・ヘルマン
脚本ジョン・マイケル・ヘイズ
音楽アレックス・ノース
撮影フランツ・プラナー
製作ウィリアム・ワイラー
配給ユナイテッド・アーチスツ
美術フェルナンド・キャリー(美術監督)
エドワード・G・ボイル
ウェイン・フィッツジェラルド(タイトル・デザイン〔ノンクレジット〕)
衣装ドロシー・ジーキンズ
編集ロバート・スウィンク
ハル・アシュビー(編集助手)
録音ゴードン・ソーヤー(ノンクレジット)
その他リン・スタルマスター(キャスティング〔ノンクレジット〕)
アレックス・ノース(指揮)
あらすじ
寄宿学校を経営するカレン(オードリー)とマーサ(シャーリー)は、大学時代からの大親友。町一番の資産家性悪娘が苦し紛れについた「ある嘘」によって、ごく平穏だった日常生活が崩されていく。周囲から後ろ指を差され学校も廃校となり、二人は窮地に追い込まれていく・・・。名匠ワイラー監督&ヘプバーン『ローマの休日』名コンビが、再タッグを組んだシリアス異色問題作。同監督作品『この三人』のセルフリメイクでもある。1962年度キネマ旬報ベストテン第9位。
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4.《ネタバレ》  子供の自己保身のためについた小さな嘘が、堅実に生きてきた二人の人生を破壊してしまう…世間の風評・決めつけの恐ろしさをテーマにした傑作。これが、この映画を見たときの私の感想でした。
 しかし、その後、オードリー・ヘップバーンの自伝(彼女が書いたものではなく、別の人物が、資料や取材に基づいて書いたもの)を読む機会がありました。その中で、この作品は公開当時のアメリカで「同性愛がテーマなのに、中途半端な描写に終始した駄作」といった否定的な評価をされたと知りました。これに対し私は「この映画自体が“同性愛をテーマにしたものでなければならない”という当時の世間の風評・決めつけによって、おとしめられてしまったのではないだろうか…」と思いました。また、これも後で知りましたが、映画の原作である戯曲「子供の時間」の作者リリアン・ヘルマンも「同性愛をテーマにしたものではない」と言っていたそうです。それなのに…
 映画の中で、確かにマーサは「世間が言うように、実は…」というようなことを言っています。しかし、私から見れば、人生を狂わされた後の状況下、「そういえば、私は…かもしれない…いや、きっとそうだったのだ、そうに違いない。私が、友人の人生をダメにしてしまったのだ」という内省的で生真面目な思考により、自分を追い込んでしまった言動のように思っています。もし、子供の嘘が【同性愛】でなく、例えば【窃盗】の疑いを抱かせるものであっても、きっとマーサなら「私は、実際に盗みをしていなくても、人のものを羨ましく、盗みたいという気持ちを、心の片隅で常に抱いてきた。だから、世間が言うように、私は窃盗犯として疑われても仕方なかったのだ。私の根っからの心の罪が、噂を招き、友人の人生をダメにしてしまったのだ」と自分を追い込み、映画と同じような結末を迎えていたのではないか…と思われます。
 当作品が酷評された後、「これなら文句ないだろう!」とでも言わんばかりにワイラー監督がリベンジするように作り上げたのが、コレクター(1965年)なのかな?…と私は思っています。あくまでも個人的な推測ですが…。
 さて、採点ですが、私にとって、世間の風評・決めつけの恐ろしさを、二重の意味(映画自体のテーマ/公開当時のアメリカでの評価)で考えさせられた名作として10点を献上します。
せんべいさん [ビデオ(字幕)] 10点(2015-08-24 20:25:37)
3.《ネタバレ》 何といってもメアリー役の子供の演技がすごい。あのメンチはただ者ではなかった。何かが憑依していたとしか思えない目つきでした。それはさておき、映画の内容は一瞬たりとも退屈しないすばらしい出来でした。カレンはその後一度もジョーとは会わずに強く生きていくのかなと思います。文句なしの10点です。でも個人的には怒ったメアリーのおばあさんがメアリーに鉄拳をくらわすところを見たかった。(笑)
HOPUKOさん [ビデオ(字幕)] 10点(2007-03-01 19:42:43)
2.《ネタバレ》 恋人までもが疑いをかけてしまうシーン、思わず画面にのめりこん込んでしまった記憶があります。かわいらしいイメージばかり先行していたヘップバーンとマクレーンのイメージは一新しました。暗く、悲しいお話なんですけど、満点をつけずにはいられない作品です。
maemaeさん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-08-09 15:06:02)
1.《ネタバレ》 ウィリアム・ワイラー、オードリー・ヘップバーンの組み合わせというと誰もが「ローマの休日」を思い浮かべるが、シャーリー・マクレーンとの共演でこんな佳品があったなんて、、、。「恐怖の報酬」「必死の逃亡者」など怖い映画はいくらもあるが、これは違った意味で物凄く怖い映画。中盤からずっと画面に釘付けだった。テレビのゴールデンタイム向きではないのもよくわかる。しかしネタバレにならないように説明するのが難しい。あえていうなら車の運転と同じで老人とこどもには気をつけろってことだし、また、村八分ものっていうことなんだけど、拙劣な喩えで恐縮至極。ただ、この邦題は天才的だと断言できる。 (以下、ネタバレ追記(2004/1/28))悲劇は、老人がこどものいうことを鵜呑みにはせず、確認行動をとって自身が間違いないと確信した情報を流したため、寄宿生の親コミュニティがそれを目利きの情報として無批判に受け入れてしまって集団行動したことから起こる。インターネットの大衆化によって、われわれ普通の人々が、無数のコミュニティの一員となり、あるときは目利きの発信
する情報にもとづいて行動し、またあるときは自分自身が情報発信して目利きに成りえること、すなわち裏を返せば誰もが風評被害の加害者たりえることは本レビューサイトを楽しむ皆さんなら納得していただけることと思うが、それがごく当たり前になった今こそ、この古典映画は断然輝きを増してきたと考える。情報の送り手の人も、情報の受け手に回るのが多い人もともに観てほし
い映画。けっして色物映画ではない。
南浦和で笑う三波さん 10点(2004-01-28 08:17:34)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 30人
平均点数 7.47点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5310.00%
6516.67%
7826.67%
8723.33%
9310.00%
10413.33%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.33点 Review6人
2 ストーリー評価 7.42点 Review7人
3 鑑賞後の後味 5.42点 Review7人
4 音楽評価 8.00点 Review3人
5 感泣評価 8.00点 Review4人
chart

【アカデミー賞 情報】

1961年 34回
助演女優賞フェイ・ベインター候補(ノミネート) 
撮影賞フランツ・プラナー候補(ノミネート)白黒
音響賞ゴードン・ソーヤー候補(ノミネート) 
美術賞(白黒)フェルナンド・キャリー候補(ノミネート)美術
美術賞(白黒)エドワード・G・ボイル候補(ノミネート)装置
衣装デザイン賞(白黒)ドロシー・ジーキンズ候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1961年 19回
主演女優賞(ドラマ部門)シャーリー・マクレーン候補(ノミネート) 
助演女優賞フェイ・ベインター候補(ノミネート) 
監督賞ウィリアム・ワイラー候補(ノミネート) 

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