1.《ネタバレ》 予告編を観て相当期待していたけど、あかんわ、これ。自分とは全く肌が合わない種類の映画。ピーター・チャン監督「ラヴソング」みたいな、幾つもの時代を超越した大々的メロドラマを期待していた自分がいけなかったんかなあ・・・。そもそもこの監督がその種の通俗ラブストーリーを撮るはずもない。おお~?これはっ!って思ったのは第一話のビリヤード場での挿話のみ。あとになるにつれ、なんだか気取りまくった映像がどんどんハナについてくる。中身のない内容を、テクニック(サイレント映画の手法?)で必死にカバーしてるだけなんじゃないかと勘繰ったりもして。役者の表情からストーリーの欠落した部分を必死で読み取ろうとしてもそれも適わず。第三話のヒロインがバイセクシャルという設定なんて、何の必然性があるんでしょう?しかも彼らの職業がクラブシンガーとカメラマン・・・。う~ん・・・思わず苦笑。同趣向オムニバス、チャン・ツィイーが孤軍奮闘していた「ジャスミンの花開く」の単純明快さの方が所詮ミーハーな自分には合ってます。レビューが少ない作品なんで是非一見してみて下さい。