1.216分のロングバージョンを鑑賞・・辛かった。退屈だった。疲れた。大杉栄の生きた明治時代と1970年当時の現代を交互に描いているが思いっきり乖離してるように見える。特に現代の描写は何?良く言えば当時、先進的な実験映像とでも言えるのでしょうが、まるで意味が分からないし、面白くもない。他でも書かれている通り大杉栄と女達の描写に絞るべきだった。大杉栄達の描写はとにかく冗長・・有名な刺傷事件では小一時間、刺すのか?刺したのか?やっぱり刺してない?と迷宮に入ったようなシーンはキツかった。やたら小難しいセリフを終始垂れ流して、途中から『ハッ勝手にしろ!』と何度も停止ボタンを押そうかと思った。でも細川俊之の大杉栄の存在感は素晴らしいし、モノクロの映像は美しい、音楽も心に残る秀逸なものではあった。ただこれが名作と評価されてるのは理解出来ないなぁ・・1970年当時を生きた人達ならこの映画の登場人物やシーンに共感を覚えるのかもしれないけど私には無理なようです。