1.《ネタバレ》 第3シリーズ劇場版第2作。今回はある島を占拠したバックベアード率いる西洋妖怪軍団と鬼太郎ファミリーの戦いを描いているが、直前に見た前作と比べると上映時間も少し長くなり、話のスケールも多少大きくなっていて、前作よりも面白かった。敵であるバックベアードもインパクトあるデザインでまさに強敵という感じがして良い。ハレー彗星を話に絡めているあたりは今見ると時代を感じてしまうものの、ハレー彗星を扱った話は「ドラえもん」でもあったので、当時のハレー彗星の話題性がよくわかって興味深かった。(ハレー彗星の地球接近は76年に一度。このときはさすがに幼すぎて見たかどうか覚えていないのだが、次回の接近時には果たして見られるだろうか。)今回の悪役である西洋妖怪のメンバーである魔女の声を三輪勝恵が演じているが、この人の悪役というのは珍しいような気がする。作者の水木しげるはこのシリーズに戦争への思いも込めていたそうだが、前作も今回も海外の妖怪が敵として描かれているあたりが、戦争の構図に似ていると思ってしまうのは考え過ぎだろうか。