1.織田裕二、好きな俳優ですがこの作品では彼の個性を100%生かせなかったかな?「やばくなったらさっさと逃げる」にはまだ少し若く見えるかも。走らずに歩いて逃げるくらいの落ち着いた知能犯でもよかったのでは?暗黒社会を知っていても心底まで染まらずに生きてきた詐欺師としては、もう少しうんざり顔で冒険したり、失敗を自嘲したり、調子よく生きていても悪になりきれずに人が知らないところで罪滅ぼしをしていたり、と経歴や年齢不詳の影の部分が欲しかったかも。心情=表情では、はまり役の大捜査線のキャラクターに重なってしまうかな。風のように通りすぎる役柄でも、もう少し彼を重い存在に演出して欲しかった。ただ場面によってはさすが織田裕二でしたよ。新しい一面もみせてくれました。すんなりと軽いノリで観られます。