2.《ネタバレ》 う~んニューシネマ。主人公の感情に重点が置かれ、要所要所に反管理体制を表す描写が見られます。主人公は最初っから感情に突き動かされる人間だったわけではなく、むしろ銃を使わず町を治めるという管理側の人間。町の人も皆その体制に納得し、協力的。しかしそのシステムも完璧ではなく、妻と子が殺される。そして感情に従い復讐の鬼と化しいざ標的を追うと、法というシステムが邪魔をする。そして最後は自身がシステムに殺される。さあ、これでもあなたは今の管理社会が正しいと思いますか?・・・と、いうことなのでしょう。まあ間違っちゃいないんだろうけど、主人公の気持ちもすごく良くわかるというか。最初は復讐の虚しさを描いた作品かな?とか思ったので良い意味で意外でした。
全体の作風としてはしっとりじっくりな感じなので、若干退屈に感じた箇所もありけり。ただ、こういうテーマ性をもった作品は割と好みなので、その点良かったです。