6.《ネタバレ》 北アフリカ戦線を戦うイタリアのとある小さな部隊の苦闘とその人間模様。
見渡す限り戦争と砂漠以外何もない。見ているだけで喉が渇いてくるような作品です。
敵と対峙する戦争映画としてはかなり地味な部類に入る作品ですが、
見捨てられ置き去りにされたような、負け戦の最前線の兵士の苦しみを徹底して見せ続けます。
あえて派手さをおさえ、兵士たちの苦闘を常に至近距離で見せることで彼らの苦しみがリアルに伝わってきます。
バイクで去っていく主人公の若い兵士と、もう動けずにそこに残るしかない上官。
二度と再会することはできないであろう、砂漠の真ん中の別れのラストがひたすら悲しい。