1.《ネタバレ》 導入部は、お嬢様と使用人の女性がそれぞれパダヤッパ(=ラジニ様)に気を引かれていくという当たり前のように都合の良い展開で、このままドタバタとすったもんだがあって、最後は使用人の方と結びついてハッピーエンド、かと思いきや、いろいろひねってきてちょっと驚かされてしまう。まず、お嬢様がいつまでたっても善人にならない。そう、今回のラスボスはこのお嬢様だったのだ!しかも、中盤であっという間に使用人と結びついてしまって、さてこの後はどうするのかと思ったら、そこからの展開が凄い。いやこれって、普通に陰湿系ラブロマンスの脚本としても、ありそうでなかったというか、十分斬新ですよ。武力も経済力も社会的支配力もいつも恐れることはないラジニ様が、人の心の動きという武器によって窮地に陥るという皮肉。それでもやっぱり炸裂するダンスとアクションとエキストラ。ボリウッドの懐の深さは底なしだ。