1.《ネタバレ》 リメイク『ゼロの焦点』公開に合わせ、東宝製作松本清張原作作品が一気にDVD化されたものの一本。数少ない「映画女優」としての池内淳子主演作品でも有ります。「悪女もの」として映像化しやすい内容なのか、つい最近では未見ですが米倉涼子でもテレビリメイクされてましたね。美女が悪巧みを企んでほくそえむ「悪女もの」が好きな自分としてはもうワクワクしながらの鑑賞・・・。「悪女ものジャンル」としては、池内さんがちとあまりに無防備無警戒すぎの愚かな女の為、若干期待外れでしたが・・・。老人回春濃厚エロサスペンスとしてかなりの出来だと思いました。一貫してヒロイン池内を、突き放つかのように醒めた視線で描いているのもグッド。和服って実は性欲刺激用の必須アイテムだったんですね~(笑)人間って灰になるまで「色・欲・金」に執着する業の深い生き物なんだって、主要人物たちの生き様を見ながらまざまざと。「寅さん」のマドンナを演じた頃になると表情がかなり和らいできてましたが、若い頃の池内淳子って、顔立ちがかなりキツイ表情なんですよね。それがモノクロの画面に映えてもう怖い怖い、脇に控えてた米子さんも含めあ~怖かった。色魔役池部良、凡人役小林桂樹はじめ、男優陣も皆何か企んでるヤツばかり。う~ん・・・、僕はこのラストのオチまでは読めませんでした。