15.(2002年 渋谷シネクイントにて鑑賞時のレビュー) 「ゲイのカップル」と「自暴自棄な女性」とが主人公という設定があざといなあ、というのが観る前の正直な気持ちでした。前評判はいいものの、どうだかなあと斜に構えていたが、なかなかいい作品でした。 作中、一貫して感じるヌルさは、ゲイ特有のものでしょうか。ゲイが主人公であるだけじゃなく、監督も? とにかく、そのヌルさが心地よいものでした。 会話の普通っぽさ、何気なさが印象的。ドモったり、モニョモニョ聞き取りにくかったり。それがナマの生活感を演出していました。 【りょうち】さん [映画館(邦画)] 7点(2021-02-06 00:46:18) |
14.《ネタバレ》 人間が生きていく上で、逃れられないもの。生殖機能としての性、出自。それは自分では選ぶ事が出来ず、否応なしに与えられるもの。 自分で選んだものではないにも関わらず、それらを受け入れて生きていく事が当たり前とされていて、そこからはみ出そうとするものが非難され、マイノリティとされる社会。 そんな変えられない事実と必死に戦いながら、そして折り合いをつけようとしながら生きる3人。彼らを取り巻く社会は、何の悪意も悪気もなく“常識”、“普通”という残酷なまでの盲目的な正義を持って接してくる。 それでもそんな社会の中で生きていかなければならないし、自分も変わりながら順応していかなければならない。 スポイトを使って受精させるという一見滑稽で非現実的な発想こそが、社会に順応して生きていこうとする3人の、社会に対する命がけの小さなカウンターに思えた。 【ちゃじじ】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-02-19 14:30:01) |
13.《ネタバレ》 同性愛ものという時点で既に自分にとってNGだし、高橋和也の演技も気色悪いのだが、それでもなお且つ楽しめたのだから不思議だ。 なんというか、世の中のはみ出し者同士が、傷を舐め合うような内容で、どちらかというと弱者を描いている。 そこに傲慢さは感じられず、何だか謙虚で繊細な映画だなぁ、と感じ入った。 人間的な優しさを感じさせる映画である。 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-09-11 01:53:17) |
12.三人、暖かく仲が良くて、いいな。ちゃんと、どんな本音を言うからだな。良い映画でした。 【しょりちゃん】さん 7点(2004-10-14 12:58:29) |
11.《ネタバレ》 急に「あなたの赤ちゃんが欲しいの」なんて言われたら、カナリ怖いです。でも、ゲイ映画初めて観たけど、結構笑えました。 |
10.片岡礼子が素晴らしく格好いい。テンポもいいし、独特の世界の描き方も上手。 |
9.《ネタバレ》 高橋和也扮するゲイのトリマーがハマり過ぎている。ハッシュ!を観たあと「ひとりね」も観てみたが、高橋和也はやっぱりいい役者さんだと思った。ゲイのトリマーの両親を交えた“修羅場”のシーンは、圧巻。ワンカットであそこまで魅せてくれるとは。 【クー】さん 7点(2003-07-04 01:28:56) |
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8.見た後なんとなく爽快な気持ちに。社会の考え方とかうまく表現しているとおもった。 【ピペリカム】さん 7点(2003-06-02 23:33:32) |
7.役者陣それぞれがとてもいい演技で心地いい。でも片岡礼子のキャラが中途半端でいけない。彼女自身はとても魅力的なのに惜しいなァ。つぐみにしても中途半端な描写のままで、もっとこの映画に生かせたはずなのに・・・。 それでも今の日本映画では及第点でしょうね。 【るーす】さん 7点(2003-05-26 21:22:30) |
6.田辺高橋のゲイカップルの会話そんなに爆笑ものでしょうか?わたしはなんか男も女も変わらないな-って思いました。ただちょっと登場する脇キャラが濃すぎる気が!ペットショップの斉藤さん達のキャラがすごすぎて・ つらかった… ラストはふ~ん…というカンジでした。片山さんが男前・けどもっと彼女を目立たせてもよかったのでは? 【たまごちゃん】さん 7点(2003-04-17 12:24:43) |
5.ゲイカップルの二人、何より片岡礼子のうまさが光ってた。死んだように生気のない前半に比べ、擬似家族を持ち子供を作るという目的まっしぐらの後半は生き生きとした顔へと変貌する。こんな家族もありだよと堂々と作った橋口監督も偉い。 【キリコ】さん 7点(2003-04-09 00:03:12) |
4.丁寧かつ自然な演出に感心いたしました。良い演者を集めています。料理は素材が一番と言っている感じ。ほんと美味しく仕上がっています。結婚して生まれてきた子がいろいろな形で試練に遭っているのを見ると「ありかな」なんて言ってみたいけど、私としてはあのような形での出産は受け入れられない。こんな価値観多様の時代だから「なんでもありよ」なんて理解のあるような事を言ってみたいけど。私は秋野暢子派。 【チューン】さん 7点(2003-01-22 01:50:39) |
【さむこ】さん 7点(2002-12-27 15:35:35) |
2.ゲイのカップルを狂言回しに、自堕落で情緒不安定、更には身持ちも悪いという三十女の再出発の決意を描くコメディ映画。片岡礼子は鳥肌ものの演技で主人公に命を吹き込みましたが、元々のキャラクター設定が類型的で説得力不足。だから、ゲイの二人や兄嫁を演じた秋野暢子に主人公が負けてしまっています。ここがこの映画唯一の欠点。本作で特筆すべきはそのリアルさだと思う。飲み屋や商店街、仕事場等のシーンが何と自然なことか。(冨士眞奈美を除いた)登場人物の会話や動作にも一切不自然な所が無い。役者達の演技力もあるんでしょうが、橋口亮輔監督の演出力も抜きん出ていると感じました。これは大人になりきれない大人の日本人にお薦めします、7点献上。 【sayzin】さん 7点(2002-12-14 23:53:29) |
1.田辺誠一がすっごいかっこよかった。ホモ会話には爆笑でした。女の人はもっとかわいいの選べよ~っと思ったが、かわいかったらおもしろくなかったかもしれない。でもああゆう映画の場合、最後に感動を入れるよりコメディとして作った方がいいかも。 【なお】さん 7点(2002-05-28 17:06:23) |