2.《ネタバレ》 タイトルにもある黄色いロールスロイスに乗る三人の女、それぞれに色々と問題が生じるといったような三つのお話からなるオムニバス映画である。一番最初のジャンヌ・モローが出てくる話はそれほど面白くない。折角の競馬のシーンもそれがいまひとつ生かされていない。盛り上がらない不満だけが残って仕方ない。でもって続く第2話、これは元みかんさんや梅桃さんとお二人の女性がシャーリー・マクレーンが可愛くてたまらないというのも解る。男の私から見てもありゃ、可愛いと思う。あれだけしつこく写真ばかり撮るのを迫る。しかも、どうしてか?右の横顔ばかり撮りたがるアラン・ドロンに対して見せる表情や台詞などがこれは男も女も関係無しに彼女がとても可愛い女にしか感じないであろうというぐらいである。そして、最後の三つ目の話はこれもまたイングリッド・バーグマンが良い。あのダヴッチなる男を車(勿論、黄色いロールスロイス)のトランクの中に入れてユーゴスラビア国王へ会いに行くとか、大使館を訪れるとか、トランクから出されたダヴッチが美しい風景を見て、酔いしれたとか何とか言いながらいきなりイングリッド・バーグマンにキスするのを見て、何が美しい風景に酔いしれただよ?て突っ込み入れてしまいました。イングリッド・バーグマンはバーグマンで眼の前で戦争始まってるのにレストランの食事を楽しむ余裕や負傷した子供を救い出す姿は女としてのというよりも彼女も一人の母としての姿に思わず感動してしまったし、乱暴な車の運転も愛嬌があって良い。話そのものはどれもこれも特別目新しさを感じないけど、華やかな出演者と作品全体の雰囲気が何となく心地良くて楽しめた。