5.第2次大戦末期のヨーロッパ戦線。ライン川に架かるある橋をめぐるドイツ軍とアメリカ軍の攻防を描いた実話モノ。
アメリカの戦争映画にありがちなアメリカ万歳にはなっておらず、
大戦末期にはこんな闘いもあったのだと史実を取り上げようとする意図が感じられる作品です。
ある者は戦争に疲れ、嫌気がさし、ある者は士気が上がらない。両軍の最前線の人間模様を描いたドラマとしても、
戦争アクションとしても見どころ十分の作品に仕上がっています。
こういう作品だからこそ、ドイツ側の描写には言語も含め、こだわってほしかったところ。
ロバート・ヴォーンは嫌いな俳優ではないし本作でも大健闘しているのですが、
やはりここはドイツ人俳優を充てても良かったと思います。
日本ではすっかり「よゐこの無人島0円生活」のテーマ曲になってしまっている感がありますが
「大脱走」にしても本作にしても、こんな男の映画には巨匠バーンスタインの音楽が良く似合う。