リトル・チルドレンのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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リトル・チルドレン

[リトルチルドレン]
Little Children
2006年上映時間:137分
平均点:6.35 / 10(Review 23人) (点数分布表示)
公開開始日(2007-07-28)
公開終了日(2007-12-21)
ドラマロマンス小説の映画化
新規登録(2007-04-25)【rothschild】さん
タイトル情報更新(2019-06-19)【Olias】さん
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監督トッド・フィールド
キャストケイト・ウィンスレット(女優)サラ・ピアース
パトリック・ウィルソン〔男優・1973年生〕(男優)ブラッド・アダムソン
ジェニファー・コネリー(女優)キャシー・アダムソン
ジャッキー・アール・ヘイリー(男優)ロニー・マゴーヴィー
ノア・エメリッヒ(男優)ラリー・ヘッジス
グレッグ・エデルマン(男優)リチャード・ピアース
フィリス・サマーヴィル(女優)メイ・マゴーヴィー
レイモンド・J・バリー(男優)ブルホーン・ボブ
ジェーン・アダムス(女優)シーラ
タイ・シンプキンス(男優)アーロン・アダムソン
メアリー・B・マッキャン(女優)メアリー・アン
トリニ・アルヴァラード(女優)公園の主婦 テレサ
レオン・ヴィタリ(男優)
岡寛恵サラ・ピアース(日本語吹き替え版)
桐本琢也ブラッド・アダムソン(日本語吹き替え版)
浅野まゆみキャシー・アダムソン(日本語吹き替え版)
緒方文興ロニー・マゴーヴィー(日本語吹き替え版)
土師孝也ナレーション(日本語吹き替え版)
脚本トッド・フィールド
音楽トーマス・ニューマン
撮影トッド・フィールド(カメラ・オペレーター〔ノンクレジット〕)
製作トッド・フィールド
レオン・ヴィタリ(製作補)
ニュー・ライン・シネマ
製作総指揮トビー・エメリッヒ
パトリック・J・パーマー
配給ムービーアイ・エンタテインメント
特撮ランドール・バルスマイヤー(視覚効果監修)
美術デヴィッド・グロップマン(プロダクション・デザイン)
字幕翻訳松浦美奈
その他パトリック・J・パーマー(ユニット・プロダクション・マネージャー)
トーマス・ニューマン(指揮)
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4.《ネタバレ》 大学院まで出たのに今は郊外で退屈に暮らす主婦と、ロースクールを卒業して華々しい人生を送るつもりが司法試験に合格できない主夫の不倫を通して、普通の人たちの抱える心の隙間、満たされないモヤモヤがうまく描かれた作品でした。豪邸に住んでるんだからいいじゃないか、美男美女の夫婦でうらやましい、世間的には満たされているように見えても、当の本人は満足していません。それは今の生活への不満ではなく、「ほどほど」で落ち着こうとしている今の自分を認めたくない、自分には何か可能性があるのだと信じ続けたいという欲求でしょうか。大人になるのは切ないことで、若い頃には持つことができた漠然とした希望を捨てねばならない、自分には何ができて何ができないのかを悟らされるため、広がった自我と限られた現実を突き合わせないといけない。そのギャップに悩まされるのが20代後半から30代前半という主人公達の年齢に当たります。反発すべき明確な対象もなく、努力すべき目標も見つからない(サラはただ退屈に日々を送り、ブラッドは司法試験に合格できないことを悟っているものの、他にやるべきことがありません)、しかし今の自分は自分ではないのだと思いたいという自我のみが存在する。その隙間を埋めるために見つけたのがフットボールであり不倫なのでしょう。本作の不倫は独特で、普通不倫といえば生活感ありすぎの奥さんから派手なものへ魅かれていくのですが、ここではスーパー美人のジェニファー・コネリーを捨て、主婦丸出しのケイト・ウィンスレットと駆け落ちしようとします。サラもブラッドも人生を賭けていいほど相手に魅かれているのではなく、このままでは認めざるをえない現実を否定するための幻想として不倫をしているのです。ラスト、サラは自分が守るべきものを再認識し、ブラッドはスケボー(!)で満足感を味わうことで、あっけなく駆け落ちを思いとどまります。ラストがつまらんという意見もありますが、このあっけなさこそが大事でした。もしここが劇的であると、映画の主張しようとすることが見えなくなります。また不評のナレーションも曲者で、状況説明や上っ面の心情描写はするものの、映画の主題に当たる部分については一切語らず、そこは見る者に投げています。小説のように行間を読むことを観客に要求してきており、そのため文学作品に近い質感を作るべく無機質なナレーションを挿入したのでしょう。
ザ・チャンバラさん [DVD(吹替)] 8点(2009-05-30 17:49:35)(良:1票)
3.《ネタバレ》 淡々としたナレーションの効果もあると思うけど、コレなかなかハイレベルなコメディだと思いました。面白かったです。
サラとブラッドに比べ、ラリーとロニーのヘビーな過去と人間性は通常世間から受け入れられ難いものだと思うんですが、そういう二人の方から何か潔さみたいなものを感じました。
で、この四人とはなんか世界が違うぞと感じるのがブラッドの奥さんキャシィで、実家の母親がやってくるとこのナレーションはサイコーに可笑しかったです。
キャシィと時間通りに行動するママ友が対照的な存在で、サラの旦那さんは何も問題ないとマズイのでああいうことにしたのかな?ロニーがいるんで影が薄いですね。
サラとブラッドはそれぞれの配偶者を捨てようとし、ラリーは奥さんに逃げられた、しかしロニーのママはロリコンで性犯罪者として前科者になった息子を見捨てない。これ単純に自分の子だから見捨てないんです。まあ、無償の愛というより溺愛ぽいんですけどね(これがロニーがああなった原因かな)
サラが思いとどまった理由も娘の存在でしたし、私も女なのでこれはよく理解できました、でもブラッドなんですが、へぇ~男ってそうなんだ~~と、なんか目からウロコでした。
一般的には未来への希望とか目標を明確にもってそれに突き進む生き方がポジティブとされているようですけど果たしてそういう人の割合ってどんなもんなんでしょうかね、サラとブラッドのようなおもいを抱えている人は結構多いんじゃないかと、ラストも二人がスッキリ悟ったというより、一旦は治まりましたって印象です。人生は山あり谷あり、迷いありですね。
この映画に共感して面白いと思った私もポジティブには・・・ちょと遠いですな(笑)
envyさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-06-05 16:27:20)
2.《ネタバレ》 アメリカにも「公園デビュー」ってあるんですね。
若く裕福な人々の住む住宅街の平日の昼間。
ひとつの生き物のように異物を排除しようとする街。
似たような境遇の女性と子どもばかりの街で、閉塞感と疎外感を抱えるママにキラキラした逃げ場(同世代の孤独なパパ)が見えたら、そりゃぁ、すがりつくでしょうね。
目立ってはいけない・同じ笑顔で・同じ時間に・同じ食べ物を子どもに与え・同じ倫理観で生きることを強制される「街」というのは
日本にも、そこかしこにあるもんです(「ニュータウン」と呼ばれるとこです)。
社会的に有利な立場と豊かな生活・安全な住環境という「大人が求めるモノ」と、自分自身の本来的な欲とのせめぎあいが、実にリアルだと思いました。


グレースさん [DVD(字幕)] 8点(2008-01-16 15:59:32)
1.《ネタバレ》 K・ウィスレットとP・ウィルソンが主役の映画かと思い見ましたが、どちらかというと群像劇。幸せに見えながら満たされない、納得いかない毎日に怒りを抱えている、そんな大人たちの物語です。結婚生活への不満から不倫に走る男女が今の生活に未来を見出すラストもいいですが、釈放された性犯罪者を演じたジャッキー・アール・ヘイリーがとても印象的。唯一の理解者である母親の死によって懺悔を示そうとする姿は心に残り、オスカーノミネート納得です。
カワウソの聞耳さん [映画館(字幕)] 8点(2007-08-05 14:30:44)
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【点数情報】

Review人数 23人
平均点数 6.35点
000.00%
114.35%
200.00%
314.35%
400.00%
5313.04%
6521.74%
7834.78%
8417.39%
914.35%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review2人
2 ストーリー評価 5.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review2人
4 音楽評価 3.50点 Review2人
5 感泣評価 2.50点 Review2人
chart

【アカデミー賞 情報】

2006年 79回
主演女優賞ケイト・ウィンスレット候補(ノミネート) 
助演男優賞ジャッキー・アール・ヘイリー候補(ノミネート) 
脚色賞トッド・フィールド候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2006年 64回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ドラマ部門)ケイト・ウィンスレット候補(ノミネート) 
脚本賞トッド・フィールド候補(ノミネート) 

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