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陸軍

[リクグン]
1944年上映時間:87分
平均点:7.30 / 10(Review 10人) (点数分布表示)
公開開始日(1944-12-07)
ドラマ戦争ものモノクロ映画小説の映画化
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タイトル情報更新(2016-08-27)【イニシャルK】さん
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監督木下恵介(演出)
キャスト笠智衆(男優)高木友助/高木友彦
田中絹代(女優)わか
東野英治郎(男優)桜木常三郎
三津田健(男優)友之丞
爆弾小僧(男優)友之丞(少年時代)(クレジット「横山準」)
杉村春子(女優)セツ
原保美(男優)竹内喜左衛門
細川俊夫〔男優・1916年生〕(男優)林中尉
佐野周二(男優)金子軍曹
佐分利信(男優)機関銃隊長
上原謙(男優)仁科大尉
原作火野葦平「陸軍」
脚本池田忠雄
製作松竹
配給松竹
美術本木勇
録音小尾幸魚
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3.《ネタバレ》 田中絹代演じる母親が出征していく兵隊の列にいる息子をいつまでも見送るラストシーンが有名な木下恵介監督による戦意高揚映画。このラストシーンだけは何回も見ていた(ここだけ見ても泣ける。)のだが、最初から最後までちゃんと見たのは今回が初めて。戦意高揚映画ということもあり、ラストシーンだけが浮いていないかと心配だったのだが、そんなことはなく、戦意高揚映画でありながら、それを保ちつつも木下監督らしさはちゃんと出ていて、親子の情や、人間としての在り方がちゃんと描かれた映画になっている。高木(笠智衆)と桜木(東野英治郎)は事あるごとに喧嘩をしているが、互いの息子は戦友同士、だから父親同士ももっと仲良くしてほしいと高木の息子が訴え、その思いに応えようとする高木。このシーンは考えさせられるものがあるし、互いを思いやる心の大切さも感じることができる。高木と桜木の二度目の喧嘩のシーンで「日本は負けるかもしれない。」みたいなセリフがあり、(これが喧嘩の原因となる。)驚かされるのだが、おそらく、木下監督の本音であり、当時、日本の国民の中にもそういう人が少なからずいたのではないかと思えてくる。息子が戦地へ旅立った桜木がその安否を何度も何度も仁科大尉(上原謙)に尋ねるシーンも、建前上は天皇陛下に差し出した子だが、本音は息子のことが心配でたまらないという桜木の父親としての気持ちがストレートに出ていて、桜木に感情移入しないわけにはいかない。声高らかに反戦をうたってはもちろんいないが、ここにも木下監督の戦争に対する憎しみ、怒りといったものが、静かに、しかし、確実に感じられる名シーンとなっていて、ラストシーンとともに忘れることができない。そしてそれは、息子を戦地へ送り出す高木の妻 わか(田中絹代)とて同じことで、戦地へ行くことになった息子を喜んではいても、いざその日が来るとつらいから見送りには行かないという母。このあたりはこの母の葛藤がよく分かって非常に切ない。しかし、ラッパの音が聞こえると居ても立ってもいられず飛び出していくのはやはり人間としての母親の息子に対する愛や情の深さ、これをじゅうぶんに感じるし、群衆の中をかき分けて息子を追う母親の姿は、子を思う母親の気持ちがその表情を見ただけで痛いほど伝わってきて、やっぱりすごく感動させられるし、最後に手を合わせて息子の無事を祈る母親の姿を見て、こちらまでもが息子に無事に帰ってきてほしいと思えてくるのである。先ほども書いたが時局柄反戦をうたうことはできない。しかし声に出さなくても、戦争の愚かさ、悲しさを見事に訴えている。まぎれもない木下監督の代表作で、日本映画の名作の一本と言える映画だろう。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 8点(2016-09-04 00:45:27)(良:1票)
2.《ネタバレ》 人間としての誇り、本当の気持ちというものを木下恵介監督らしく訴えかける作品になっている。息子に兵隊同士、子供同士は戦友なんだから父親同士も喧嘩ばかりしたりしないで仲良くしてほしいと訴える。戦友として生きてほしいと願うそんな気持ちに応えようとする父親として息子に対する思いとラストの息子を見送る母親の悲しみとが切ない気持ちにさせられる。田中絹代演じる息子を思う母親としての思い、息子が上等兵として出世した時の喜ぶ顔とは裏腹な戦地へと送り込まれて行く息子を見送る表情との差がこの映画を物語ってる。木下恵介はこの映画の中に生きること。戦争に対する憎しみを声に出して叫んだりはしない。映像と俳優の演技と表情だけで訴えようとしている。一時間半にも満たない短い時間の中で親の気持ちというを戦争に対するやるせなさの中に描き出しています。これもまた木下恵介監督の代表的な映画としていつまでも残る作品になることでしょう。

青観さん [DVD(邦画)] 8点(2013-07-26 21:45:19)(良:1票)
1.《ネタバレ》  幕末から日中戦争に至るまで、愛国的な家族が戦争と向き合う姿を描いた作品。
 穏やかな役柄の似合う笠智衆と上原謙が強硬な軍国主義を語る場面など、国策映画として後援した陸軍省の要請に応じたと思われるシーンが随所にみられる。だが、戦意高揚を意識しながらも庶民の悲哀を織り込み、戦争に対する心情(あえて反戦とは言わないが)を巧みに忍ばせている。
 ラストのシークエンスは、出征する兵士と田中絹代の演技を対比した長回しの撮影が光る。
風小僧さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2023-02-19 13:29:07)
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【点数情報】

Review人数 10人
平均点数 7.30点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5220.00%
600.00%
7330.00%
8330.00%
9220.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 5.00点 Review1人
5 感泣評価 7.00点 Review1人
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